NVDA最新情報
2022.2
このリリースでは多くのバグ修正を行いました。
特に Java ベースのアプリ、点字ディスプレイ、Windows の機能への対応を大幅に改善しました。
新しいテーブルナビゲーションコマンドが導入されました。
Unicode CLDR が更新されました。
LibLouis が更新され、新しいドイツ語の点字テーブルが追加されました。
新機能
- Microsoft Office 製品の Microsoft Loop コンポーネント操作に対応しました。(#13617)
- 新しいテーブルナビゲーションコマンドが追加されました。 (#957)
control+alt+home/end
最初または最後の列に移動
control+alt+pageUp/pageDown
最初または最後の行に移動
- 言語と方言を順番に切り替えるスクリプトが追加されました。初期設定では入力ジェスチャーの割り当てはありません。 (#10253)
変更点
- NSIS をバージョン 3.08 に更新しました。 (#9134)
- CLDR をバージョン 41.0 に更新しました。 (#13582)
- LibLouis 点訳エンジンを 3.22.0 に更新しました。 (#13775)
- 「ビジーインジケーター」コントロールのロールが追加されました。(#10644)
- NVDA のアクションを実行できない場合に報告するようになりました。(#13500)
- 例えば以下の場合です:
- NVDA の Microsoft Store 版を使用している場合
- セキュアモードで実行している場合
- モーダルダイアログへの応答を待っている場合
バグ修正
- Java ベースのアプリに関する修正:
- NVDA が readonly state を報告します。 (#13692)
- NVDA が disabled/enabled state を正しく報告します。 (#10993)
- NVDA がファンクションキーのショートカットを報告します。 (#13643)
- NVDA がプログレスバーをビープ音や読み上げで報告します。 (#13594)
- NVDA がウィジェットから不適切にテキストを取り除いてユーザーに提示することがあった問題を修正しました。(#13102)
- NVDA がトグルボタンの state を報告します。(#9728)
- NVDA が複数ウィンドウの Java アプリでウィンドウを識別します。 (#9184)
- NVDA がタブコントロールの位置情報を報告します。 (#13744)
- 点字対応の修正:
- Thunderbird でのメッセージの下書き作成など、Mozilla のリッチエディットコントロールで特定のテキストをナビゲートする際の点字出力を修正しました。 (#12542)
- 点字表示切り替えを自動に設定し、マウスカーソル位置のテキストの報告を有効にして、マウスを動かすと、
テキストレビューコマンドは、音声読み上げに合わせて点字表示を更新するようになりました。 (#11519)
- テキストレビューコマンドの使用後に、点字表示をスクロールしてコンテンツを確認できるようになりました。 (#8682)
- NVDA インストーラーが、特殊文字を含む名前のディレクトリから実行できるようになりました。 (#13270)
- Firefox において aria-rowindex, aria-colindex, aria-rowcount または aria-colcount 属性が無効な値である場合に NVDA が Web ページの項目の報告に失敗していた問題を修正しました。 (#13405)
- テーブルナビゲーションを使用して結合されたセルの間を移動するときに、行または列の移動が不適切になる問題を修正しました。(#7278)
- インタラクティブでない PDF を Adobe Reader で読むときに、フォームフィールド(チェックボックスやラジオボタンなど)の種別と状態が報告されるようになりました。 (#13285)
- セキュアモードにおいて NVDA メニューから「設定のリセット」が利用できるようになりました。(#13547)
- NVDA が終了すると、ロックされたマウスキーがロック解除されます。これまではマウスボタンはロックされたままでした。(#13410)
- Visual Studio において行番号を報告するようになりました。(#13604)
- 行番号を報告するには Visual Studio と NVDA の両方で行番号の表示や報告を有効にする必要があります。
- Visual Studio が行インデントを正しく報告するようになりました。(#13574)
- 最近の Windows 10 と 11 リリースにおいて、スタートメニューの検索結果の詳細を報告していなかった問題を修正しました。(#13544)
- Windows 10 および 11 の電卓バージョン10.1908 以降において、
NVDA は科学計算モードなどより多くの場合に、コマンドが押されたときに結果を報告するようになりました。(#13383)
- Windows 11 のタスクバーやタスクビューなどのユーザーインターフェイス要素において、
マウスやタッチによるナビゲーションと操作ができない場合があった問題を修正しました。 (#13506)
- NVDA は Windows 11 のメモ帳でステータスバーの内容を報告するようになりました。 (#13688)
- ナビゲータオブジェクトのハイライト機能を有効にするとハイライトがすぐに表示されるようになりました。(#13641)
- 単一列のリストビュー項目の読み上げを修正しました。(#13659, #13735)
- 英語とフランス語の eSpeak 自動言語切り替えが、それぞれ、英国英語とフランス語(フランス)にフォールバックするように修正されました。 (#13727)
- OneCore 音声の自動言語切り替えにおいて、以前にインストールされていた言語に切り替える際に起きていた問題を修正しました。 (#13732)
開発者向けの変更
- NVDA の依存モジュールを Visual Studio 2022 (17.0) でコンパイルできるようになりました。
開発ビルドおよびリリースビルドでは Visual Studio 2019 をひきつづき使います。 (#13033)
- accSelection で選択された子要素の個数を取得する場合、
子要素の ID が負の場合、および IDispatch が ''IAccessible::get_accSelection'' によって返される場合に、正しく処理されるようになりました。 (#13277)
- 新しい便利な関数 ''registerExecutableWithAppModule'' と ''unregisterExecutable'' が ''appModuleHandler'' モジュールに追加されました。
これらは、複数の実行可能ファイルで単一のアプリモジュールを使用するために使用できます。 (#13366)
非推奨となったAPI
以下の通り API の破壊的変更が提案されています。
非推奨となった API は、廃止されるリリースが明記されている場合は、それまで引き続き使用可能です。
リリースが明記されていない場合は API の廃止は決定されていません。
廃止に関するロードマップは「ベストエフォート」であり、変更される可能性があります。
新しい API をテストしてフィードバックをお寄せください。
アドオン作成者の場合、これらの変更によって API がニーズを満たすことができなくなった場合は、GitHub の issue を作成してください。
appModuleHandler.NVDAProcessID
は非推奨です。globalVars.appPid
を使います。 (#13646)
gui.quit
は非推奨です。wx.CallAfter(mainFrame.onExitCommand, None)
を使います。 (#13498)
-
- appModules の以下の別名は非推奨です。
これらをインポートしていたコードは代替のモジュールを使用します。 (#13366)
削除されるモジュール |
代替のモジュール |
azuredatastudio |
code |
azuredatastudio-insiders |
code |
calculatorapp |
calculator |
code - insiders |
code |
commsapps |
hxmail |
dbeaver |
eclipse |
digitaleditionspreview |
digitaleditions |
esybraille |
esysuite |
hxoutlook |
hxmail |
miranda64 |
miranda32 |
mpc-hc |
mplayerc |
mpc-hc64 |
mplayerc |
notepad++ |
notepadPlusPlus |
searchapp |
searchui |
searchhost |
searchui |
springtoolsuite4 |
eclipse |
sts |
eclipse |
teamtalk3 |
teamtalk4classic |
textinputhost |
windowsinternal_composableshell_experiences_textinput_inputapp |
totalcmd64 |
totalcmd |
win32calc |
calc |
winmail |
msimn |
zend-eclipse-php |
eclipse |
zendstudio |
eclipse |
2022.1
このリリースでは Microsoft Office での UI オートメーション対応を大幅に改善しました。
Microsoft Office 16.0.15000 およびそれ以降と Windows 11 の組み合わせで NVDA は Microsoft Word ドキュメントに UI オートメーションを使います。
旧式のオブジェクトモデルと比べて性能が改善します。
清華 Notetaker、Papenmeier、HID 点字仕様などの点字ディスプレイドライバを改善しました。
また、電卓、コンソール、ターミナル、メール、絵文字パネルなどのさまざまな Windows 11 のアプリに対応するバグ修正を行いました。
eSpeak-NG と LibLouis を更新し、新しい日本語(6点漢点字)、ドイツ語、カタロニア語の点字テーブルを追加しました。
注意:
- このリリースでは、既存のアドオンとの互換性が失われています。
新機能
- Windows 11 と UI オートメーションが有効になった Microsoft Excel において、メモの報告に対応しました。 (#12861)
- Windows 11 と UI オートメーションが有効になった Microsoft Word の最近のビルドにおいて、ブックマーク、下書きコメント、および解決されたコメントが存在するときに、音声と点字の両方で報告されるようになりました。 (#12861)
- 新しい
--lang
コマンドライン引数により、NVDA の言語の設定を上書きできます。 (#10044)
- 不明なコマンドライン引数があり、アドオンからも使用されていない場合に NVDA は警告するようになりました。 (#12795)
- UI オートメーションが有効になった Microsoft Word において、NVDA は MathPlayer を使用して Office の数式を読み取ったり移動したりするようになりました。 (#12946)
- Microsoft Word 365/2016 ビルド 14326 以降が必要です。
- MathType の数式は Office 数式に手動で変換する必要があります。数式を選択し、コンテクストメニューを開き、[数式オプション]、[Office 数式に変換] の順に操作します。
- 「詳細あり」の報告と、関連づけられた注釈の報告が、フォーカスモードで利用できるようになりました。 (#13106)
- 清華 Notetaker が USB および Bluetooth 経由で接続された場合に自動検出されるようになりました。 (#13191, #13142)
- 対応デバイス: MiniSeika (16, 24 セル), V6, および V6Pro (40 セル)
- Bluetooth COM ポートの手動選択にも対応しています。
- 点字ビューアーを有効または無効にするコマンドを追加しました。既定のジェスチャーはありません。 (#13258)
- 点字ディスプレイで複数の修飾キーを同時に切り替えるためのコマンドを追加しました。 (#13152)
- [読み上げ辞書]ダイアログボックスに、辞書全体をクリアするのに役立つ[すべて削除]ボタンを追加しました。 (#11802)
- Windows 11 電卓に対応しました。 (#13212)
- UI オートメーションが有効になった Microsoft Word において、行番号とセクション番号を報告できるようになりました。 (#13283, #13515)
- Microsoft Office 16.0.15000 およびそれ以降と Windows 11 の組み合わせで NVDA は Microsoft Word ドキュメントに UI オートメーションを使います。旧式のオブジェクトモデルと比べて性能が改善します。 (#13437)
- Microsoft Word ドキュメント、Microsoft Outlook のメッセージの表示と編集が含まれます。
変更点
- Espeak-ng をバージョン 1.51-dev commit
7e5457f91e10
に更新しました。 (#12950)
- liblouis 点訳エンジンを 3.21.0 に更新しました。 (#13141, #13438)
- 新しいテーブル: 日本語6点漢点字
- 新しいテーブル: ドイツ語6点コンピューター点字
- 新しいテーブル: カタロニア語1級点字 (#13408)
- NVDA LibreOffice Calc 7.3 およびそれ以降でセルの選択や結合を報告するようになりました。 (#9310, #6897)
- Unicode 共通ロケールデータリポジトリ (CLDR) をバージョン 40.0 に更新しました。 (#12999)
- 既定の設定で
NVDA+テンキーDelete
はテキストカーソルまたはフォーカスのあるオブジェクトの位置を報告します。 (#13060)
NVDA+Shift+テンキーDelete
はレビューカーソルの位置を報告します。 (#13060)
- 点字ディスプレイで修飾キーをトグルする既定のジェスチャーの割り当てを追加しました。 (#13152)
- テキストの書式を報告するコマンド (
NVDA+f
) において「ベースライン」を報告しなくなりました。 (#11815)
- 詳細な説明 (longdesc) をアクティブ化するコマンドに既定のジェスチャーが割り当てられなくなりました。 (#13380)
- 注釈の報告コマンドに既定のジェスチャー (
NVDA+d
) が割り当てられました。 (#13380)
- MathPlayer のインストール後にNVDAを再起動する必要があります。 (#13486)
バグ修正
- 一部の Office アプリを開くときに、クリップボードマネージャのペインに誤ってフォーカスが移動していた問題を修正しました。 (#12736)
- マウスの主ボタンを右クリックに変更した環境において、Webブラウザなどのアプリで、NVDAが項目をアクティブ化する代わりに誤ってコンテキストメニューを表示することがなくなりました。 (#12642)
- UIオートメーションが有効になった Microsoft Word などにおいて、レビューカーソルをテキストコントロールの末尾を超えて移動しようとすると「下の端」を報告できなかった問題を改善しました。 (#12808)
- NVDA を64ビット版Windowsで実行している場合に system32 フォルダに配置された実行ファイルのアプリ名やバージョンを報告できるようになりました。 (#12943)
- ターミナルの出力をより一貫性のある方法で読み込むようになりました。 (#12974)
- 行の途中で文字を挿入または削除すると、テキストカーソル以降の文字を再度読み上げることがあります。
- UIオートメーションが有効になった Microsoft Word: ブラウズモードでの見出しの1文字ナビゲーションを使うとドキュメントの最後の見出しで止まって動かなくなる問題や、このような見出しがNVDA要素リストに重複して表示される問題などを修正しました。 (#9540)
- Windows 8 以降において、ステータスバーの標準のジェスチャー NVDA+End (デスクトップ配列) / NVDA+Shift+End (ラップトップ配列)を使用して、ファイルエクスプローラのステータスバーを取得できるようになりました。 (#12845)
- Skype for Businessのチャットで受信したメッセージが報告されなかった問題を修正しました。 (#9295)
- Windows 11 で SAPI5 音声エンジンを使用しているときに音のダッキングができなかった問題を修正しました。 (#12913)
- Windows 10 の電卓で、履歴のラベルとメモリのリスト項目を報告するようになりました。 (#11858)
- HID点字仕様のディスプレイでスクロールやタッチカーソルなどのジェスチャーが動作しなかった問題を修正しました。 (#13228)
- Windows 11 メール: 長いメールを読んでいる途中でアプリ間でフォーカスを切り替えると、NVDA がメールの読んでいる行から他の場所に移動できなくなる問題を修正しました。 (#13050)
- HID点字ディスプレイ: ジェスチャーの組み合わせ (例えば
スペース+4の点
) を点字ディスプレイから実行できるようになりました。 (#13326)
- 複数の設定ダイアログを同時に開くことができる問題を修正しました。 (#12818)
- PC をスリープ解除した後、一部の Focus Blue 点字ディスプレイが動作しなくなる問題を修正しました。 (#9830)
- 「上付き文字と下付き文字の報告」オプションが有効な場合に、誤って「ベースライン」と報告していた問題を修正しました。 (#11078)
- Windows 11 で絵文字を選択するときに絵文字パネルで NVDA のナビゲーションができなかった問題を修正しました。 (#13104)
- Windowsコンソールとターミナルを使用しているときに報告が2重に行われていた問題を修正しました。 (#13261)
- REAPER などの64ビットアプリでリスト項目を報告できなかった問題を修正しました。 (#8175)
- Microsoft Edge ダウンロードマネージャで、最新のダウンロードのリスト項目にフォーカスが移動すると、NVDA が自動的にフォーカスモードに切り替わるようになりました。 (#13221)
- 64ビット版の Notepad++ バージョン 8.3 以上がクラッシュする問題を修正しました。 (#13311)
- Adobe Readerの保護モードが有効になっている場合、Adobe Readerが起動時にクラッシュする問題を修正しました。 (#11568)
- Papenmeier 点字ディスプレイドライバを選択すると NVDA がクラッシュする問題を修正しました。 (#13348)
- UIオートメーションが有効になった Microsoft Word: 表の空白セルから内容を含むセルに移動したり、ドキュメントの最後から既存の内容のある場所に移動したりするときに、ページ番号やその他の書式が不適切に報告される問題を修正しました。 (#13458, #13459)
- Google Chrome バージョン 100 でページ読み込み時に NVDA によるページタイトルの読み上げや自動でのページの読み上げが失敗していた問題を修正しました。 (#13571)
- コマンドキーの読み上げを有効にして NVDA の設定をリセットするとクラッシュしていた問題を修正しました。 (#13634)
開発者向けの変更
- 注意: これはアドオン API 非互換のリリースです。アドオンは再テストとマニフェストの更新が必要です。
- NVDA の開発にはひきつづき Visual Studio 2019 が必要ですが、同時により新しいバージョン(2022など) の Visual Studio がインストールされている場合に、ビルドが失敗しないようになりました。 (#13033, #13387)
- SCons をバージョン 4.3.0 に更新しました。 (#13033)
- py2exe をバージョン 0.11.1.0 に更新しました。 (#13510)
NVDAObjects.UIA.winConsoleUIA.WinConsoleUIA.isImprovedTextRangeAvailable
を削除しました。かわりに apiLevel
を使います。 (#12955, #12660)
TVItemStruct
を sysTreeView32
から削除しました。 (#12935)
MessageItem
を Outlook appModule から削除しました。 (#12935)
audioDucking.AUDIODUCKINGMODE_*
定数を DisplayStringIntEnum
に移行しました。 (#12926)
- これらの定数のかわりに
AudioDuckingMode.*
を使います。
audioDucking.audioDuckingModes
のかわりに AudioDuckingMode.*.displayString
を使います。
audioDucking.ANRUS_ducking_*
定数は ANRUSDucking.*
に移行しました。 (#12926)
synthDrivers.sapi5
の変更 (#12927):
SPAS_*
のかわりに SPAudioState.*
を使います。
constants.SVSF*
のかわりに SpeechVoiceSpeakFlags.*
を使います。
- 注意:
SVSFlagsAsync
のかわりに SpeechVoiceSpeakFlags.Async
を使います。 SpeechVoiceSpeakFlags.lagsAsync
ではありません。
constants.SVE*
のかわりに SpeechVoiceEvents.*
を使います。
soffice
appModule におけるクラスと関数の廃止: JAB_OOTableCell
, JAB_OOTable
, gridCoordStringToNumbers
. (#12849)
core.CallCancelled
のかわりに exceptions.CallCancelled
を使います。 (#12940)
core
および logHandler
において RPC で始まる定数はすべて RPCConstants.RPC
enum に移行しました。 (#12940)
- マウスでアクティブ化(主ボタン)やコンテクストメニュー表示など(副ボタン)のクリックを実行するために、論理アクション関数
mouseHandler.doPrimaryClick
および mouseHandler.doSecondaryClick
を推奨します。
executeMouseEvent
の使用や、マウスのボタンの左右を特定することは避けるべきです。
Windows の設定「マウスの主ボタン」の変更に適切に対応するためです。 (#12642)
config.getSystemConfigPath
を削除しました。代替の手段はありません。 (#12943)
shlobj.SHGetFolderPath
を削除しました。かわりに shlobj.SHGetKnownFolderPath
を使います。 (#12943)
shlobj
定数を削除しました。かわりに列挙型 shlobj.FolderId
を導入しました。使い方は SHGetKnownFolderPath
を参照してください。 (#12943)
diffHandler.get_dmp_algo
および diffHandler.get_difflib_algo
はそれぞれ diffHandler.prefer_dmp
および diffHandler.prefer_difflib
に移行しました。 (#12974)
languageHandler.curLang
を削除しました。現在の NVDA の言語は languageHandler.getLanguage()
で取得します。 (#13082)
- アプリモジュールに
getStatusBarText
メソッドを実装して、NVDA がステータスバーのテキストを読み取る方法をカスタマイズできるようになりました。 (#12845)
globalVars.appArgsExtra
を削除しました。 (#13087)
- アドオンから追加のコマンドライン引数を扱いたい場合は
addonHandler.isCLIParamKnown
のドキュメントと開発者ドキュメントで詳細をご確認ください。
- UIA ハンドラーモジュールとその他の UIA サポートモジュールは UIAHandler パッケージにまとめられました。 (#10916)
UIAUtils
の移行先は UIAHandler.utils
UIABrowseMode
の移行先は UIAHandler.browseMode
_UIAConstants
の移行先は UIAHandler.constants
_UIACustomProps
の移行先は UIAHandler.customProps
_UIACustomAnnotations
の移行先は UIAHandler.customAnnotations
IAccessibleHandler
IA2_RELATION_*
の各定数は IAccessibleHandler.RelationType
列挙型に移行しました。 (#13096)
IA2_RELATION_FLOWS_FROM
を削除しました。
IA2_RELATION_FLOWS_TO
を削除しました。
IA2_RELATION_CONTAINING_DOCUMENT
を削除しました。
LOCALE_SLANGUAGE
, LOCALE_SLIST
および LOCALE_SLANGDISPLAYNAME
を languageHandler
から削除しました。かわりに languageHandler.LOCALE
のメンバーを使います。 (#12753)
- NVDA が使用するフックライブラリーは Minhook から Microsoft Detours に変わりました。これは主にディスプレイモデルのために使われています。 (#12964)
winVersion.WIN10_RELEASE_NAME_TO_BUILDS
を削除しました。 (#13211)
- SCons はシステムの論理プロセッサ数と同じ数のジョブでビルドをすると警告を行います。
このときマルチコアシステムでのビルド時間は非常に遅くなります。 (#13226, #13371)
characterProcessing.SYMLVL_*
定数を削除しました。かわりに characterProcessing.SymbolLevel.*
を使います。 (#13248)
- addonHandler から
loadState
および saveState
を削除しました。かわりに addonHandler.state.load
および addonHandler.state.save
を使います。 (#13245)
- NVDAHelper の UWP/OneCore 関連の実装を C++/CX から C++/Winrt に移行しました。 (#10662)
DictionaryDialog
を使うときにはサブクラスが必須となりました。 (#13268)
config.RUN_REGKEY
, config.NVDA_REGKEY
は 2023 年に廃止される予定です。かわりに config.RegistryKey.RUN
, config.RegistryKey.NVDA
を使います。 (#13242)
easeOfAccess.ROOT_KEY
, easeOfAccess.APP_KEY_PATH
は 2023 年に廃止される予定です。かわりに easeOfAccess.RegistryKey.ROOT
, easeOfAccess.RegistryKey.APP
を使います。 (#13242)
easeOfAccess.APP_KEY_NAME
は 2023 年に廃止・削除される予定です。 (#13242)
DictionaryDialog
および DictionaryEntryDialog
は gui.settingsDialogs
から gui.speechDict
に移動しました。 (#13294)
- IAccessible2 relations は IAccessible2 objects の developer info に表示されるようになりました。 (#13315)
languageHandler.windowsPrimaryLCIDsToLocaleNames
を削除しました。かわりに languageHandler.windowsLCIDToLocaleName
または winKernel.LCIDToLocaleName
を使います。 (#13342)
- UIA オブジェクトの
UIAAutomationId
プロパティの使用を推奨します。 cachedAutomationId
は非推奨です。 (#13125, #11447)
cachedAutomationId
は要素から直接取得した場合は利用できます。
NVDAObjects.window.scintilla.CharacterRangeStruct
は NVDAObjects.window.scintilla.Scintilla.CharacterRangeStruct
に移動しました。 (#13364)
- ブール型の値
gui.isInMessageBox
を削除しました。かわりに関数 gui.message.isModalMessageBoxActive
を使います。 (#12984, #13376)
controlTypes
は複数のサブモジュールに分割されました。 (#12510, #13588)
ROLE_*
および STATE_*
はそれぞれ Role.*
および State.*
になりました。
- 以下は廃止されていませんが非推奨となりました:
ROLE_*
および STATE_*
は非推奨です。それぞれ Role.*
および State.*
を使います。
roleLabels
, stateLabels
および negativeStateLabels
は非推奨です。例えば roleLabels[ROLE_*]
のような場合は Role.*.displayString
や State.*.negativeDisplayString
を使います。
processPositiveStates
および processNegativeStates
は非推奨です。processAndLabelStates
を使います。
- Excel セルの状態の定数 (
NVSTATE_*
) は NvCellState
列挙型の値になりました。NVDAObjects/window/excel.py
の列挙型 NvCellState
は _nvCellStatesToStates 経由で controlTypes.State
にマッピングされます。 (#13465)
EXCEL_CELLINFO
構造体メンバー state
は nvCellStates
になりました。
mathPres.ensureInit
を削除しました。 MathPlayer は NVDA の起動時に初期化されます。 (#13486)
2021.3.5
これは、いくつかのセキュリティ上の問題を修正するためのマイナーリリースです。
セキュリティ問題を info@nvaccess.org に責任を持って開示してください。
セキュリティ修正
- セキュリティアドバイザリ
GHSA-xc5m-v23f-pgr7
への対処
- NVDA のセキュアモードで句読点/記号読み辞書設定ダイアログが無効になりました。
2021.3.4
これは、いくつかのセキュリティ上の問題を修正するためのマイナーリリースです。
セキュリティ問題を info@nvaccess.org に責任を持って開示してください。
セキュリティ修正
- セキュリティアドバイザリ
GHSA-354r-wr4v-cx28
への対処 (#13488)
- NVDA のセキュアモードでデバッグログを有効にして NVDA を再起動できなくなりました。
- NVDA のセキュアモードで NVDA を更新できなくなりました。
- セキュリティアドバイザリ
GHSA-wg65-7r23-h6p9
への対処 (#13489)
- NVDA のセキュアモードで入力ジェスチャーのダイアログが無効になりました。
- NVDA のセキュアモードで既定、一時、音声の読み上げ辞書ダイアログが無効になりました。
- セキュリティアドバイザリ
GHSA-mvc8-5rv9-w3hx
への対処 (#13487)
- NVDA のセキュアモードで wx GUI 検査ツールが無効になりました。
2021.3.3
このリリースは 2021.3.2 と同じです。
NVDA 2021.3.2 にはバグがあり、NVDA 自身を 2021.3.1 と誤って識別していました。
このリリースは、NVDA 自身を 2021.3.3 として正しく識別します。
2021.3.2
これは、いくつかのセキュリティ上の問題を修正するためのマイナーリリースです。
セキュリティ問題を info@nvaccess.org に責任を持って開示してください。
バグ修正
- セキュリティ修正: オブジェクトナビゲーションで Windows 10 および 11 のロック画面の外に移動できなくなりました。 (#13328)
- セキュリティ修正: NVDA のセキュアモードで、アドオンマネージャーのダイアログが無効になりました。 (#13059)
- セキュリティ修正: NVDA のセキュアモードで、NVDA のコンテキストヘルプが無効になりました。 (#13353)
2021.3.1
変更点
- 従来の点字ディスプレイドライバーが利用できる場合には、新しい HID 点字仕様のドライバーよりも優先されるようになりました。 (#13153)
バグ修正
- 点字ディスプレイでランドマークの省略表記が使われていなかった不具合を修正しました。 (#13158)
- Humanware Brailliant および APH Mantis Q40 点字ディスプレイを Bluetooth 接続する場合に、点字ディスプレイの自動検出に失敗していた問題を修正しました。 (#13153)
2021.3
このリリースでは新しい HID 点字仕様をサポートしました。
この仕様の目的は点字ディスプレイの標準化とドライバーの共通化です。
eSpeak-NG と LibLouis も更新されました。ロシア語とシヴェンダ語の点字テーブルが追加されています。
設定ダイアログの「高度な設定」に「ログ出力したエラーを音で報告」が追加されました。
Microsoft Word で「すべて読み上げ」を行う場合にドキュメントが適切にスクロールされるようになりました。
Microsoft Office の UI オートメーション対応でさまざまな改善が行われました。
例えば Outlook でメッセージのレイアウトテーブルを無視する処理が改善されています。
重要な注意事項:
セキュリティ証明書の変更の影響で NVDA が更新をチェックするときに一部のユーザーの環境でエラーが発生するようになりました。
NVDA 2021.3 では Windows のセキュリティ証明書を更新できなかった不具合が修正されました。これにより、今後このエラーは発生しなくなります。
この問題の影響を受けたユーザーは NVDA 2021.3 を手動でダウンロードして更新する必要があります。
新機能
- セルの罫線の報告を切り替える入力ジェスチャーが追加されました。 (#10408)
- 点字ディスプレイの標準化を目的とした新しい HID 点字仕様をサポートしました。 (#12523)
- VisioBraille Vario 4 点字ディスプレイに対応しました。 (#12607)
- 設定ダイアログの「高度な設定」に「ログ出力したエラーを音で報告」が追加されました。 (#12672)
- Windows 10 以降で「設定」アプリや Microsoft Store アプリの検索にキーワードを入力するときに、提案される候補の数を報告するようになりました。 (#7330, #12758, #12790)
- PowerShell の Out-GridView コマンドレットを使用して作成されたグリッドコントロールで、テーブルナビゲーションが可能になりました。 (#12928)
変更点
- Espeak-ng を 1.51-dev commit
74068b91bcd578bd7030a7a6cde2085114b79b44
に更新しました。 (#12665)
- インストール済みの OneCore 音声が NVDA の優先言語に対応していない場合に NVDA の既定の音声として eSpeak を使用するようになりました。 (#10451)
- OneCore 音声が連続して起動に失敗する場合に eSpeak を代替の音声エンジンとして使用するようになりました。 (#11544)
NVDA+end
でステータスバーの報告を行うときに、レビューカーソルがステータスバーに移動しないようになりました。
この機能をひきつづき使用したい場合は、「入力ジェスチャ」ダイアログの「オブジェクトナビゲーション」カテゴリの適切なスクリプトにジェスチャーを割り当ててください。 (#8600)
- 設定ダイアログがすでに開いているときに、さらに設定ダイアログを開く操作を行うと、エラーとせず、開いている設定ダイアログにフォーカスを移動するようになりました。 (#5383)
- liblouis 点訳エンジンをバージョン 3.19.0 に更新しました。 (#12810)
- 新しい点字テーブル: ロシア語1級, シヴェンダ語1級, シヴェンダ語2級
- 音声および点字ディスプレイで「マーク」または "mrkd" と報告していた情報が「ハイライト」または "hlght" と報告されるようになりました。(#12892)
- 確認やキャンセルなどアクションを待つダイアログを表示している間に NVDA の終了を行わないようになりました。 (#12984)
バグ修正
- ウォッチドッグ処理が行われている場合に、キーボード修飾キー(ControlやInsertなど)が押されたことをより確実に処理できるようになりました。 (#12609)
- クリーンインストールされた Windows など、特定のシステムにおいて、NVDA の更新をチェックすることが再び可能になりました。 (#12729)
- Microsoft Word で UI オートメーションを使用している場合、NVDA は表の空白セルを正しく報告するようになりました。 (#11043)
- Web 上の ARIA データグリッドセルにおいて、Esc キーが押されたときにグリッドに渡されるようになりました。以前は無条件にフォーカスモードがオフになっていました。 (#12413)
- Chrome でテーブルの見出しセルを読み取る場合、列の名前が2回報告されていた問題が修正されました。 (#10840)
- UIA スライダーに値のテキスト表現が定義されている場合に、不適切に数値を報告しなくなりました。(UIA ValuePattern が RangeValuePattern よりも優先されるようになりました。) (#12724)
- NVDA は UIA スライダーの値を常にパーセントの値として処理していた問題が修正されました。
- Microsoft Excel で UI オートメーションを使用している場合に、Windows 11 でセルの位置を正しく報告しなかった問題が修正されました。 (#12782)
- NVDA は無効な Python ロケールを設定することがあった問題が修正されました。 (#12753)
- 無効にしたアドオンをアンインストールしてから再インストールすると、再び有効になるように改善されました。 (#12792)
- アドオンの更新と削除において、アドオンのフォルダ名が変更された場合やファイルをオープンしていた場合に起きるバグが修正されました。 (#12792, #12629)
- Microsoft Excel スプレッドシート・コントロールで UI オートメーションを使用している場合に、NVDA がセルが1つ選択されたことを冗長に報告していた問題を修正しました。 (#12530)
- LibreOffice Writer の確認ダイアログなどにおけるテキストの報告が改善されました。 (#11687)
- Microsoft Word のブラウズモードで UI オートメーションを使用して読み取りや移動を行う場合に、ドキュメントが常に適切にスクロールされるようになりました。これにより、現在のブラウズモードの位置が画面に表示されない、あるいは、フォーカスモードでのテキストカーソルの位置がブラウズモードの現在の位置に正しく反映されない、といった問題が改善されました。 (#9611)
- Microsoft Word で UI オートメーションを使用して「すべて読み上げ」を実行すると、ドキュメントが自動的にスクロールされ、テキストカーソルの位置が正しく更新されるようになりました。 (#9611)
- Outlook で UI オートメーションを使用して電子メールのメッセージを表示している場合、特定のテーブルをレイアウトテーブルと判断するようになりました。つまり、既定の設定ではレイアウト目的と判断されたテーブルを報告しなくなります。 (#11430)
- オーディオデバイスを変更するときに、まれに起きていたエラーが修正されました。 (#12620)
- エディットフィールドにおいて、非縮約の点字テーブルを使用した文字入力がより確実に動作するようになりました。 (#12667)
- Windows システムトレイのカレンダーでナビゲーションする場合の曜日の報告が改善されました。 (#12757)
- Microsoft Word で台湾 Microsoft Quick などの中国語入力メソッドを使用する場合、点字ディスプレイを前後にスクロールするとテキストカーソルが不適切に制御されていた問題を修正しました。 (#12855)
- Microsoft Word ドキュメントで UI オートメーションを使用するときに、文を単位とするのナビゲーション(alt+下矢印/alt+上矢印)ができなくなっていた問題を修正しました。 (#9254)
- Microsoft Word ドキュメントで UI オートメーションを使用するときに、段落のインデントが報告されるようになりました。 (#12899)
- Microsoft Word ドキュメントで UI オートメーションを使用するときに、変更の追跡およびその他のコマンドがローカライズされていても報告されるようになりました。 (#12904)
- description が content または name と一致する場合に、点字や音声が重複していた問題を修正しました。 (#12888)
- Microsoft Word ドキュメントで UI オートメーションを使用するときに、入力時にスペルミスのサウンドをより正確に再生できるようになりました。 (#12161)
- Windows 11 において Alt+Tab キーを押してアプリを切り替えるときに「ペイン」を報告しないようになりました。 (#12648)
- Microsoft Word ドキュメントで UI オートメーションを使用しないときに、新しいコメントのペインの操作に対応しました。このペインとドキュメントの間を移動するには alt+f12 キーを押します。 (#12982)
開発者向けの変更
- NVDA をビルドするには Visual Studio 2019 16.10.4 以降が必要になりました。
本番ビルド環境に揃えるためには、Visual Studio を 現在 AppVeyor が使用しているバージョン に合わせて更新してください。 (#12728)
NVDAObjects.UIA.winConsoleUIA.WinConsoleUIA.isImprovedTextRangeAvailable
は廃止予定です。NVDA 2022.1 で削除されます。 (#12660)
apiLevel
を使用してください(詳細は _UIAConstants.WinConsoleAPILevel
のコメントを参照してください)。
- ディスプレイモデルを介して GDI アプリから取得したテキスト背景色の透過性がアドオンやアプリモジュールで利用できるようになりました。 (#12658)
LOCALE_SLANGUAGE
, LOCALE_SLIST
および LOCALE_SLANGDISPLAYNAME
は languageHandler の LOCALE
列挙値に変更されました。移動しました。
従来のモジュールレベルの値はまだ利用できますが NVDA 2022.1 で廃止され、削除される予定です。 (#12753)
- 関数
addonHandler.loadState
および addonHandler.saveState
は NVDA 2022.1 に対応するために addonHandler.state.save
および addonHandler.state.load
に移行する必要があります。 (#12792)
- システムテストで点字出力の確認ができるようになりました。 (#12917)
2021.2
このリリースでは Windows 11 への暫定的な対応を行いました。
Windows 11 はまだリリースされていませんが、NVDA 2021.2 は Windows 11 のプレビュー版でテストされています。
スクリーンカーテンの重要な更新を行っています。後述の「重要な注意事項」を参照してください。
COM 登録修復ツールが改良され、NVDA の実行時に起きる問題を、さらに解決できるようになりました。
音声エンジン eSpeak-NG や点訳エンジン LibLouis も更新されました。
点字ディスプレイや Windows ターミナル、電卓、絵文字パネル、クリップボード履歴への対応など、さまざまなバグ修正や改善も行われました。
重要な注意事項
最新バージョンの Windows で変更された Windows 拡大鏡 API に対応するためにスクリーンカーテンが更新されました。
Windows 10 21H2(10.0.19044)以降でスクリーンカーテンを有効するには NVDA 2021.2 以降を使用してください。
この更新には Windows 10 Insider と Windows 11 への対応が含まれます。
セキュリティ上の理由から、新しいバージョンの Windows を使用する場合は、スクリーンカーテンによって画面が完全に黒くなることを視覚的に確認してください。
新機能
- ARIA アノテーション(注釈)への実験的な対応:
- オブジェクトに詳細情報 (aria-details) がある場合に、詳細情報のまとめを読み上げるコマンドが追加されました。(#12364)
- オブジェクトに詳細情報があるかどうかをブラウズモードで報告するオプションが「高度な設定」に追加されました。 (#12439)
- Windows 10 バージョン 1909 以降(Windows 11 を含む)において、ファイルエクスプローラーで検索を実行するときに NVDA は候補数を報告するようになりました。 (#10341, #12628)
- Microsoft Word において、インデントとぶら下げインデントのショートカットキーが押されたときに結果を NVDA が報告するようになりました。 (#6269)
変更点
- Espeak-ng を 1.51-dev commit
ab11439b18238b7a08b965d1d5a6ef31cbb05cbb
に更新しました。 (#12449, #12202, #12280, #12568)
- NVDA 設定ダイアログ「書式とドキュメント情報」で「記事」の報告が有効になっている場合、NVDA はコンテンツの後に「記事」と報告します。 (#11103)
- liblouis 点訳エンジンを 3.18.0 に更新しました。 (#12526)
- 新しい点字テーブル: ブルガリア語1級点字、ビルマ語1級点字、ビルマ語2級点字、カザフ語1級点字、クメール語1級点字、北クルド語0級点字、セペディ語1級点字、セペディ語2級点字、セソト語1級点字、セソト語2級点字、セツワナ語1級点字、セツワナ語2級点字、タタル語1級点字、ベトナム語0級点字、ベトナム語2級点字、南ベトナム語1級点字、コサ語1級点字、コサ語2級点字、ヤクート語1級点字、ズールー語1級点字、ズールー語2級点字
- 「Windows 10 文字認識」は「Windows 文字認識」になりました。(#12690)
バグ修正
- NVDA は Windows 10 電卓の計算式を点字ディスプレイに表示できるようになりました。 (#12268)
- Windows 10 バージョン 1607 以降のターミナルアプリにおいて、行の途中で文字を挿入または削除したときに、テキストカーソルの右側の文字が報告されていた問題を修正しました。 (#3200)
- 既定の設定でディフマッチパッチ(Diff Match Patch)が有効になりました。(#12485)
- アラビア語2級、スペイン語2級、ウルドゥ語2級、中国語(中国、北京語)2級の各点字テーブルで、文字入力が利用可能になりました。 (#12541)
- COM 登録修復ツールが、特に64ビット Windows において、より多くの問題を解決できるようになりました。 (#12560)
- 日本テレソフトの清華ノートテーカーにおいてボタン操作が改善されました。 (#12598)
- Windows 絵文字パネルとクリップボード履歴の報告が改善されました。 (#11485)
- ベンガル文字の文字説明を更新しました。 (#12502)
- NVDA の新しいプロセスが開始するときに、以前のプロセスが安全に終了するようになりました。 (#12605)
- Handy Tech 点字ディスプレイドライバーを設定ダイアログで再選択されたときに、エラーが発生しなくなりました。 (#12618)
- Windows バージョン 10.0.22000 およびそれ以降が Windows 10 ではなく Windows 11 として認識されるようになりました。 (#12626)
- バージョン 10.0.22000 までの Windows でスクリーンカーテンが動作するようになりました。 (#12684)
- 入力ジェスチャーのフィルターを使用して結果が見つからなかった場合に、入力ジェスチャーの設定ダイアログが期待通りに動作していなかった問題を解決しました。 (#12673)
- サブメニューの最初のメニュー項目を読み上げないことがある問題を修正しました。 (#12624)
開発者向けの変更
- 定数
characterProcessing.SYMLVL_*
は 2022.1 までに新しい定数 SymbolLevel.*
に移行する必要があります。 (#11856, #12636)
controlTypes
はさまざまなサブモジュールに分割されました。廃止予定のシンボルは 2022.1 までに新しい記述方法に移行する必要があります。 (#12510)
ROLE_*
および STATE_*
の各定数は Role.*
および State.*
に移行する必要があります。
roleLabels
, stateLabels
および negativeStateLabels
は廃止予定です。 roleLabels[ROLE_*]
のような記述は Role.*.displayString
または State.*.negativeDisplayString
などに移行する必要があります。
processPositiveStates
および processNegativeStates
は廃止され削除される予定です。
- Windows 10 Version 1511 およびそれ以降(Insider Preview ビルドを含む)において、Windows レジストリから、現在有効な Windows 機能更新プログラムの名前を取得するようになりました。 (#12509)
winVersion.WIN10_RELEASE_NAME_TO_BUILDS
は 2022.1 で廃止される予定です。代替の値を設ける予定はありません。 (#12544)
2021.1
このリリースは Excel および Chromium ブラウザでの UI オートメーションを実験的にサポートしています。これはオプションです。
点字はいくつかの言語への対応について修正が行われました。また、点字ディスプレイでリンクを操作する方法が改善されました。
Unicode 共通ロケールデータリポジトリ、数学記号、点訳エンジンなどが更新されました。
Microsoft Office、Visual Studio、およびいくつかの言語に関する多くのバグ修正と改善が行われました。
注意:
- このリリースでは、既存のアドオンとの互換性が失われています。
- このリリースでは、Adobe Flash のサポートが廃止されました。
新機能
- Chromium ベースのブラウザ(Edgeなど)での UI オートメーションの初期サポート (#12025)
- UI オートメーションによる Microsoft Excel の実験的サポート(オプション)。Microsoft Excel ビルド 16.0.13522.10000 以上でのみ推奨されます。 (#12210)
- NVDA Python コンソールで出力のナビゲーションが容易になりました。 (#9784)
- Alt+上矢印/下矢印は、前/次の出力結果にジャンプします。さらに Shift も同時に押すと選択できます。
- Ctrl+L で出力ペインをクリアします。
- NVDA は Microsoft Outlook で予定に割り当てられたカテゴリがあれば、それを報告するようになりました。 (#11598)
- 日本テレソフトの点字ディスプレイ「清華ノートテイカー」に対応しました。 (#11514)
変更点
- ブラウズモードにおいて、コントロールの省略表記(例えばリンクは lnk など)で点字ディスプレイのタッチカーソルを使ってアクションの実行ができるようになりました。これはラベルのないチェックボックスなどを選択する場合に特に有効です。 (#7447)
- スクリーンカーテンが有効の場合に Windows 10 文字認識を実行できないことを NVDA が報告するようになりました。 (#11911)
- Unicode 共通ロケールデータリポジトリ (CLDR) をバージョン 39.0 に更新しました。 (#11943, #12314)
- 記号読み上げ辞書に数学記号を追加しました。 (#11467)
- ユーザーガイド、最新情報、コマンド一覧表のスタイルを更新しました。 (#12027)
- 画面レイアウトをサポートしていないアプリ(Microsoft Word など)で画面レイアウトに切り替えようとすると「サポートされていない入力」と報告されるようになりました。 (#7297)
- 高度な設定パネルの「失効したフォーカスイベントの読み上げを停止」は既定の設定で有効になりました。 (#10885)
- このオプションを「しない」に設定すると無効になります。
- Webアプリ(Gmailなど)において、フォーカスを速く移動する場合に、古い情報を報告していた問題が改善されました。
- liblouis 点訳エンジンを 3.17.0 に更新しました。 (#12137)
- 新しい点訳テーブル: ベラルーシ語非縮約点字、ベラルーシ語コンピューター点字、ウルドゥ語1級点字、ウルドゥ語2級点字
- NVDA の Adobe Flash 対応を削除しました。Adobe が Flash 技術を非推奨としたためです。 (#11131)
- NVDA のウィンドウが開いていても NVDA を終了できるようになりました。NVDA を終了すると NVDA のウィンドウとダイアログはすべて閉じられます。 (#1740)
- スピーチビューアーを
Alt+F4
で閉じられるようになりました。また標準的な「閉じる」ボタンが追加され、GUI での操作が容易になりました。(#12330)
- 点字ビューアーに標準的な「閉じる」ボタンが追加され、GUI での操作が容易になりました。 (#12328)
- 要素リストのダイアログにおいて、種別のラジオボタンのラベルとの衝突を回避するために、一部の言語で「アクションの実行」ボタンのアクセラレーターキーが削除されました。使用可能な場合、このボタンはダイアログの既定のアクションであり、要素リスト自体で Enter キーを押すことでアクションを実行できます。 (#6167)
バグ修正
- Outlook 2010 のメッセージ一覧が読めなくなっていた問題を修正しました。 (#12241)
- Windows 10 バージョン 1607 以降のターミナルで、行の途中にある文字を削除または挿入するときに、テキストカーソルの右側の文字を読み上げていた問題に対応しました。 (#3200)
- これは実験的な修正です。有効にするには、NVDA の高度な設定の「差分アルゴリズム」で「ディフマッチパッチを許可」する必要があります。
- Microsoft Outlook においてメッセージ本文から件名のフィールドに Shift+Tab で移動したときに、不適切に距離を読み上げていた問題を修正しました。 (#10254)
- Python コンソールにおいて、空でない入力行の先頭へのインデント用のタブの挿入と、入力行の途中でのタブ補完が可能になりました。 (#11532)
- 画面レイアウトを使用しない場合に、フォーマット情報などブラウズ可能なメッセージで、不適切に空行が報告されていた問題を修正しました。 (#12004)
- Microsoft Word で UI オートメーションを有効にした場合に、コメントの読み上げが可能になりました。(#9285)
- Visual Studio を操作する場合の性能が向上しました。 (#12171)
- RTL(右から左)レイアウトを NVDA で扱う場合に、要素の欠落などグラフィックに関する不具合を修正しました。 (#8859)
- システムのロケールではなく NVDA の言語設定に基づいて GUI のレイアウト方向を判断するようになりました。 (#638)
- RTL言語の既知の問題: ラベルやコントロールでクリップするグループの右の境界 (#12181)
- 「既定の言語」を選択している場合に Python ロケールは環境設定で選択された言語と一貫して一致するように設定されます。 (#12214)
- NVDAログビューアなどのリッチエディットコントロールにおいて TextInfo.getTextInChunks がフリーズする問題を修正しました。 (#11613)
- Windows 10 1803 および 1809 において、ロケール名にアンダースコアが含まれる言語(de_CHなど)で NVDA が使用できなくなっていた問題を修正しました。 (#12250)
- WordPad において、上付き文字や下付き文字の報告の設定が正しく動作するようになりました。 (#12262)
- ウェブページである場所がフォーカスされなくなり、同じ場所に新たにフォーカスが移動した場合に、NVDA が新たにフォーカスされたコンテンツを報告できなかった問題を修正しました。 (#12147)
- 書式とドキュメント情報で対応するオプションを有効にした場合に、Excel セル全体の打ち消し線、上付き文字および下付き文字の書式が報告されるようになりました。 (#12264)
- ポータブル版からのインストールにおいて、デフォルトのコピー先設定フォルダが空の場合に設定がコピーされる問題が修正されました。 (#12071, #12205)
- 「大文字の前にオオモジと読む」オプションが有効の場合に、アクセント記号や発音区別記号がついた一部の文字が誤って読み上げられていた問題を修正しました。 (#11948)
- SAPI4 音声エンジンのピッチ変更の不具合を修正しました。 (#12311)
- NVDA インストーラーがコマンドライン引数
--minimal
を受け付けるようになりました。このとき起動音は再生されません。インストールされた場合やポータブル版の NVDA 実行ファイルについてユーザーガイドで説明された仕様と同じです。 (#12289)
- Microsoft Word または Outlook において、ブラウズモード設定で「レイアウト目的のテーブルを区別しない」が有効の場合に、テーブルの1文字ナビゲーションでレイアウトテーブルに移動できるようになりました。 (#11899)
- NVDA が特定の言語の絵文字を "↑↑↑" と報告していた問題を修正しました。 (#11963)
- Espeak が広東語と北京語を再びサポートしました。 (#10418)
- Chromium ベースの Microsoft Edge において、アドレスバーなどのテキストフィールドが、内容が空のときに報告されなかった問題を修正しました。 (#12474)
- 清華点字ディスプレイのドライバーを更新しました。 (#10787)
開発者向けの変更
- 注意: これはアドオン API 非互換のリリースです。アドオンは再テストとマニフェストの更新が必要です。
- NVDA のビルドシステムは、依存している Python パッケージを pip で取得し仮想環境に格納するようになりました。これはすべて透過的に行われます。
- NVDA をビルドするには従来の方法で SCons を使用します。つまりリポジトリのルートで scons.bat を実行します。
py -m SCons
の実行はサポートされなくなり scons.py
も削除されました。
- ソースから NVDA を実行するには
source/nvda.pyw
のではなく、リポジトリのルートで runnvda.bat
を使用する必要があります。source/nvda.pyw
を実行すると、サポートされなくなったことを警告するメッセージボックスが表示されます。
- ユニットテストを実行するには
rununittests.bat [<extra unittest discover options>]
を使います。
- システムテストを実行するには
runsystemtests.bat [<extra robot options>]
を使います。
- linting を行うには
runlint.bat <base branch>
を使います。
- 詳細は readme.md を参照してください。
- 下記の Python パッケージの更新も行われました:
- comtypes 1.1.8
- pySerial 3.5
- wxPython 4.1.1
- Py2exe 0.10.1.0
LiveText._getTextLines
は削除されました。 (#11639)
- かわりに、オブジェクト内のすべてのテキストの文字列を返す
_getText
をオーバーライドします。
LiveText
オブジェクトが文字単位で差分を計算できるようになりました。 (#11639)
- オブジェクトの差分の処理を変更するには
diffAlgo
プロパティをオーバーライドします(詳細はdocstringを参照)。
- script デコレータを使用してスクリプトを定義する場合 'allowInSleepMode' ブール引数を指定して、スクリプトがスリープモードで使用可能かどうかを制御できます。 (#11979)
- config モジュールから以下の関数が削除されました。 (#11935)
- canStartOnSecureScreens - かわりに config.isInstalledCopy を使用します。
- hasUiAccess および execElevated - かわりに systemUtils モジュールを使用します。
- getConfigDirs - かわりに globalVars.appArgs.configPath を使用します。
- モジュールレベルの REASON_* 定数が controlTypes から削除されました - かわりに controlTypes.OutputReason を使用します。 (#11969)
- REASON_QUICKNAV は browseMode から削除されました - かわりに controlTypes.OutputReason.QUICKNAV を使用します。 (#11969)
NVDAObject
(およびその派生) のプロパティ isCurrent
は Enum クラス controlTypes.IsCurrent
を返します。 (#11782)
isCurrent
は Optional ではありません。つまり None を返さなくなりました。
- オブジェクトが current でない場合は
controlTypes.IsCurrent.NO
を返します。
controlTypes.isCurrentLabels
のマッピングを削除しました。 (#11782)
- かわりに
controlTypes.IsCurrent
enum 値の displayString
プロパティを使います。例えば controlTypes.IsCurrent.YES.displayString
です。
- 例:
controlTypes.IsCurrent.YES.displayString
winKernel.GetTimeFormat
が削除されました - かわりに winKernel.GetTimeFormatEx
を使用します。 (#12139)
winKernel.GetDateFormat
が削除されました - かわりに winKernel.GetDateFormatEx
を使用します。 (#12139)
gui.DriverSettingsMixin
が削除されました - かわりに gui.AutoSettingsMixin
を使用します。 (#12144)
speech.getSpeechForSpelling
が削除されました - かわりに speech.getSpellingSpeech
を使用します。 (#12145)
- speech モジュールから
import speech; speech.ExampleCommand()
または import speech.manager; speech.manager.ExampleCommand()
のようにコマンドを直接インポートすることはできません - かわりにfrom speech.commands import ExampleCommand
を使用します。 (#12126)
speakTextInfo
は reason が SAYALL
の場合に speakWithoutPauses
を使って音声を出力しません。かわりに SayAllHandler
を使用します。 (#12150)
synthDriverHandler
モジュールから globalCommands
および gui.settingsDialogs
へのスターインポートは行われません - かわりに from synthDriverHandler import synthFunctionExample
を使います。 (#12172)
- controlTypes から
ROLE_EQUATION
が削除されました - かわりに ROLE_MATH
を使います。 (#12164)
autoSettingsUtils.driverSetting
で定義されたクラスが driverHandler
から削除されました - かわりに autoSettingsUtils.driverSetting
から直接インポートします。 (#12168)
autoSettingsUtils.utils
で定義されたクラスが driverHandler
から削除されました - かわりに autoSettingsUtils.utils
から直接インポートします。 (#12168)
contentRecog.BaseContentRecogTextInfo
を継承しない TextInfo
はサポートされなくなりました。 (#12157)
speech.speakWithoutPauses
が削除されました - かわりに speech.speechWithoutPauses.SpeechWithoutPauses(speakFunc=speech.speak).speakWithoutPauses
を使用します。 (#12195, #12251)
speech.re_last_pause
が削除されました - かわりに speech.speechWithoutPauses.SpeechWithoutPauses.re_last_pause
を使用します。 (#12195, #12251)
WelcomeDialog
, LauncherDialog
, AskAllowUsageStatsDialog
は gui.startupDialogs
に移動しました。 (#12105)
getDocFilePath
は gui
モジュールから documentationUtils
モジュールに移動しました。 (#12105)
gui.accPropServer
モジュール、 AccPropertyOverride
クラス、および ListCtrlAccPropServer
クラスは gui.nvdaControls モジュールから削除されました。 wx はアクセシビリティプロパティのオーバーライドをネイティブサポートします。 wx のコントロールのアクセシビリティを改善するには wx.Accessible を実装します。 (#12215)
source/comInterfaces/
に含まれていたファイルが IDE などの開発者ツールから利用しやすくなりました。 (#12201)
- Windows バージョンを取得・比較するための便利なメソッドと型が winVersion モジュールに追加されました。 (#11909)
- winVersion モジュールの isWin10 関数が削除されました。
- クラス winVersion.WinVersion は比較やソートに対応しており Windows バージョン情報をカプセル化しています。
- 関数 winVersion.getWinVer が追加されました。これは現在実行中の OS の情報を winVersion.WinVersion として取得できます。
- 既知の Windows リリースに関する定数が追加されました。詳細は winVersion.WIN* を参照してください。
- IAccessibleHandler は IAccessible と IA2 COM インタフェースをスターインポートしません - これらを使用するには直接インポートします。 (#12232)
- TextInfo オブジェクトは start と end の各プロパティを持ちます。これらは < <= == != >= > などの演算子で数学的に比較できます。 (#11613)
- 例 ti1.start <= ti2.end
- これは ti1.compareEndPoints(ti2,"startToEnd") <= 0 よりも望ましい記法です。
- TextInfo の start と end の各プロパティは相互に代入もできます。 (#11613)
- 例 ti1.start = ti2.end
- これは ti1.SetEndPoint(ti2,"startToEnd") よりも望ましい記法です。
wx.CENTRE_ON_SCREEN
および wx.CENTER_ON_SCREEN
が削除されました。かわりに self.CentreOnScreen()
を使います。 (#12309)
easeOfAccess.isSupported
が削除されました。現在の NVDA はこの値が True
となるバージョンの Windows だけをサポートしています。 (#12222)
sayAllHandler
が speech.sayAll
に移動しました。 (#12251)
speech.sayAll.SayAllHandler
が公開する関数は stop
, isRunning
, readObjects
, readText
, lastSayAllMode
です。
SayAllHandler.stop
は SayAllHandler
SpeechWithoutPauses
の各インスタンスをリセットします。
CURSOR_REVIEW
と CURSOR_CARET
はそれぞれ CURSOR.REVIEW
と CURSOR.CARET
に変更されました。
speech.SpeechWithoutPauses
は speech.speechWithoutPauses.SpeechWithoutPauses
に移動しました。 (#12251)
speech.curWordChars
は speech._curWordChars
に変更されました。 (#12395)
- 以下は
speech
モジュールから削除され speech.getState()
から参照できる読み取り専用の値になりました。 (#12395)
- speechMode
- speechMode_beeps_ms
- beenCanceled
- isPaused
speech.speechMode
を変更するには speech.setSpeechMode
を使います。 (#12395)
- 下記は
speech.SpeechMode
に移動しました。 (#12395)
speech.speechMode_off
の移動先は speech.SpeechMode.off
speech.speechMode_beeps
の移動先は speech.SpeechMode.beeps
speech.speechMode_talk
の移動先は speech.SpeechMode.talk
IAccessibleHandler.IAccessibleObjectIdentifierType
は IAccessibleHandler.types.IAccessibleObjectIdentifierType
に移動しました。 (#12367)
NVDAObjects.UIA.WinConsoleUIA
において以下が変更されました。 (#12094)
NVDAObjects.UIA.winConsoleUIA.is21H1Plus
の新しい名前は NVDAObjects.UIA.winConsoleUIA.isImprovedTextRangeAvailable
.
NVDAObjects.UIA.winConsoleUIA.consoleUIATextInfo
は大文字で始まるクラス名に変更されました。
NVDAObjects.UIA.winConsoleUIA.consoleUIATextInfoPre21H1
の新しい名前は NVDAObjects.UIA.winConsoleUIA.ConsoleUIATextInfoWorkaroundEndInclusive
2020.4
このリリースでは、新しい中国語入力メソッドへの対応や点訳エンジン Liblouis の更新などが行われました。また要素リスト(NVDA+f7)がフォーカスモードで動作するようになりました。
NVDA ダイアログで F1 キーを押したときに、コンテキスト依存のヘルプが利用できるようになりました。
句読点/記号読み辞書、読み上げ辞書、点字メッセージ、流し読みなどの機能が改良されました。
Mail, Outlook, Teams, Visual Studio, Azure Data Studio, Foobar2000 などへの対応でバグ修正や改良が行われました。
Google Docs への対応、 ARIA 対応など、Web 関連の改良もあります。
その他、多くの重要なバグ修正と改善が行われました。
新機能
- NVDAダイアログにおいてF1キーを押すと、ヘルプファイルの関連するセクションを表示するようになりました。 (#7757)
- Microsoft SQL Server Management Studio と Visual Studio 2017 およびそれ以降において、自動入力候補(オートコンプリート, IntelliSense) に対応しました。 (#7504)
- 記号読み上げ辞書: 複雑な記号定義においてグループ化が利用できます。この場合「読み方」でグループ参照を記述できます。これにより記号読み上げ辞書がよりシンプルで強力なものになります。 (#11107)
- 読み上げ辞書で正規表現に誤りがある場合に報告されるようになりました。 (#11407)
- 具体的にはグループ化のエラーが検出されるようになりました。
- Windows 10 の新しい中国語繁体字クイック入力とピンイン入力に対応しました。 (#11562)
- 1文字ナビゲーションでタブヘッダーがフォームフィールドとみなされる(Fキーでジャンプできる)ようになりました。 (#10432)
- マークされた(ハイライトされた)テキストの報告を切り替えるコマンドを追加しました。(#11807)
- NVDAをサイレントインストールする場合に、事前に用意した設定フォルダーを現在のユーザーアカウントに自動的にコピーできるようになりました。インストーラーのコマンドライン引数 `--copy-portable-config` を使用します。 (#9676)
- 点字ビューアーでマウスカーソルを使って点字セルのタッチカーソルを操作できるようになりました。(#11804)
- NVDA が USB と Bluetooth の両方で点字ディスプレイ Humanware Brailliant BI 40Xと20Xのデバイスを自動検出するようになりました。 (#11819)
変更点
- liblouis 点訳エンジンをバージョン 3.16.1 に更新しました:
- 複数の不具合に対応しました
- バシキール語1級点字を追加しました
- コプト語8点コンピューター点字を追加しました
- ロシア語非縮約点字とロシア語非縮約点字(詳細)を追加しました
- アフリカーンス語2級点字を追加しました
- ロシア語1級点字を削除しました
- ブラウズモードで流し読みを許可する設定で「すべて読み上げ」を使用した場合に、「次を検索」「前を検索」を操作してもジャンプした場所から読み上げを続けるようになりました。 (#11563)
- HIMS 点字ディスプレイにおいて F3 キーの割り当てを「1の点+4の点+8の点+スペース」に変更しました。 (#11710)
- 点字の「メッセージの表示」「メッセージの表示終了待ち時間」の設定方法を改善しました。 (#11602)
- Webブラウザーなどのブラウズモードをサポートするアプリで、フォーカスモードのときに要素リスト(NVDA+F7)を使用できるようになりました。 (#10453)
- 動的コンテンツの変化を報告しない場合に、ARIA ライブリージョンの更新の報告を行わないようになりました。 (#9077)
- NVDA+F10 を2回押した場合など NVDA が「クリップボードにコピーしました」と報告するときに、コピーしたテキストをメッセージの前ではなくメッセージの後に報告するようになりました。 (#6757)
- Windows の「ディスクの管理」でのグラフィカルなテーブルへの対応を改善しました。 (#10048)
- NVDA のウィンドウでコントロールが無効の場合に、そのコントロールのラベルも無効になる(グレーアウトする)ようになりました。 (#11809)
- CLDRの絵文字アノテーションをバージョン38に更新しました。 (#11817)
- NVDA 内蔵の「フォーカスハイライト」機能の名前を「ビジュアルハイライト」に変更しました。 (#11700)
バグ修正
- Fast Log Entry アプリにおいて、エディットフィールドで NVDA が正しく動作しなかった不具合を修正しました。 (#8996)
- Foobar2000 において、合計時間がない(例えばライブストリームを再生している)場合に、経過時間を報告するようになりました。 (#11337)
- Webページの編集可能なコンテンツで、要素の aria-roledescription 属性を NVDA が使用するようになりました。 (#11607)
- Google Docs や Google Chrome で編集可能なコンテンツにおいて、リストの行ごとに「リスト」と報告していた不具合を修正しました。 (#7562)
- Web上の編集可能なコンテンツで、あるリスト項目から別のリスト項目へ、矢印キーで文字単位または単語単位の移動を行うときに、新しいリスト項目に移動したことが報告されるようになりました。 (#11569)
- Google DocsなどのWeb上の編集可能なコンテンツにおいて、リスト項目の最後にあるリンクの末尾にテキストカーソルがある場合に、行の読み上げを正しく行うようになりました。 (#11606)
- Windows 7 において、デスクトップからスタートメニューを開いたり閉じたりした場合に、フォーカスが正しく設定されるようになりました。(#10567)
- 「失効したフォーカス イベントの読み上げを停止」が有効な場合に、Firefoxでタブを切り替えた際にタブのタイトルが報告されなかった不具合を修正しました。 (#11397)
- NVDA で SAPI5 Ivona 音声を使う場合に、リストの中で文字を入力した後にリストの項目の報告ができなかった不具合を修正しました。 (#11651)
- Windows 10 Mail 16005.13110 以降でメールを読むときにブラウズモードが使えなかった不具合を修正しました。(#11439)
- harposoftware.com の SAPI5 Ivona 音声を使う場合に、NVDAの設定の保存、音声エンジンの切り替え、再起動などで起きていた不具合を修正しました。 (#11650)
- HIMS点字ディスプレイの点字キーボードからコンピューター点字で数字の6を入力できなかった不具合を修正しました。 (#11710)
- Azure Data Studio 対応において性能を大幅に改善しました。(#11533, #11715)
- 「失効したフォーカス イベントの読み上げを停止」が有効な場合に、NVDA の検索ダイアログのタイトルが報告されなかった不具合を修正しました。 (#11632)
- PC を起動した直後に Microsoft Edge にフォーカスが移動すると NVDA がフリーズしていた不具合を修正しました。(#11576)
- Microsoft Edge でコンテクストメニューを閉じたあとでブラウズモードが使えなくなり、Tab キーを押してフォーカスを移動するなどして回避する必要があった不具合を修正しました。 (#11202)
- NVDA が Tortoise SVN などの 64 ビットアプリ内のリストビューの項目を読み上げできなかった不具合を修正しました。 (#8175)
- Firefox および Chrome のブラウズモードにおいて、ARIA ツリーグリッドが通常のテーブルのように扱われるようになりました。 (#9715)
- NVDA+Shift+F3 の「前を検索」で前方に向かう検索を開始できるようになりました。 (#11770)
- NVDA スクリプトが2回実行される間に関連のないキーが押された場合には、同じコマンドを繰り返したものとして扱わないようになりました。 (#11388)
- NVDA の「書式とドキュメント情報」の設定で「強調の報告」をオフにしても Internet Explorer の strong タグや em タグが報告されていた不具合を修正しました。 (#11808)
- Excel で矢印キーを使ってセルを移動するときに、数秒間のフリーズが発生することがあった不具合を修正しました。(#11818)
- Microsoft Teams バージョン 1.3.00.28xxx において、NVDA が不適切にメニューにフォーカスを移動してしまい、チャットやTeamsチャンネルのメッセージを読み取れなかった不具合を修正しました。 (#11821)
- Google Chrome において、スペルミスと文法ミスの両方が同時にマークされたテキストを NVDA が適切に報告するようになりました。(#11787)
- Outlook をフランス語環境で使用している場合に「すべてに返信」のショートカット(Ctrl+Shift+R)が使用できなかった不具合を修正しました。 (#11196)
- Visual Studio において、現在選択されている IntelliSense 項目に追加の詳細を提供する IntelliSense ツールのヒントの報告が1回だけ行われるようになりました。 (#11611)
- Windows 10 電卓において、NVDAの「入力文字の読み上げ」が無効の場合に、計算の進捗を報告できなかった不具合を修正しました。 (#9428)
- アメリカ英語2級点字とコンピューター点字(NABCC)を使用している場合に、点字ディスプレイにURLのような特定の文字列が表示されるとNVDAがクラッシュしていた不具合を修正しました。 (#11754)
- Excel においてフォーカスされたセルの書式情報を NVDA+F で報告できなかった不具合を修正しました。 (#11914)
- Papenmeier 点字ディスプレイの QWERTY 入力において、動作しない、あるいは NVDA がランダムにフリーズする不具合を修正しました。 (#11944)
開発者向けの変更
- システムテストにおいて spy.emulateKeyPress を使用してキーイベントを送信できるようになりました。これはNVDA独自のキー名に準拠したキー識別子を受け取ります。また、デフォルトではアクションが実行されるまで処理はブロックされます。 (#11581)
- カレントディレクトリがNVDAアプリのディレクトリでなくてもNVDAが動作するようになりました。 (#6491)
- NVDAオブジェクトの liveRegionPoliteness プロパティを使用してライブリージョンの aria live politeness 設定を確認できるようになりました。 (#11596)
- Outlook ドキュメントとWord ドキュメントで別々のジェスチャーを定義できるようになりました。 (#11196)
2020.3
このリリースでは、特に Microsoft Office アプリ対応の安定性と性能が改善されました。また、タッチ操作サポートや画像の報告を切り替える設定が追加されました。
ブラウザーにおいてマーク(テキストのハイライト)を報告できるようになりました。また、新しいドイツ語の点字テーブルが追加されました。
新機能
- NVDAの「書式とドキュメント情報」の設定で、画像の報告を切り替えることができます。このオプションを無効にしても、画像の代替テキストは読み上げられます。(#4837)
- NVDAの「タッチ操作サポート」を切り替えることができます。NVDAの設定「タッチ操作」カテゴリに「タッチ操作サポートの有効化」が追加されました。この設定の既定の入力ジェスチャーは NVDA+Ctrl+Alt+T です。(#9682)
- 新しいドイツ語の点字テーブルを追加しました。(#11268)
- NVDAが読み取り専用テキストのUIAコントロールを検出するようになりました。(#10494)
- すべてのWebブラウザーで、マーク(テキストのハイライト)が存在する場合に、音声と点字の両方で報告されます。(#11436)
- 「書式とドキュメント情報」の設定「マーク(テキストのハイライト)」オプションで有効と無効を切り替えることができます。
- NVDA の「入力ジェスチャー」ダイアログから、システムキーボードのキー入力のエミュレートを追加できます。(#6060)
- 追加するには「システムキーボードのキー入力エミュレート」カテゴリを選択して「追加」ボタンを押します。
- ジョイスティック付きの Handy Tech Active Braille 点字ディスプレイに対応しました。(#11655)
- 「可能な場合に自動的にフォーカスを移動」が無効の場合にも「テキストカーソルの移動を追跡する自動フォーカスモード」が利用できるようになりました。(#11663)
変更点
- 「書式とドキュメント情報の報告」(NVDA+F)の仕様が変更され、レビューカーソル位置ではなくテキストカーソル位置の書式を報告するようになりました。レビューカーソル位置の書式を報告するには NVDA+Shift+F を使用します。(#9505)
- NVDA のブラウズモードで、フォーカス可能な要素に移動したときに、システムフォーカスを自動的に移動しなくなりました。これにより、性能と安定性が向上しました。(#11190)
- CLDR がバージョン 36.1 からバージョン 37 に更新されました。(#11303)
- eSpeak-NG を 1.51-dev コミット 1fb68ffffea4 に更新しました。
- チェック可能なリスト項目を含むリストボックスで、リストに複数の列がある場合に、テーブルナビゲーションを利用できるようになりました。(#8857)
- アドオンマネージャーで、アドオンの削除の確認をするときの既定の選択肢が「いいえ」がになりました。 (#10015)
- Microsoft Excel で「要素リスト」ダイアログに表示される数式がローカライズされるようになりました。 (#9144)
- Excel のコメント機能とメモ機能の用語を更新しました。 (#11311)
- ブラウズモードで「レビューカーソルをフォーカス位置に移動」コマンドを使用すると、レビューカーソルが仮想テキストカーソルの位置に設定されるようになりました。 (#9622)
- NVDA+F による書式とドキュメント情報など、ブラウズモードで情報を報告する場合に、ウィンドウを表示する位置や大きさを改善しました。 (#9910)
バグ修正
- NVDAで単語単位の移動を行い、記号1文字に移動し、その記号の直後が空白である場合に、記号読み上げレベルの設定に関わらず、常にその記号を読み上げるようになりました。 (#5133)
- QT 5.11 以降を使用するアプリで、オブジェクトの説明が報告されなかった不具合を修正しました。 (#8604)
- Ctrl+Delete を使用して単語を削除するときに、NVDA が読み上げを行わなかった不具合を修正しました。 (#3298, #11029)
- 設定パネル「一般」カテゴリで、言語のリストの表示の順序を修正しました。 (#10348)
- 入力ジェスチャーのダイアログで、フィルタリングの処理速度が大幅に向上しました。 (#10307)
- U+FFFF を超えるコードの Unicode 文字を点字ディスプレイから送信できるようになりました。 (#10796)
- NVDA は Windows 10 May 2020 Update の「プログラムから開く」ダイアログの内容を報告するようになりました。 (#11335)
- NVDA 設定の新しい実験的なオプション「UIオートメーションのイベントとプロパティ変更を選択的に取得」を有効にすると、Microsoft Visual Studio およびその他の UI Automation ベースのアプリの性能が大幅に向上します。 (#11077, #11209)
- チェック可能なリスト項目において、選択の状態が重複して報告されていた不具合を修正しました。選択されていない状態の報告も行います。 (#8554)
- Windows 10 May 2020 Update において、NVDAの音声エンジンのダイアログで、出力デバイスに Microsoft Sound Mapper を表示しなかった不具合を修正しました。 (#11349)
- Internet Explorer において順序付きリストの番号が1で始まらない場合にも、番号が正しく報告されるようになりました。(#8438)
- Google Chrome において、チェックボックスに限らず、チェック可能な全てのコントロールについて、チェックなしの状態を報告するようになりました。 (#11377)
- NVDA の言語がアラゴン語に設定されている場合に、コントロールを移動できなかった不具合を修正しました。 (#11384)
- 点字を有効にして、上下に矢印キーで移動したり、文字を入力したりするときに Microsoft Word で NVDA がフリーズしていた不具合を修正しました。 (#11431,#11425,#11414)
- NVDA は、現在のナビゲーターオブジェクトをクリップボードにコピーするときに、末尾に不必要な空白を追加しなくなりました。 (#11438)
- 読み取るものがない場合、NVDA は Say All プロファイルをアクティブにしなくなりました。 (#10899, #9947)
- NVDA がインターネットインフォメーションサービス(IIS)マネージャーの機能リストを読み取れなかった不具合を修正しました。 (#11468)
- 一部のサウンドカードにおいて NVDA はオーディオデバイスをオープンのままにします。これにより性能が改善します。 (#5172, #10721)
- Microsoft Word で Ctrl+Shift+下矢印 を押したままにすると NVDA がフリーズまたは終了していた不具合を修正しました。 (#9463)
- drive.google.com のツリービューのディレクトリの展開/折りたたみ状態を常に NVDA で報告するようになりました。 (#11520)
- NVDA が "NLS eReader Humanware" 点字ディスプレイを Bluetooth 経由で自動検出するようになりました。 (#11561)
- Visual Studio Code の性能が大幅に向上しました。 (#11533)
開発者向けの変更
- GUI Helper の BoxSizerHelper.addDialogDismissButtons は新しい "separated" キーワード引数をサポートします。 これは、ダイアログ(メッセージや単一入力ダイアログを除く)に標準の水平区切り線を追加します。(#6468)
- アプリモジュールにプロパティが追加されました。実行可能ファイルのパス(appPath)、Windowsストアアプリかどうか(isWindowsStoreApp)、アプリのマシンアーキテクチャ(appArchitecture)などです。 (#7894)
- Windows 8 以降の wwahost.exe 内でホストされるアプリに対応するモジュールを作成できるようになりました。 (#4569)
- ログのフラグメントを区切って NVDA+Ctrl+Shift+F1 でクリップボードにコピーできるようになりました。 (#9280)
- Python のガベージコレクターが NVDA 固有のオブジェクトを削除したときにログに記録されるようになりました。(#11499)
- NVDAObjects, appModules, GlobalPlugins, SynthDrivers, TreeInterceptors など、NVDAのクラスの大部分を追跡します。
- 追跡する必要のあるクラスは garbageHandler.TrackedObject から継承する必要があります。
- MSAA イベントの重要なデバッグログを NVDA の詳細設定で有効にできるようになりました。 (#11521)
- 現在フォーカスされているオブジェクトの MSAA winEvents は、特定のスレッドのイベントカウントが増加した場合に、他のイベントとともに除外されなくなりました。 (#11520)
2020.2
このリリースのハイライトは、Nattiq の販売する新しい点字ディスプレイへの対応、ESET antivirus GUI および Windows Terminal への対応の改善、1Password 対応および Windows OneCore 音声エンジンに関する性能の改善、その他の重要なバグ修正と改善です。
新機能
- 新しい点字ディスプレイへの対応:
- NVDA 設定フォルダーを開くコマンドが追加されました。(既定のジェスチャーは設定されていません) (#2214)
- ESET antivirus GUI 対応の改善 (#10894)
- Windows Terminal への対応 (#10305)
- アクティブな設定プロファイルを報告するコマンドが追加されました。 (#9325)
- 上付き文字と下付文字の報告の有無を切り替えるコマンドが追加されました。 (#10985)
- Gmail などのWebアプリケーションにおいて、フォーカスをすばやく移動したときに、不必要になった情報が報告され続ける問題に対応しました。 (#10885)
- この改善は実験的な機能です。有効にするには「高度な設定」パネルの「失効したフォーカスイベントの読み上げを停止」を設定します。
- 記号の説明の追加 (#11105)
変更点
- liblouis 点訳エンジンを 3.12.0 から 3.14.0 に更新しました。 (#10832, #11221)
- 上付き文字と下付き文字の報告は「フォント属性」と独立して設定できるようになりました。 (#10919)
- Visual Studio Code で NVDA のブラウズモードを既定で無効にすることができなくなりました。これは Visual Studio Code の仕様の変更によるものです。 (#10888)
- レビューカーソルを現在のナビゲーターオブジェクトの最初の行または最後の行に移動するジェスチャーを実行したときに「上の端」「下の端」と報告しないようになりました。 (#9551)
- レビューカーソルを現在のナビゲーターオブジェクトの最初の文字または最後の文字に移動するジェスチャーを実行したときに「左の端」「右の端」と報告しないようになりました。 (#9551)
バグ修正
- ログファイルを作成できなかった場合に NVDA が正常に起動できなかった不具合を修正しました。 (#6330)
- Microsoft Word 365 の最近のバージョンにおいて、ドキュメントの編集中に Ctrl+Backspace を押すと "delete back word" と報告されていた問題を修正しました。 (#10851)
- Winamp において NVDA がシャッフルとリピートの状態の切り替えを報告していなかった問題を修正しました。 (#10945)
- 1Password で項目リストの中を移動すると NVDA の応答が非常に遅くなっていた問題を修正しました。 (#10508)
- Windows OneCore 音声エンジンで発話に余分な無音が入っていた問題を修正しました。 (#10721)
- タスクトレイの 1Password のコンテクストメニューにおいて NVDA がフリーズしていた問題を修正しました。 (#11017)
- Office 2013 およびそれ以前のバージョンにおいて:
- フォーカスが最初にリボンに移動したときに報告されるようになりました。(#4207)
- コンテクストメニューの項目の報告が正しく行われていなかった問題を修正しました。 (#9252)
- Ctrl+矢印キー で移動したときにリボンのセクションがより適切に報告されるようになりました。 (#7067)
- Mozilla Firefox と Google Chrome のブラウズモードにおいて、Webコンテンツで CSS display: inline-flex が使われていた場合に、テキストが不適切に独立した行として扱われていた問題を修正しました。 (#11075)
- ブラウズモードで「フォーカスの変化を追跡する自動フォーカスモード」を無効にした場合に、フォーカス可能でない要素で「アクションの実行」が行えなかった不具合を修正しました。
- ブラウズモードで「フォーカスの変化を追跡する自動フォーカスモード」を無効にした場合に、Tab キーで移動した要素で「アクションの実行」が可能になりました。 (#8528)
- ブラウズモードで「フォーカスの変化を追跡する自動フォーカスモード」を無効にした場合に、「アクションの実行」を行うと不適切な位置に対するクリックが行われていた問題を修正しました。 (#9886)
- DevExpress テキストコントロールにおいて NVDA のエラー音が起きていた問題を修正しました。 (#10918)
- タスクトレイのアイコンにキーボードで移動した場合に、アイコンの名前とツールチップのテキストが同じだった場合の報告を改善しました。 (#6656)
- ブラウズモードで「フォーカスの変化を追跡する自動フォーカスモード」を無効にした場合に、 NVDA+スペース でフォーカスモードに切り替えると、テキストカーソルのある要素にフォーカスが移動するようになりました。 (#11206)
- NVDA の更新が環境によって正しく動かないことがある不具合を修正しました。例えば、Windows がインストールされた直後の環境などで発生していました。 (#11253)
- Java アプリにおいてフォーカスのないツリービュー、テーブル、リストなどで選択が変更された場合に、フォーカスが不適切に移動していた問題を修正しました。 (#5989)
開発者向けの変更
- execElevated および hasUiAccess は config モジュールから systemUtils モジュールに移動されました。 config モジュールからの利用は非推奨になりました。 (#10493)
- configobj を 5.1.0dev から commit f9a265c4 に更新しました。 (#10939)
- NVDA と Chrome の自動テストおよび HTML サンプルが利用可能になりました。 (#10553)
- IAccessibleHandler はパッケージになりました。 OrderedWinEventLimiter はモジュールになり、ユニットテストが追加されました。 (#10934)
- BrlApi を version 0.8 (BRLTTY 6.1) に更新しました。 (#11065)
- ステータスバーの取得を AppModule でカスタマイズできるようになりました。 (#2125, #4640)
- NVDA は IAccessible EVENT_OBJECT_REORDER を listen しないようになりました。 (#11076)
- ScriptableObject が壊れている場合に NVDA 全体のスクリプト処理に影響が及ばないようになりました。例えば GlobalPlugin がベースクラスの init メソッドを実行していない場合などです。 (#5446)
2020.1
このリリースのハイライトは、HumanWare や APH の販売する新しい点字ディスプレイへの対応、Microsoft Word と MathPlayer や MathType を併用する場合の数式の読み上げに関するバグ修正、その他の重要なバグ修正です。
新機能
- Chrome のブラウズモードにおいて、リストボックスの選択中の項目を報告するようになりました。これは NVDA 2019.1 と同様の動作です。(#10713)
- タッチ対応デバイスにおいて、一本指でタップして押さえ続けると、マウス右クリックの操作ができるようになりました。(#3886)
- 新しい点字ディスプレイへの対応: APH Chameleon 20, APH Mantis Q40, HumanWare BrailleOne, BrailleNote Touch v2 および NLS eReader (#10830)
変更点
- 「すべて読み上げ」の実行中に Windows システムのロックやスリープを許可しないようになりました。(#10643)
- Mozilla Firefox の out-of-process iframes に対応しました。(#10707)
- liblouis 点訳エンジンをバージョン 3.12 に更新しました。(#10161)
バグ修正
- Unicode マイナス記号 (U+2212) を報告するようになりました。 (#10633)
- アドオンマネージャーからアドオンをインストールするときにブラウズウィンドウのファイルやフォルダーを2回報告していた問題を修正しました。 (#10620, #2395)
- Firefox において、高度なウェブインタフェースを有効にした Mastodon を読み込むと、ブラウズモードでタイムラインが正しくレンダリングされなかった問題を修正しました。(#10776)
- ブラウズモードにおいて、チェックなしの状態のチェックボックスが「チェックなし」と報告されないことがある問題を修正しました。 (#10781)
- ARIA switch コントロールが「押されていません、チェック」「押されています、チェック」のように報告されていた問題を修正しました。 (#9187)
- SAPI4 音声を使う場合に特定のテキストを読み上げなかった問題を修正しました。(#10792)
- Microsoft Word で数式の読み上げやナビゲーションが行えなかった問題を修正しました。(#10803)
- ブラウズモードでテキストを選択してから矢印キーを押したときにテキストの選択解除を報告しなかった問題を修正しました。(#10731).
- eSpeak 音声エンジンの初期化に失敗したときに NVDA が不正に終了していた問題を修正しました。(#10607)
- インストーラーでショートカットの翻訳の不備によるエラーが発生した場合にインストールが失敗するのではなく、英語の表記でショートカットを作成するようになりました。(#5166, #6326)
- 「すべて読み上げ」の「流し読み」において、矢印キーでリストやテーブルの外に出た場合に、「リストの外」「テーブルの外」という報告を繰り返していた問題を修正しました。(#10706)
開発者向けの変更
- 開発者向けドキュメントの生成に Sphinx を使うようになりました。 (#9840)
- speech モジュールのいくつかの関数が二つに分割されました。 (#10593)
speakX 関数は引き続き存在しますが、これらは speech シーケンスを返す新しい関数 getXSpeech を内部で使用します。
- speakObjectProperties 関数は getObjectPropertiesSpeech 関数を使用します。
- speakObject 関数は getObjectSpeech 関数を使用します。
- speakTextInfo 関数は getTextInfoSpeech 関数を使用します。
- speakWithoutPauses 関数は独立したクラスになり、リファクタリングされましたが、互換性は保たれます。
- getSpeechForSpelling 関数は(まだ利用可能ですが)非推奨です。 getSpellingSpeech 関数を使用してください。
以下はアドオン開発者に影響を与えないはずのプライベートなメソッドの変更点です:
- _speakPlaceholderIfEmpty 関数は _getPlaceholderSpeechIfTextEmpty 関数になりました。
- _speakTextInfo_addMath 関数は_extendSpeechSequence_addMathForTextInfo 関数になりました。
- Speech 'reason' は Enum に置き換えられました。詳細は controlTypes.OutputReason クラスを参照してください。 (#10703)
- モジュールレベルの 'REASON_*' 定数は廃止されました。
- NVDA の依存モジュールのコンパイルに Visual Studio 2019(16.2 またはそれ以降)が必要となりました。 (#10169)
- SCons をバージョン 3.1.1 に更新しました。 (#10169)
- behaviors._FakeTableCell で location が未定義の場合を許容していなかった不具合を修正しました。 (#10864)
2019.3
NVDA 2019.3は非常に重要なリリースです。Python 2からPython 3への移行や、NVDAの音声エンジン制御の大幅な改良など、多くの内部的な変更が行われました。
これにより旧式のNVDAアドオンとは互換性がなくなりました。しかしセキュリティのためにPython 3への移行が必要です。また、音声エンジン制御の改良により、近い将来、魅力的な新機能を実現できます。
このリリースのその他のハイライトは、64ビット Java VM への対応、スクリーンカーテンおよびフォーカスハイライト機能、点字ディスプレイ対応の追加、点字ビューアー、および多くのバグ修正です。
新機能
- マウスカーソルをナビゲーターオブジェクトの位置に移動するコマンドが、Java アプリのテキストフィールドにおいてより正確に動作するようになりました。 (#10157)
- 以下の Handy Tech 点字ディスプレイに対応しました (#8955):
- Basic Braille Plus 40
- Basic Braille Plus 32
- Connect Braille
- 入力ジェスチャーダイアログの「設定のリセット」ボタンにより、ユーザーが定義したジェスチャーをすべて消去できるようになりました。 (#10293)
- Microsoft Word において、テキストが非表示に設定されている場合でもフォントを報告できるようになりました。 (#8713)
- テキストの選択またはコピーの開始位置にレビューカーソルを移動するコマンド NVDA+shift+F9 が追加されました。 (#1969)
- Internet Explorer, Microsoft Edge および最近のバージョンの Firefox や Chrome のフォーカスモードとオブジェクトナビゲーションで、ランドマークを報告するようになりました。 (#10101)
- Internet Explorer, Google Chrome および Mozilla Firefox において、記事(article 要素)やグループ (role="group") に対する1文字ナビゲーションが可能になりました。これらの機能には既定ではキーボード操作は割り当てられていません。入力ジェスチャーのダイアログから「ブラウズモード」の中のこれらの機能をカスタマイズしてください。 (#9485, #9227)
- 図も報告の対象になりました。図は「オブジェクト」として扱われます。1文字ナビゲーション o で移動できます。
- Internet Explorer, Google Chrome および Mozilla Firefox において、記事(article 要素)をオブジェクトナビゲーションで報告するようになりました。また「書式とドキュメント情報」で設定した場合には、ブラウズモードにおいても報告が行われます。 (#10424)
- スクリーンカーテン機能が追加されました。この機能を有効にすると、Windows 8 以降において、画面を完全に黒にできます。 (#7857)
- スクリーンカーテンを有効化するスクリプトが追加されました。1回押すと再起動されるまで、2回押すとNVDAの実行中に常に有効です。このスクリプトには既定のジェスチャーは割り当てられていません。
- スクリーンカーテンは NVDA 設定ダイアログの「ビジョン」カテゴリで有効化および設定ができます。
- フォーカスハイライト機能が追加されました。 (#971, #9064)
- フォーカス、ナビゲーターオブジェクト、ブラウズモードのカーソル位置のそれぞれのハイライトを、NVDA設定ダイアログの「ビジョン」カテゴリで有効化および設定できます。
- 注意: この機能は「フォーカスハイライト」アドオンと互換性がありません。しかし、NVDA のハイライト機能を無効化すれば、このアドオンは利用可能です。
- 点字ビューアーが追加されました。点字ディスプレイの出力がウィンドウに表示されます。 (#7788)
変更点
- Windows コンソールで NVDA を使う方法の説明がユーザーガイドに追加されました。 (#9957)
- nvda.exe を実行すると、それまで実行されていた NVDA を停止して新しいプロセスに置き換える挙動が既定の機能になりました。 -r または --replace のコマンドライン引数はエラーにはなりませんが無視されます。 (#8320)
- Windows 8 とそれ以降において、NVDA は Microsoft Store からダウンロードされたアプリなどのプロダクト名とバージョン情報を、アプリが提供する情報に基づいて報告するようになりました。 (#4259, #10108)
- Microsoft Word で変更の追跡の有効化または無効化をキーボードから行った場合に、設定状態の変更を NVDA が報告するようになりました。 (#942)
- NVDA のログに NVDA のバージョン番号を最初に出力するようになりました。NVDA 設定ダイアログでログ記録レベルを無効にした場合にもバージョン番号は出力されます。 (#9803)
- NVDA のコマンドラインオプションでログ記録レベルが変更された場合に、NVDA設定ダイアログでログ記録レベルを変更できないようになりました。 (#10209)
- Microsoft Word において Ctrl+Shift+8 で「編集記号の表示」を切り替えたときに結果を報告するようになりました。 (#10241)
- Liblouis 点訳エンジンを commit 58d67e63 に更新しました。 (#10094)
- Unicode 共通ロケールデータリポジトリ (CLDR) の記号(絵文字など)の報告を有効にした場合に、記号読み上げレベルの設定に関わらず報告を行うようになりました。 (#8826)
- NVDA で使用している comtypes などのサードパーティ Python パッケージについて、警告やエラーを NVDA のログに記録するようになりました。 (#10393)
- Unicode 共通ロケールデータリポジトリの絵文字データばバージョン 36.0 に更新しました。 (#10426)
- ブラウズモードでグループ(role="group"など)にフォーカスが移動した場合に、その説明 (aria-describedby) を報告するようになりました。 (#10095)
- Java Access Bridge は NVDA に同梱されるようになりました。追加のインストールを必要せず Java アプリが NVDA で利用できます。64 ビット Java VM にも対応しています。 (#7724)
- Java Access Bridge がユーザーごとの設定で無効になっている場合は、NVDA は起動時にこの設定を有効化します。 (#7952)
- eSpeak-NG を 1.51-dev commit ca65812ac6019926f2fbd7f12c92d7edd3701e0c に更新しました。 (#10581)
バグ修正
- 絵文字などの32ビットUnicode文字が点字ディスプレイで16進数の値として表示されるときに、より簡潔に表示されるようになりました。 (#6695)
- NVDA設定のオブジェクト表示カテゴリでツールチップの報告を有効にした場合に、Windows 10 ユニバーサルアプリのツールチップを報告するようになりました。 (#8118)
- Windows 10 Anniversary Update およびそれ以降において、Mintty で入力文字が報告されるようになりました。 (#1348)
- Windows 10 Anniversary Update およびそれ以降において、Windows コンソールのキャレットに近い場所に出力されたテキストが不適切にスペル読みされていた問題に対応しました。 (#513)
- Audacity の「コンプレッサー」ダイアログのコントロールが、ダイアログ内を移動したときに報告されるようになりました。 (#10103)
- Notepad++ など Scintilla ベースのテキストエディタで NVDA のオブジェクトレビューを使ったときに、スペースが不適切に単語として扱われていた問題に対応しました。 (#8295)
- 点字ディスプレイの入力ジェスチャーでテキストをスクロールしている間に、システムがスリープモードに切り替わることをNVDAが防ぐようになりました。 (#9175)
- Windows 10 において、Microsoft Excel のセル内容の編集、および、その他の UI オートメーションを使用するテキストコントロールにおいて、点字ディスプレイが追従しない場合があった問題を修正しました。 (#9749)
- Microsoft Edge のアドレスバーの自動入力候補が報告されなかった問題を修正しました。 (#7554)
- Internet Explorer において HTML のタブコントロールヘッダーにフォーカスした場合に無反応になっていた問題を修正しました。 (#8898)
- EdgeHTML ベースの Microsoft Edge において、ウィンドウを最大化したときに自動入力候補の音が再生されていた問題を修正しました。 (#9110, #10002)
- Mozilla Firefox および Google Chrome において ARIA 1.1 コンボボックスに対応しました。 (#9616)
- SysListView32 コントロールのリスト項目で非表示の列の内容を NVDA が報告しないようになりました。 (#8268)
- セキュアデスクトップでNVDA設定ダイアログのログ出力レベルが誤って「情報」と表示されていた問題を修正しました。 (#10209)
- Windows 10 Anniversary Update およびそれ以降のスタートメニューにおいて、NVDA は検索結果の詳細を報告するようになりました。 (#10232)
- ブラウズモードにおいて、テキストカーソルの移動や1文字ナビゲーションでドキュメントの内容が変化した場合に、NVDA が不適切な内容を読み上げることがあった問題を修正しました。 (#8831, #10343)
- Microsoft Word においてビュレットの名前に誤りがあった問題を修正しました。 (#10399)
- Windows 10 May 2019 Update およびそれ以降において、絵文字パネルやクリップボード履歴を開いたときに、最初に選択された絵文字や項目が報告されないことがあった問題を修正しました。 (#9204)
- Poedit において、右書き(RTL)言語の翻訳を表示できなかった問題を修正しました。 (#9931)
- Windows 10 April 2018 Update およびそれ以降の設定アプリにおいて、「システム」の「サウンド」ページで音量メーターとして使われているプログレスバーをNVDAが報告しないようになりました。 (#10284)
- 読み上げ辞書の正規表現に誤りがあった場合に、NVDA の読み上げがすべて動かなくなっていた不具合を修正しました。 (#10334)
- Microsoft Word で UI オートメーションを有効にした場合に、ビュレットを使って箇条書きにした項目を読み上げるときに、次のリスト項目のビュレットが不適切に報告されていた問題を修正しました。 (#9613)
- liblouis における特定の点訳の不具合やエラーを修正しました。 (#9982)
- NVDA が起動する前に実行されていた Java アプリを、アプリの再起動をしなくても NVDA で操作できるようになりました。 (#10296)
- Mozilla Firefox において、要素がフォーカスされて「現在位置」(aria-current) に変わった場合に、このことを不必要に繰り返し報告していた問題を修正しました。 (#8960)
- NVDA で文字単位の移動を行ったときに特定の Unicode の合字(「eにアキュート」など)を1文字として扱うようになりました。 (#10550)
- Spring Tool Suite Version 4 に対応しました。 (#10001)
- aria-labelledby で関連付けた対象が内側の要素である場合に、名前(name)を繰り返し報告しないようになりました。 (#10552)
- Windows 10 version 1607 およびそれ以降において、点字ディスプレイから入力された文字が報告されなかった問題を改善しました。 (#10569)
- 音声の出力デバイスを変更すると、新たに選択されたデバイスから NVDA のサウンドやビープ音が出るようになりました。 (#2167)
- Mozilla Firefox において、ブラウズモードでのフォーカス移動の性能を改善しました。多くの場合にブラウズモードのテキストカーソルの移動がより高速になります。 (#10584)
開発者向けの変更
- Python をバージョン 3.7 に更新しました。(#7105)
- pySerial をバージョン 3.4 に更新しました。 (#8815)
- wxPython をバージョン 4.0.3 に更新しました。これは Python 3.5 およびそれ以降に対応するためです。 (#9630)
- six をバージョン 1.12.0 に更新しました。 (#9630)
- py2exe をバージョン 0.9.3.2 (開発版 commit b372a8e from albertosottile/py2exe#13) に更新しました。 (#9856)
- UIAutomationCore.dll comtypes モジュールをバージョン 10.0.18362 に更新しました。 (#9829)
- Python コンソールの Tab 入力補完で最初にアンダースコアを入力したときに、アンダースコアで始まる属性だけを候補として表示するようになりました。 (#9918)
- Flake8 linting tool を scons に統合しました。これはプルリクエストにおいてコーディング規約への適合を確認するためです。 (#5918)
- NVDA は pyWin32 に依存しなくなりました。アドオンでは win32api および win32con モジュールは利用できません。 (#9639)
- win32api 呼び出しは ctypes 経由で直接 Win32 DLL 関数を呼び出すように書き換えてください。
- win32con 定数の代わりにあなたのソースコードで定数を定義してください。
- nvwave.playWaveFile の "async" 引数は "asynchronous" という名前に変更されました。 (#8607)
- synthDriver オブジェクトのメソッド speakText および speakCharacter は今後はサポートされません。
- この機能は SynthDriver.speak で処理されます。
- synthDriverHandler の SynthSetting クラスは削除されました。代わりに driverHandler.DriverSetting クラスを使用してください。
- SynthDriver クラスは今後は lastIndex プロパティ経由でのインデックスの通知を行いません。
- 代替手段として、特定のインデックスまでの音声がすべて再生されたときに、そのインデックスについて synthDriverHandler.synthIndexReached アクションが利用できます。
- SynthDriver クラスは synthDriverHandler.synthDoneSpeaking アクションを通知する必要があります。これは、特定の SynthDriver.speak 呼び出しについての音声の再生がすべて終わったときに実行してください。
- SynthDriver クラスは speak メソッドで speech.PitchCommand をサポートする必要があります。speakSpelling 機能におけるピッチの制御には、今後はこの機能が使用されます。
- speech モジュールの getSpeechTextForProperties 関数の名前を getPropertiesSpeech に変更しました。 (#10098)
- braille モジュールの getBrailleTextForProperties 関数の名前を getPropertiesBraille に変更しました。 (#10469)
- speech モジュールの以下の関数は speech sequences を返すようになりました。 (#10098)
- getControlFieldSpeech
- getFormatFieldSpeech
- getSpeechTextForProperties から名前が変更された getPropertiesSpeech
- getIndentationSpeech
- getTableInfoSpeech
- textUtils モジュールが追加されました。これは Python 3 の文字列と Windows Unicode 文字列の変換を支援します。 (#9545)
- 詳細はこのモジュールのドキュメントと、実装の例として textInfos.offsets モジュールを参照してください。
- 非推奨としていた以下の機能を削除しました。 (#9548)
- AppModules から以下を削除:
- Windows XP サウンドレコーダー
- Klango Player, このアプリは開発が終了しました。
- configobj.validate ラッパーの削除
- import validate ではなく今後は from configobj import validate を使用してください。
- textInfos.Point および textInfos.Rect はそれぞれ locationHelper.Point および locationHelper.RectLTRB を使用してください。
- braille.BrailleHandler._get_tether および braille.BrailleHandler.set_tether は削除されました。
- config.getConfigDirs は削除されました。
- config.ConfigManager.getConfigValidationParameter ではなく getConfigValidation を使用してください。
- inputCore.InputGesture.logIdentifier プロパティは削除されました。
- inputCore.InputGesture の _get_identifiers を使用してください。
- synthDriverHandler.SynthDriver.speakText/speakCharacter は削除されました。
- いくつかの synthDriverHandler.SynthSetting クラスが削除されました。
- 後方互換性のために残されていましたが、非推奨でした。 (#8214)
- SynthSetting クラスを使用していたドライバーは DriverSetting クラスを使って書き直す必要があります。
- レガシーなコードが削除されました。以下はその一部です:
- Outlook 2003 以前におけるメッセージリストへの対応
- Windows Vista 以前のスタートメニューに対応する処理
- Skype 7 への対応。このバージョンはもう使用できません。
- ビジョン拡張プロバイダーのためのフレームワークが追加されました。画面に表示される内容を加工できます。オブジェクトの位置情報をNVDAから取得することも可能です。 (#9064)
- アドオンは visionEnhancementProviders フォルダーにビジョン拡張プロバイダーを追加できます。
- モジュール vision および visionEnhancementProviders はこのフレームワークの実装と使用例です。
- ビジョン拡張プロバイダーは NVDA 設定ダイアログの「ビジョン」カテゴリで有効化および設定できます。
- baseObject.AutoPropertyObject を継承するオブジェクト(例えば NVDAObjects や TextInfos )で抽象クラスのプロパティが使用できます。 (#10102)
- displayModel.UNIT_DISPLAYCHUNK が導入されました。これは DisplayModelTextInfo に関する textInfos の unit 定数です。 (#10165)
- この新しい定数を使うと DisplayModelTextInfo の中のテキストを移動するときに、このモデルにおけるテキストの区切られ方に近い方法で行うことができます。
- displayModel.getCaretRect が locationHelper.RectLTRB のインスタンスを返すようになりました。 (#10233)
- UNIT_CONTROLFIELD および UNIT_FORMATFIELD 定数は virtualBuffers.VirtualBufferTextInfo から textInfos パッケージに移動されました。 (#10396)
- NVDA のログの各項目にその情報が発生したスレッドの情報を含むようになりました。 (#10259)
- UIA TextInfo オブジェクトは page, story, formatField の単位で移動および拡張できるようになりました。 (#10396)
- appModules や globalPlugins などの外部モジュールによる NVDAObject の生成の失敗が起こりにくくなりました。
- chooseNVDAObjectOverlayClasses および event_NVDAObject_init の各メソッドが例外を投げたときに適切にキャッチされログに残るようになりました。
- aria.htmlNodeNameToAriaLandmarkRoles ディクショナリの名前は aria.htmlNodeNameToAriaRoles に変更されました。また、ランドマークではないロールを含むようになりました。
- scriptHandler.isCurrentScript は使用されていないため削除されました。代替の機能はありません。 (#8677)
2019.2.1
これは 2019.2 で起きる複数の不具合を修正するマイナーリリースです。以下の変更を含みます:
- Gmail を Firefox または Chrome で使用した場合に、フィルターの作成や特定の設定の変更などで、ポップアップメニューを操作したときにクラッシュする不具合を修正しました。(#10175, #9402, #8924)
- Windows 7 において、スタートメニューでマウスを操作したときに Windows Explorer がクラッシュする不具合を修正しました。(#9435)
- Windows 7 において、Windows Explorer のメタデーターのエディットフィールドを操作するとクラッシュする不具合を修正しました。 (#5337)
- Mozilla Firefox または Google Chrome で base64 URI の画像を扱うときに NVDA がフリーズする不具合を修正しました。 (#10227)
2019.2
このリリースのハイライトは Freedom Scientific 点字ディスプレイの自動検出、ブラウズモードでフォーカスを自動的に移動させないための「高度な設定」の実験的オプション(性能の改善に役立つ可能性があります)、Windows OneCore 音声の「高速読み上げ」オプションへの対応、および多くのバグ修正です。
新機能
- NVDA で Miranda NG アプリの最近のバージョンを使用できるようになりました。 (#9053)
- NVDA設定ダイアログの「ブラウズモード」カテゴリ「ページ読み込み時にブラウズモードを有効にする」をチェックなしにすると、初期状態でブラウズモードを無効にできます。 (#8716)
- このオプションをチェックなしにしても、NVDA+スペースを押すと、手動でブラウズモードに切り替えることができます。
- 句読点/記号読み辞書のダイアログにおいて、要素リストや入力ジェスチャーのダイアログと同様に、「フィルター」を使って該当する項目だけを表示できるようになりました。 (#5761)
- マウスカーソル位置のテキスト(マウスカーソルが移動した場合)の読み上げ範囲を変更するコマンドが追加されました。ただし既定のジェスチャーは割り当てられていません。 (#9056)
- Windows OneCore 音声の設定に「高速読み上げ」オプションが追加されました。これにより従来よりも大幅に高速に読み上げることができます。 (#7498)
- 「簡単音声設定」の設定項目に「高速読み上げ」オプションが追加されました。現在は eSpeak NG および Windows OneCore 音声で利用できます。 (#8934)
- 設定プロファイルを手動でアクティブ化するジェスチャーを割り当てることが可能になりました。 (#4209)
- このジェスチャーは「入力ジェスチャー」ダイアログで設定してください。
- Eclipse のコードエディターにおける自動入力候補に対応しました。 (#5667)
- エディターで NVDA+d を押すと Javadoc の情報を利用できる場合に読むことができます。
- システムのフォーカスをブラウズモードのカーソルに追従させたくない場合に、NVDA設定ダイアログの「高度な設定」オプション「ブラウズモード」→「可能な場合にフォーカスを自動的に移動」をチェックなしにできます。(#2039) すべてのウェブサイトでチェックなしにすることはお勧めできませんが、以下を解決できる可能性があります:
- ラバーバンド効果: NVDA が直前のブラウズモードのキー入力を取り消して以前の位置にジャンプしてしまう場合があります。
- 一部のウェブサイトで、複数のエディットボックスがある場合に下矢印キーを押すとシステムフォーカスが移動してしまう場合があります。
- ブラウズモードでキー操作への反応に時間がかかる場合があります。
- 新しい点字ディスプレイドライバーが提供されている場合に、NVDA設定ダイアログの「点字」カテゴリから点字ディスプレイの設定を変更できるようになりました。 (#7452)
- Freedom Scientific の点字ディスプレイが自動検出に対応しました。 (#7727)
- レビューカーソル位置の句読点や記号を報告するコマンドが追加されました。 (#9286)
- 「高度な設定」パネルに「可能な場合に Windows コンソールで UI オートメーションを使用」という実験的な機能を有効にするためのオプションが追加されました。 (#9614)
- Python コンソールの入力フィールドにおいて、クリップボードから複数行のテキストを貼り付けできるようになりました。 (#9776)
変更点
- 簡単音声設定において、音量が10ずつではなく5ずつ増えたり減ったりするようになりました。 (#6754)
- NVDAを --disable-addons オプションをつけて起動したときのアドオンマネージャーの表示をわかりやすくしました。 (#9473)
- Unicode 共通ロケールデータリポジトリの絵文字説明をバージョン35.0に更新しました。 (#9445)
- ブラウズモードの要素リストの「フィルター」フィールドのショートカットキーを alt+y に変更しました。 (#8728)
- 自動検出された点字ディスプレイが Bluetooth 接続の場合に、 NVDA は同じドライバーでサポートされている USB 接続の点字ディスプレイを引き続き検索します。そして USB 接続が利用可能になった場合はそちらに切り替えます。 (#8853)
- eSpeak-NG 音声エンジンをコミット 67324cc に更新しました。
- liblouis 点訳エンジンをバージョン3.10.0に更新しました。 (#9439, #9678)
- テキストが選択された直後に NVDA はまず選択されたテキストを報告して、最後に「選択」と報告するようになりました。(#9028, #9909)
- Microsoft Visual Studio Code の起動直後にフォーカスモードで動作するようになりました。 (#9828)
バグ修正
- アドオンフォルダーが空のときに NVDA がクラッシュする不具合を修正しました。 (#7686)
- エクスプローラーのプロパティウィンドウを点字ディスプレイで表示したり1文字単位で読み上げたりした場合にLTRやRTLのマークが報告されていた問題を修正しました。 (#8361)
- ブラウズモードの1文字ナビゲーションでフォームフィールドにジャンプすると、そのフォームフィールドの最初の行だけを報告するのではなく、フォームフィールド全体を報告するようになりました。 (#9388)
- Windows 10 Mail アプリを終了した後で NVDA が応答しなくなる問題を修正しました。 (#9341)
- ユーザーの地域設定が NVDA が認識できない値(例えば「英語(オランダ)」など)に設定されていても、NVDA が起動に失敗しないようになりました。 (#8726)
- Microsoft Excel でブラウズモードが有効になっているときに、ウェブブラウザー(フォーカスモードであってもブラウズモードであっても)に切り替えると、ブラウズモードの状態が適切に報告されなかった問題を修正しました。 (#8846)
- NVDA は Notepad++ およびその他の Scintilla ベースのエディターでマウスカーソルの位置にある行を正しく報告するようになりました。 (#5450)
- Google ドキュメント(およびその他のウェブベースのエディター)において、リスト項目の途中で、カーソルの手前に "lst end" が存在すると誤って表示していた不具合を修正しました。 (#9477)
- Windows 10 May 2019 アップデートにおいて、ファイルエクスプローラーにフォーカスがあるときにハードウェアボタンで音量を変更すると不適切に頻繁に音量の通知をしていた不具合を修正しました。 (#9466)
- 1000以上の項目を含む「句読点/記号読み辞書」を使用するとき、ダイアログが従来よりもずっと高速に開くようになりました。 (#8790)
- Notepad++ などで使用されている Scintilla コントロールにおいて、ワードラップが有効になっていても NVDA が正しく行を読み取れるようになりました。 (#9424)
- Microsoft Excel において、shift+enter または shift+numpadEnter ジェスチャーでセルを移動した場合に、セル座標を報告するようになりました。 (#9499)
- Visual Studio 2017 以降の「オブジェクトエクスプローラー」ウィンドウにおいて、カテゴリを使用するオブジェクトツリーまたはメンバーツリーで、選択した項目を正しく報告するようになりました。 (#9311)
- 大文字と小文字の違いでしか名前を区別できないアドオンが、異なるアドオンとして扱われていた問題を修正しました。(#9334)
- Windows OneCore 音声において、NVDA の設定における音声の速さが Windows 10 の「音声の速度」の設定の影響を受けなくなりました。 (#7498)
- NVDA+F1 が押されたときに現在のナビゲータオブジェクトに関する開発者情報がない場合、ログを開くようになりました。 (#8613)
- Firefox および Chrome で Google ドキュメントを使用する場合に NVDA のテーブルナビゲーションコマンドを使用できなかった不具合を修正しました。 (#9494)
- Freedom Scientific の点字ディスプレイでバンパーキーが使えるようになりました。 (#8849)
- Notepad++ 7.7 の64ビット版において、ドキュメントの最初の文字を読むと NVDA が最大で10秒間フリーズしていた問題を修正しました。 (#9609)
- Handy Tech 点字ディスプレイを NVDA で使用する場合に HTCom を使用できるようになりました。 (#9691)
- Mozilla Firefox において、バックグラウンドのタブのドキュメントのライブリージョンを報告しないようになりました。 (#1318)
- バックグラウンドで「NVDAについて」のダイアログが開いている場合にも、NVDA のブラウズモードの「検索」ダイアログが失敗しないようになりました。 (#8566)
開発者向けの変更
- アプリモジュールの "disableBrowseModeByDefault" プロパティを使うと、デフォルトでブラウズモードをオフにできます。 (#8846)
- ウィンドウの拡張ウィンドウスタイルを、 Window オブジェクトおよびそのサブクラスの `extendedWindowStyle` プロパティから参照できるようになりました。 (#9136)
- comtypes パッケージを 1.1.7 に更新しました。 (#9440, #8522)
- モジュール情報の報告コマンド(NVDA+Ctrl+F1)において、報告する情報の順序が変更され、モジュール名を最初に報告するようになりました。 (#7338)
- C# から nvdaControllerClient.dll を使用するサンプルが追加されました。 (#9600)
- winVersion モジュールに isWin10 関数が追加されました。これは NVDA を実行している環境が特定のバージョンの Windows 10 以上であるか(たとえば 1903 以上かどうか)を返します。 (#9761)
- NVDA Python コンソールの名前空間に多くの有用なモジュールが追加されました。例えば appModules, globalPlugins, config, textInfos などです。 (#9789)
- NVDA Python コンソールで直前に実行したコマンドの結果を _ (アンダースコア)変数で参照できるようになりました。 (#9782)
- 注意: この変更により gettext 翻訳で使われる "_" という名前の関数にアクセスできなくなります。翻訳の _ 関数を使いたい場合は del _ を実行します。
2019.1.1
このリリースでは以下の不具合を修正しました:
- Excel 2007 でセルに数式がある場合に、NVDA がクラッシュする、またはセルの内容を報告しないことがある問題を修正しました。(#9431)
- Google Chrome がリストボックスの操作でクラッシュすることがある問題を修正しました。(#9364)
- ユーザーの設定プロファイルを「ログオンまたはその他のセキュアデスクトップ」の設定にコピーできないことがある問題を修正しました。 (#9448)
- Microsoft Excel において結合されたセルの座標を報告するときに NVDA がローカライズされたメッセージを使用していなかった問題を修正しました。 (#9471)
2019.1
このリリースのハイライトは、Microsoft Word および Excel 対応における性能の改善、アドオンのバージョン互換性情報などの導入による安定性とセキュリティの改善、その他のバグ修正です。
注意: このバージョンから、NVDA ユーザー設定フォルダーに置かれたアプリモジュール、グローバルプラグイン、点字ディスプレイドライバー、音声合成エンジンは、自動的には読み込まれません。
これらはNVDAアドオンとしてインストールする必要があります。アドオン開発者は、NVDAの「高度な設定」で「開発者用スクラッチパッドのフォルダーからカスタムコードを読み込む」を有効にすると、NVDAユーザー設定フォルダーの scratchpad フォルダーにテスト用のコードを置いて実行することができます。
この変更は、カスタムコードの互換性をより確実にするために必要です。つまり、新しいNVDAがリリースされてカスタムコードとの互換性がなくなったときにNVDAが動作しなくなることを防ぎます。
この変更およびアドオンのバージョン管理方法の詳細については、以下の変更点リストを参照してください。
新機能
- 新しい点字テーブル:アフリカーンス語、アラビア語8点コンピューター点字、アラビア語2級、スペイン語2級(#4435, #9186)
- 外部アプリがマウスカーソルを制御している状況にNVDAが対応できるように、NVDAのマウス設定にオプションを追加しました。(#8452)
- これにより、TeamViewerまたは他の遠隔制御ソフトウェアによってシステムが遠隔制御されているときにNVDAがマウスカーソルを追跡できます。
- NVDAのサイレントインストールにおいて、「ログオン画面でNVDAを使用」を設定する --enable-start-on-logon コマンドライン引数を追加しました。ログオン画面で使用する場合はtrue、ログオン画面で使用しない場合はfalseを指定します。 --enable-start-on-logon が指定されておらず、前回のインストールで設定されていない場合の既定値では、ログオン画面でNVDAを使用します。(#8574)
- NVDA設定の「全般」パネルからログレベル「無効」を選ぶことで、NVDAのログ機能を無効にできるようになりました。(#8516)
- LibreOfficeおよびApache OpenOfficeのスプレッドシートで数式の存在を報告するようになりました。(#860)
- Mozilla FirefoxおよびGoogle Chromeのブラウズモードにおいて、リストボックスやツリーで選択した項目が報告されるようになりました。
- Firefox はバージョン66以降で動作します。
- Chrome について、特定のリストボックス(HTML select コントロール)では動作しません。
- ARM64プロセッサ(Qualcomm Snapdragonなど)を搭載したコンピュータでのMozilla Firefoxなどのアプリの早期サポートを行いました。(#9216)
- NVDA設定ダイアログに「高度な設定」カテゴリが追加されました。NVDAのMicrosoft Word対応において Microsoft UI オートメーションAPIを使用する新しいオプションを含んでいます。(#9200)
- Windowsのディスクの管理でグラフィカルビューに対応しました。(#1486)
- Handy Tech Connect Braille と Basic Braille 84 に対応しました。(#9249)
変更点
- liblouis点訳エンジンをバージョン3.8.0に更新しました。(#9013)
- アドオンの開発者が「アドオンが正しく動作する最初のNVDAのバージョン」を指定できるようになりました。NVDAは、アドオンが指定した値が現在のNVDAのバージョンより高い場合に、アドオンのインストールまたは読み込みを行いません。(#6275)
- アドオンの開発者は「アドオンがテストされた最後のNVDAのバージョン」を指定できるようになりました。アドオンが現在のバージョンよりも前のバージョンのNVDAに対してのみテストされている場合、NVDAはアドオンのインストールまたは読み込みを行いません。(#6275)
- このバージョンのNVDAは、最初の対応NVDAバージョンおよび最新テスト済みNVDAバージョンの情報が含まれていないアドオンをインストールおよび読み込みできます。将来のバージョンのNVDA(例えば2019.2)に更新すると、これらの情報が含まれていないアドオンは自動的に無効になります。
- マウスカーソルをナビゲータオブジェクトに移動するコマンドが、Microsoft WordおよびMicrosoft Edge(およびその他のUIAコントロール)で使用できるようになりました。(#7916, #8371)
- マウスカーソル位置のテキストの報告が、Microsoft Edgeおよびその他のUIAアプリでより適切に動作するようになりました。(#8370)
- NVDAを --portable-path コマンドライン引数をつけて起動することにより、NVDAメニューから「ポータブル版を作成」を実行したときに、ポータブル版を作成する場所の既定の値を指定できるようになりました。(#8623)
- ノルウェー語点字テーブルは2015年に改訂された標準のテーブルに変更されました。(#9170)
- 段落単位での移動(Ctrl + 上矢印または下矢印)またはテーブルのセル単位の移動(Ctrl + Alt + 矢印)を行うときに、スペルミスを自動的に報告しないようになりました。スペルミスを報告するようにNVDAが設定されている場合も同様です。これは、段落や表のセルは内容が非常に大きくなる可能性があり、またアプリによってはスペルミスを検出する処理に非常に時間がかかる可能性があるためです。(#9217)
- NVDAは、NVDAユーザー設定フォルダーからカスタムのアプリモジュール、グローバルプラグイン、点字ディスプレイドライバー、音声合成エンジンを読み込まなくなりました。これらは適切なバージョン情報を持つアドオンとしてパッケージ化する必要があります。この変更により、互換性のないコードがNVDAから実行されることを防ぎます。(#9238)
- 開発者が開発中のコードをテストする必要がある場合は、NVDA設定ダイアログの「高度な設定」カテゴリで「開発者用スクラッチパッドのフォルダーからカスタムコードを読み込む」を有効にします。そしてNVDAユーザー設定フォルダーの scratchpad フォルダーにテストしたいコードをコピーします。
バグ修正
- Windows 10 April 2018 Update以降でOneCore音声合成エンジンを使用する場合、発話の間に長い無音が挿入される問題を修正しました。(#8985)
- プレーンテキストコントロール(メモ帳など)およびブラウズモードで文字単位の移動をするときに、2つのUTF-16コードポイントで構成される32ビットの絵文字(🤦など)が正しく扱えるようになりました。(#8782)
- NVDAのインターフェイス言語を変更した後の再起動確認ダイアログを改善しました。テキストとボタンのラベルがより簡潔でわかりやすいものになりました。(#6416)
- Windows 10においてサードパーティの音声合成エンジンが読み込みに失敗した場合、NVDAは eSpeak NG ではなくWindows OneCore音声を使用するようになりました。(#9025)
- セキュアデスクトップにおいてNVDAメニューに「ようこそ画面」の項目を表示しないようになりました。(#8520)
- ブラウズモードでタブキーまたは1文字ナビゲーションで移動するとき、タブパネルの凡例の報告がより一貫性のあるものになりました。(#709)
- Windows 10の「アラーム&クロック」アプリで使われているようなタイムピッカーにおいて、NVDAは選択状態の変化を報告するようになりました。(#5231)
- Windows 10の「アクションセンター」において、ディスプレイの明るさや集中モードなどのクイックアクションを切り替えたときに NVDA は状態を報告するようになりました。(#8954)
- Windows 10 October 2018 Update およびそれ以前のバージョンのアクションセンターにおいて、ディスプレイの明るさのクイックアクションコントロールをNVDAはトグルボタンではなくボタンとして解釈するようになりました。(#8845)
- Microsoft Excelの「移動と検索」エディットフィールドにおいて、キャレット位置の追跡や削除された文字の報告が正しく行えるようになりました。(#9042)
- Firefox をブラウズモードで使用する場合にクラッシュすることがある不具合を修正しました。(#9152)
- Microsoft Office 2016 のリボンが折りたたまれた状態において、一部のコントロールでフォーカス位置を報告できなかった問題を修正しました。
- Outlook 2016の新規メッセージにアドレスを入力したときに、NVDAが連絡先の候補を報告できなかった問題を修正しました。(#8502)
- 80セルの eurobraille ディスプレイにおいて、タッチカーソルキーの最後の数マスが押されたときに、カーソルが点字行の先頭またはその直後の位置に移動していた問題を修正しました。(#9160)
- Mozilla Thunderbird のスレッドビューにおけるテーブルナビゲーションの不具合を修正しました。(#8396)
- Mozilla FirefoxおよびGoogle Chromeにおいて、特定のリストボックスおよびツリーでのフォーカスモードへの切り替えが正しく動作するようになりました。具体的には、リストボックスやツリー自体はフォーカス可能ではなく、それらに含まれる項目がフォーカス可能な場合です。(#3573, #9157)
- NVDAのMicrosoft Word対応にUIオートメーションを使用している場合、Outlook 2016/365でメッセージを読むときに初期状態でブラウズモードに切り替わるようになりました。(#9188)
- NVDAがフリーズしにくくなりました。この問題でフリーズが起きた場合の対処として、現在のWindowsセッションからログアウトする必要がありました。(#6291)
- Windows 10 October 2018 Update およびそれ以降において、クリップボードが空の状態でクラウドクリップボードの履歴を開くと、NVDAはクリップボードの状態を報告するようになりました。(#9103)
- Windows 10 October 2018 Update およびそれ以降において、絵文字パネルで絵文字を検索するとき、NVDAはトップの検索結果を報告するようになりました。(#9105)
- NVDAがOracle VirtualBox 5.2以上のメインウィンドウでフリーズしていた不具合を修正しました。(#9202)
- Microsoft Wordにおいて一部の文書で行、段落、表のセル単位の移動をする場合の応答性が大幅に改善されました。Microsoft Wordで文書を開いた後に alt+w e で下書きビューに切り替えることをお勧めします。(#9217)
- Mozilla FirefoxおよびGoogle Chromeにおいて、空のアラートを報告しないようになりました。(#5657)
- Microsoft Excelで特にシートにコメントや検証のドロップダウンリストが含まれている場合の、セル単位の移動の処理速度が大幅に向上しました。(#7348)
- Excel 2016/365でNVDAを使用してセルを編集する場合に、Microsoft Excelの「セルを直接編集する」オプションを無効にする必要がなくなりました。(#8146)
- Enhanced Ariaアドオンが使用されている場合に、1文字ナビゲーションでランドマーク単位の移動でFirefoxがしばしばフリーズしていた問題を修正しました。(#8980)
開発者向けの変更
- NVDAは、Microsoft Visual Studio 2017のすべてのエディション(Communityエディションだけでなく)でビルドできるようになりました。(#8939)
- NVDA設定の「デバッグログ」セクションで louis を有効にすると liblouis からのログ出力をNVDAログに含めることができます。(#4554)
- アドオンの開発者は、アドオンマニフェストでNVDAバージョン互換性情報を提供できるようになりました。(#6275, #9055)
- minimumNVDAVersion: アドオンが正しく動作する最初のNVDAのバージョン
- lastTestedNVDAVersion: アドオンがテストされた最後のNVDAのバージョン
- OffsetsTextInfoオブジェクトは_getBoundingRectFromOffsetメソッドを実装できるようになりました。これにより座標ではなく文字ごとの境界矩形を取得できます。(#8572)
- TextInfoオブジェクトにboundingRectプロパティが追加されました。これによりある範囲のテキストの境界矩形が取得できます。(#8371)
- NVDAにおいてクラス内のプロパティとメソッドを抽象として定義できます。抽象クラスはインスタンス化されるとエラーを発生させます。(#8294, #8652, #8658)
- NVDAは、入力からテキストが読み上げられるまでの経過時間を記録できます。これは、ユーザーに感じられる応答性能の測定に役立ちます。NVDA設定の「デバッグログ」セクションで timeSinceInput を有効にしてください。(#9167)
2018.4.1
このリリースでは、NVDAのユーザーインターフェイス言語をアラゴン語に設定した場合に起動時にクラッシュする不具合を修正しました。 (#9089)
2018.4
このリリースのハイライトは、 Mozilla Firefox の最近のバージョンにおける性能の改善、音声エンジンに依存せず絵文字を読み上げる機能、Outlook の返信済みや転送済みなどの報告、Microsoft Word でカーソル位置からページの端までの距離を報告する機能、その他のバグ修正です。
新機能
- 新しい点字テーブル: 中国語点字(中国、標準中国語)1級および2級 (#5553)
- Microsoft Outlook のメッセージリストにおいて、メール項目が返信済みや転送済みなどの状態であることを報告するようになりました。 (#6911)
- Unicode 共通ロケールデータリポジトリに含まれる絵文字や記号について NVDA が文字の説明を読み上げるようになりました。 (#6523)
- Microsoft Word において、NVDA+テンキーDeleteを押すと、カーソル位置からページの上の端と左の端までの距離を報告するようになりました。 (#1939)
- Google スプレッドシートで点字サポートを有効にした場合に、NVDA でセル単位のフォーカス移動を行うときに「選択」という報告を行わないようになりました。 (#8879)
- Foxit Reader および Foxit Phantom PDF に対応しました。 (#8944)
- DBeaver データベースツールに対応しました。 (#8905)
変更点
- オブジェクト表示カテゴリの「バルーン情報の報告」が「通知の報告」に変更されました。この設定の対象には Windows 8 以降のトースト通知が含まれます。 (#5789)
- NVDA 設定のキーボードカテゴリにおいて、NVDA制御キーの有効・無効を変更するチェックボックスが、リストにまとめられました。
- NVDA が Windows タスクトレイの時計を読み上げるときに不要な情報を含まないようになりました。 (#4364)
- liblouis 点訳エンジンを 3.7.0 に更新しました。 (#8697)
- eSpeak-NG 音声エンジンを commit 919f3240cbb に更新しました。
バグ修正
- Outlook 2016/365 においてメッセージのカテゴリとフラグの状態を報告するようになりました。 (#8603)
- NVDA の言語でキルギス語、モンゴル語、マセドニア語などが選択されている場合に、これらの言語がオペレーティングシステムでサポートされていないという警告を起動時に表示しないようになりました。 (#8064)
- Mozilla Firefox, Google Chrome, Acrobat Reader DC などのブラウズモードで、ナビゲーターオブジェクトにマウスポインタを移動する場合の処理がより正確に行われるようになりました。(#6460)
- Firefox, Chrome, Internet Explorer などのウェブコンテンツにおけるコンボボックスの操作が改良されました。(#8664)
- Windows XP および Vista では実行できないことを知らせるメッセージを Windows 日本語版で正しく表示できるようになりました。 (#8771)
- Mozilla Firefox において、多くの要素が動的に変化する大規模なページの中でのナビゲーションの性能を改善しました。 (#8678)
- 書式とドキュメント情報の設定でフォント属性を無効にした場合に、点字ディスプレイで表示が無効になっていなかった問題を修正しました。 (#7615)
- ファイルエクスプローラーなど UI オートメーションを使用するアプリにおいて、他のアプリが処理中(たとえばバッチ処理で音声の加工を行うなど)の場合に NVDA がフォーカス位置を正しく処理できなくなっていた問題を修正しました。 (#7345)
- ウェブコンテンツの ARIA menus において、 Escape キーが入力されたときにキーイベントがメニューに送信されず、無条件にフォーカスモードが解除されていた問題を修正しました。 (#3215)
- 新しい Gmail ウェブインターフェイスにおいて、メッセージを読んでいる途中で1文字ナビゲーションを使うと、移動先の要素を報告した直後にメッセージの全体を報告していた問題を修正しました。 (#8887)
- NVDA を更新した後で Firefox や Google Chrome などのブラウザーがクラッシュする不具合を修正しました。またブラウザーで読み込まれたドキュメントがある場合に、NVDA を更新した後で引き続きブラウズモードを使用できるようになりました。 (#7641)
- ブラウズモードで多数のクリック可能な要素の中を移動する場合に、クリック可能の報告を繰り返さないようになりました。 (#7430)
- Baum Vario 40 点字ディスプレイで入力ジェスチャーの実行に失敗していた問題を修正しました。 (#8894)
- Google スライドと Mozilla Firefox の組み合わせにおいて、 コントロール単位のフォーカス移動を行うたびに選択された要素のテキストを報告していた問題を修正しました。 (#8964)
開発者向けの変更
- gui.nvdaControls は以下の2つのクラスを提供します。アクセシブルなチェックボックス付きのリストを作成できます。 (#7325)
- CustomCheckListBox はアクセシブルな wx.CheckListBox のサブクラスです。
- AutoWidthColumnCheckListCtrl は AutoWidthColumnListCtrl にアクセシブルなチェックリストを追加します。これは wx.ListCtrl の派生クラスです。
- アクセシブルでない wx widget をアクセシブルにする場合には gui.accPropServer.IAccPropServer_impl のインスタンスを使用できます。 (#7491)
- 詳細は gui.nvdaControls.ListCtrlAccPropServer の実装を参照してください。
- configobj を 5.1.0dev commit 5b5de48a に更新しました。 (#4470)
- config.post_configProfileSwitch アクションはオプションとして prevConf キーワード引数を受け取ります。これにより、ハンドラーがアクションを実行するときに、プロファイルの切替の前後で設定がどう変化したかを確認することができます。 (#8758)
2018.3.2
このリリースの変更点は Google Chrome で twitter.com を閲覧する場合に起きるクラッシュに対応する修正です。 (#8777)
2018.3.1
このリリースの変更点は32ビット版 Mozilla Firefox のクラッシュに関する重要な不具合修正です。 (#8759)
2018.3
このリリースのハイライトは、点字ディスプレイの自動検出、Windows 10 絵文字パネルなどへの対応、多くのバグ修正です。
新機能
- Mozilla Firefox および Google Chrome と適切に作成された Web ページの組み合わせで、スペルミスの報告を行うようになりました。 (#8280)
- Google Chrome において、Webページの中で挿入や削除のマークアップを報告するようになりました。 (#8558)
- 点字ディスプレイ BrailleNote のドライバーを使用しているときに BrailleNote QT および Apex BT のスクロールホイールが利用できるようになりました。 (#5992, #5993)
- Foobar2000 アプリにおいて、現在のトラックの経過時間や合計時間を報告できるようにスクリプトが追加されました。 (#6596)
- Mac コマンドキーの記号 (⌘) がすべての音声エンジンで読み上げられるようになりました。 (#8366)
- aria-roledescription 属性によるカスタムロールがすべてのWebブラウザーで利用可能になりました。 (#8448)
- 新しい点字テーブル: チェコ語8点、中央クルド語、エスペラント、ハンガリー語、スウェーデン語8点コンピューター点字 (#8226, #8437)
- バックグラウンド処理で自動的に点字ディスプレイを検出できるようになりました。 (#1271)
- ALVA, Baum/HumanWare/APH/Orbit, Eurobraille, Handy Tech, Hims, SuperBraille および HumanWare BrailleNote と Brailliant BI/B ディスプレイに現在は対応しています。
- NVDA設定ダイアログの「点字ディスプレイ」選択ダイアログで「自動」を選ぶことでこの機能を利用できます。
- 詳細はユーザーガイドを参照してください。
- Windows 10 の最近のリリースで導入されたさまざまな文字入力への対応。具体的には、絵文字パネル (Fall Creators Update)、ディクテーション (Fall Creators Update)、ハードウェアキーボード入力の予測候補 (April 2018 Update)、クラウドクリップボードの貼り付け (October 2018 Update)です。 (#7273)
- ARIA によるブロッククォート (role blockquote) が Mozilla Firefox 63 で利用できるようになりました。 (#8577)
変更点
- NVDA設定ダイアログの「一般」カテゴリで利用可能な言語のリストが言語の名前の順に並ぶようになりました。従来は ISO 639 コードの順番に並んでいました。 (#7284)
- Freedom Scientific の点字ディスプレイにおいて Alt+Shift+Tab および Windows+Tab のデフォルトジェスチャーを割り当てるようになりました。 (#7387)
- ALVA BC680 およびプロトコルコンバーターによる点字ディスプレイ接続において、左右のスマートパッド、親指と etouch キーに異なるコマンドを割り当てられるようになりました。 (#8230)
- ALVA BC6 点字ディスプレイにおいて、キーの組み合わせ sp2+sp3 は現在の日付と時刻の報告に割り当てられました。また sp1+sp2 は Windows キーのエミュレーションになりました。 (#8230)
- NVDA 起動時に1回だけ、更新の確認で NV Access に情報を送ってもよいかどうかを質問するようになりました。 (#8217)
- 更新の確認において、NV Access に利用統計情報を送ることを了承した場合に、NVDA は現在の音声エンジンと点字ディスプレイの種類を送るようになりました。これは今後のドライバー開発の方針を決めるために使われます。 (#8217)
- liblouis 点訳エンジンを 3.6.0 に更新しました。 (#8365)
- ロシア語8点点字テーブルのパスを修正しました。 (#8446)
- eSpeak-ng を 1.49.3dev commit 910f4c2 に更新しました。 (#8561)
バグ修正
- Google Chrome のブラウズモードにおいて、コントロールのアクセシブルラベル(aria-label)を報告するようになりました。 (#4773)
- Zoom アプリの通知に対応しました。例えばミュート、ミュート解除、メッセージの受信などです。 (#7754)
- ブラウズモードで点字表示コンテクストを切り替えたときに点字ディスプレイでカーソル追跡の表示が止まる不具合を修正しました。 (#7741)
- ALVA BC680 点字ディスプレイで初期化に失敗することがある問題を修正しました。 (#8106)
- ALVA BC6 ディスプレイのデフォルト設定において、sp2+sp3 でシステムキーボードのエミュレーションをする内部機能の呼び出しを無効にしました。 (#8230)
- ALVA BC6 ディスプレイの sp2 で Alt キーをエミュレートする機能が正しく動作するようになりました。 (#8360)
- キーボード配列の切替における冗長な報告を控えるようになりました。(#7383, #8419)
- メモ帳やプレインテキストを編集するコントロールにおいて、ドキュメントの大きさが65535文字を超える場合に、マウスの追跡が不正確になっていた問題を修正しました。 (#8397)
- Windows 10 およびモダン UI アプリのダイアログをより適切に認識できるようになりました。 (#8405)
- Windows 10 October 2018 Update および Server 2019 およびそれ以降において、アプリのフリーズや大量のイベントが発生した場合に、システムフォーカスを追従できなくなっていた問題を修正しました。 (#7345, #8535)
- ステータスバーの報告やクリップボードへのコピーにおいて、内容がなかった場合の報告が行われるようになりました。 (#7789)
- コントロールが「一部チェック」から「チェックなし」に変更されたときに音声で報告されなかった問題を修正しました。 (#6946)
- NVDA 設定ダイアログ「一般」の言語のリストにおいて「ミャンマー語」が Windows 7 で正しく表示されるようになりました。 (#8544)
- Microsoft Edge において、読み取りビューが利用可能な場合や、ページ読み込みのプログレスなどを報告するようになりました。 (#8423)
- Web コンテンツでリストの中の移動において、aria-label などのラベルがある場合に報告するようになりました。 (#7652)
- 点字ディスプレイの入力ジェスチャーへのコマンドの割り当てにおいて、特定の点字ディスプレイに割り当てたコマンドが常に表示されるようになりました。従来は、現在アクティブな点字ディスプレイに割り当てられたコマンドだけが表示されていました。 (#8108)
- Media Player Classic の64ビット版に対応しました。 (#6066)
- Microsoft Word で UI Automation が有効の場合の点字ディスプレイ対応などの改善:
- 複数行エディットフィールドの場合と同様に、ドキュメントの開始位置に移動する場合の点字ディスプレイの表示範囲が変更されました。具体的には、ドキュメントの最初の文字が点字ディスプレイの開始位置に表示されるようになりました。 (#8406)
- Wordドキュメントにフォーカスを移動した場合の、音声および点字ディスプレイの両方についての冗長な報告を控えるようになりました。 (#8407)
- Wordドキュメントのリストにおいて、点字ディスプレイのタッチカーソルに関する処理を修正しました。 (#7971)
- Wordドキュメントの箇条書き挿入において、音声および点字ディスプレイのビュレットや番号に関する報告を修正しました。 (#7970)
- Windows 10 バージョン 1803 以降の「ワールドワイド言語サポートで Unicode UTF-8 を使用」が有効の場合に、アドオンのインストールで不具合が起こらないようになりました。 (#8599)
- iTunes 12.9 以降が NVDA で操作できない不具合を修正しました。 (#8744)
開発者向けの変更
- scriptHandler.script を追加しました。これは scriptable objects のスクリプトに対するデコレーターとして使えます。 (#6266)
- NVDA のためのシステムテストフレームワークを導入しました。 (#708)
- hwPortUtils モジュールの変更点: (#1271)
- listUsbDevices がディクショナリを yield します。これは hardwareID や devicePath などのデバイス情報を含みます。
- hardware ID に USB VID/PID を含むような COM ポートの場合に、listComPorts が yield するディクショナリに usbID が含まれます。
- wxPython を 4.0.3 に更新しました。 (#7077)
- NVDA のサポート対象が Windows 7 SP1 またはそれ以降になったため "minWindowsVersion" キーによって Windows のバージョンで UIA の有効・無効を判断する処理は削除されました。 (#8422)
- config の save や reset アクションで通知を受ける処理を登録できるようになりました。導入されたアクションは config.pre_configSave, config.post_configSave, config.pre_configReset, config.post_configReset です。 (#7598)
- config.pre_configSave は NVDA の設定が保存される直前に呼ばれます。 config.post_configSave は保存の直後に呼ばれます。
- config.pre_configReset と config.post_configReset には factory defaults flag があります。設定がディスクからリロードされた場合は False で、設定をデフォルトに戻した場合は True です。
- config.configProfileSwitch の名前を config.post_configProfileSwitch に変更しました。これは実際にプロファイルの切替を実行したあとで呼ばれることを明確にするためです。 (#7598)
- Windows 10 October 2018 Update および Server 2019 に対応させるために UI Automation インターフェイスを更新しました。(IUIAutomation6 / IUIAutomationElement9) (#8473)
2018.2.1
このリリースの変更点は翻訳の更新です。不具合が発生したために取り消された機能に関する翻訳が正しく更新されました。
2018.2
このリリースのハイライトは、Kindle for PC でのテーブルへの対応、HumanWare BrailleNote Touch および BI14 点字ディスプレイへの対応、OneCore および SAPI5 音声エンジンへの対応の改善、 Microsoft Outlook 対応の改善などです。
新機能
- テーブルで結合されたセルの行と列が、音声と点字で報告されるようになりました。(#2642)
- Google ドキュメントで点字モードを有効にした場合に、NVDAのテーブルナビゲーションが利用可能になりました。(#7946)
- Kindle for PCでテーブルの読み取りやナビゲーションができるようになりました。(#7977)
- HumanWare BrailleNote touch および Brailliant BI 14 点字ディスプレイが USB 接続および Bluetooth 接続で利用可能になりました。 (#6524)
- Windows 10 Fall Creators Update 以降において、電卓や Microsoft ストアなどのアプリによる通知を報告できるようになりました。(#7984)
- 新しい点訳テーブル: リトアニア語8点、ウクライナ語、モンゴル語2級 (#7839)
- 点字セルの位置のテキストの書式とドキュメント情報を報告するスクリプトが追加されました。 (#7106)
- NVDA を更新する場合に、ダウンロードだけをすぐに行い、インストールをあとで行えるようになりました。 (#4263)
- 新しい言語: モンゴル語、スイスのドイツ語
- 点字文字入力において control, shift, alt, windows および NVDA キーの割り当てが可能になりました。また、これらの修飾キーと点字文字入力を組み合わせて、例えば control+s などを登録できるようになりました。(#7306)
- 新しい修飾キーのトグルは、入力ジェスチャーダイアログの「システムキーボードのキー入力エミュレート」からコマンドを選ぶことができます。
- Handy Tech Braillino および Modular (旧版ファームウェア) の点字ディスプレイにふたたび対応しました。(#8016)
- 特定の Handy Tech 機器 (Active Braille および Active Star など) において日付と時刻が5秒よりも多くずれている場合に NVDA によって同期を行うようになりました。 (#8016)
- すべての設定プロファイルのトリガーを一時的に無効にする入力ジェスチャーが追加されました。(#4935)
変更点
- アドオンマネージャーで状態の列に「有効」「無効」と表示されるようになりました。以前は「実行中」「保留」などが表示されていました。(#7929)
- liblouis 点訳エンジンを 3.5.0 に更新しました。(#7839)
- リトアニア語点字テーブルの名前を「リトアニア語6点」に変更しました。これは新しい8点のテーブルとの区別を容易にするためです。(#7839)
- フランス語(カナダ)1級および2級の点字テーブルが廃止され、フランス語統一6点コンピューター点字および2級点字が使用されるようになりました。(#7839)
- Alva BC6, EuroBraille および Papenmeier 点字ディスプレイの第2タッチカーソルボタンで、その場所のテキストの書式とドキュメント情報が報告されるようになりました。(#7106)
- 縮約点字入力テーブルの使用中に、読み取り専用であれば自動的に非縮約モードに切り替わるようになりました。例えば、キャレットが表示されないコントロールやブラウズモードの場合などです。(#7306)
- Outlook カレンダーの予定または時間帯が一日の全体をカバーしている場合に、 NVDA の読み上げが冗長すぎる問題を改善しました。(#7949)
- 複数のダイアログに分かれていた NVDA の設定を、NVDA メニュー → 設定 → 設定 で開くことができる「NVDA設定ダイアログ」にまとめました。(#577)
- Windows 10 で NVDA を使用する場合の既定の音声エンジンを eSpeak から OneCore 音声に変更しました。(#8176)
バグ修正
- 設定アプリにおけるマイクロソフトアカウントのサインイン画面で、メールアドレス入力後にフォーカス位置のコントロールを NVDA が読み上げできなくなる問題を修正しました。(#7997)
- Microsoft Edge で前のページに戻ったときに NVDA がページを読み上げなくなる問題を修正しました。(#7997)
- Windows 10 で PC のロックを解除するときの PIN の入力において、最後の数字を読み上げてしまう問題を修正しました。(#7908)
- Chrome と Firefox のブラウズモードで Tab キーや1文字ナビゲーションを使って移動したときに、チェックボックスとラジオボタンのラベルが2重に報告されていた問題を修正しました。(#7960)
- aria-current で false という値の場合に true と誤って報告されていた問題を修正しました。(#7892).
- Windows OneCore 音声で選択された音声がアンインストールされた場合に、音声エンジンの読み込みに失敗していた問題を修正しました。(#7553)
- Windows OneCore 音声での音声の切り替えが早くなりました。(#7999)
- 複数の点字テーブルで不適切な点字が出力されていた問題を修正しました。例えばデンマーク語8点2級点字における大文字符などです。(#7526, #7693)
- Microsoft Word において NVDA がより多くの種類のビュレットを報告できるようになりました。(#6778)
- 「書式とドキュメント情報の報告」スクリプトを実行したときに不適切にレビューカーソルが移動してしまい、実行を繰り返すと結果が変化してしまっていた問題を修正しました。 (#7869)
- 点字入力でサポートされていない場合に縮約点字を許してしまっていた問題を修正しました。例えば、エディットコントロールの外やブラウズモードなど、システムに単語を送信すべきではない場合です。(#7306)
- Handy Tech Easy Braille および Braille Wave 点字ディスプレイの接続における安定性を改善しました。(#8016)
- Windows 8 およびそれ以降において、Windows+X のクイックリンクメニューを開き、項目を選択するときに「未定義」と読み上げていた問題を修正しました。 (#8137)
- Hims 点字ディスプレイで機種依存のジェスチャー割り当てがユーザーガイドに記載されたとおりに機能するようになりました。(#8096)
- Firefox や Internet Explorer などが操作できなくなり「未定義」という報告しかしないような場合に、NVDA は COM 登録の問題の修正を試みるようになりました。(#2807)
- タスクマネージャーの不具合によってプロセスの詳細情報にアクセスできなくなる問題への対策を行いました。(#8147)
- 新しい Microsoft SAPI5 音声において、読み上げの最後に無音が入ってしまう問題が修正され、これらの音声を使った操作がより快適になりました。(#8174)
- 最近のバージョンの Windows で時刻の情報を点字ディスプレイに表示したり1文字ずつ読み上げたりするときに、LTR および RTL の記号を報告しないようになりました。(#5729)
- Hims Smart Beetle 点字ディスプレイでスクロールキーの検出が不安定になっていた問題を修正しました。(#6086)
- Delphi アプリなどのテキストコントロールにおいて、編集やナビゲーションに関する情報をより適切に取得できるようになりました。(#636, #8102)
- Windows 10 RS5 で Alt+Tab によるタスク切り替えを行ったときに冗長な読み上げを行わないようになりました。(#8258)
開発者向けの変更
- UIAオブジェクトの developer info で UIA パターンのリストが利用可能になりました。(#5712)
- アプリモジュールで isGoodUIAWindow メソッドを実装することにより、特定のウィンドウで常に UIA の使用を強制できるようになりました。(#7961)
- 設定ファイルの braille セクションにある非公式の boolean フラグ "outputPass1Only" を廃止しました。Liblouis の pass 1 only output が廃止されたためです。(#7839)
2018.1.1
このリリースでは Windows 10 Redstone 4 (バージョン1803) における OneCore 音声合成エンジンのドライバーの不具合を修正しました。 (#8082)
2018.1
このリリースのハイライトは、Microsoft Word と PowerPoint におけるグラフの操作、Eurobraille 点字ディスプレイや Optelec プロトコルコンバーターへの対応、HIMS や Optelec の点字ディスプレイ対応の改善、Mozilla Firefox 58 以降への対応の改善などです。
新機能
- Microsoft Word と Microsoft PowerPoint において、Excel と同様にグラフの操作や読み上げができるようになりました。(#7046)
- Microsoft Word: ブラウズモードで埋め込みされたグラフにカーソルを移動して Enter を押し、操作を開始します。
- Microsoft PowerPoint のスライド編集: グラフオブジェクトに Tab で移動し、Enter またはスペースで操作を開始します。
- グラフの操作を中断するには Escape を押します。
- 新しい言語: キルギス語
- VitalSource Bookshelf に対応しました。(#7155)
- Optelec プロトコルコンバーターに対応しました。これは ALVA BC6 通信プロトコルで Braille Voyager および Satellite を使用するための機器です。(#6731)
- ALVA 640 Comfort 点字ディスプレイで点字文字入力が可能になりました。(#7733)
- その他の BC6 ディスプレイをファームウェア 3.0.0 以上で使用する場合にも、 NVDA の点字文字入力は利用できます。
- Google スプレッドシートの点字サポートへの実験的な対応 (#7935)
- Eurobraille Esys, Esytime および Iris 点字ディスプレイへの対応 (#7488)
変更点
- HIMS Braille Sense/Braille EDGE/Smart Beetle および Hims Sync Braille ディスプレイドライバーをひとつの新しいドライバーに統合しました。以前の syncBraille ドライバーを使っていた場合は自動的に新しいドライバーが選択されます。(#7459)
- HIMS 製品の一般的な利用方法に合わせて、スクロールキーなど、いくつかのキーの割り当てが変更されました。詳細はユーザーガイドを参照してください。
- タッチによるオンスクリーンキーボード入力の場合に、他のコントロールの操作に合わせて、ダブルタップでの文字入力がデフォルトの操作になりました。(#7309)
- 従来の「タッチ文字入力モード」、つまりタッチで文字が入力される動作に切り替えるには、設定メニューの「タッチ操作」設定ダイアログでこのオプションを有効にします。
- 点字ディスプレイ表示を手動でフォーカスとレビューカーソルのどちらに追従させるかを切り替えるのではなく、これらが自動的に切り替わる動作がデフォルトになりました。(#2385)
- レビューカーソル追従モードには、レビューカーソルまたはオブジェクトナビゲーションを使用した場合に切り替わります。スクロール操作ではこの切り替えは有効になりません。
バグ修正
- NVDA が非ASCII文字を含むパスにインストールされている場合に、NVDA+f を2回押す操作(現在のフォーマット情報の確認)などブラウズ可能メッセージ表示で不具合を起こさないようになりました。(#7474)
- Spotify アプリに他のアプリからフォーカスを戻した場合に、フォーカスが正常に戻るようになりました。(#7689)
- Windows 10 Fall Creaters Update において Windows Defender セキュリティセンターでフォルダーアクセスの制御を有効にした場合に、 NVDA の更新が失敗しないようになりました。(#7696)
- Hims Smart Beetle ディスプレイのスクロールキー検出に関する不具合を修正しました。(#6086)
- Mozilla Firefox 58 以降で容量の大きいコンテンツをレンダリングした場合の性能を若干改善しました。(#7719)
- Microsoft Outlook においてテーブルを含むメールを読むときにエラーが起きていた問題を修正しました。(#6827)
- システムキーボードの修飾キーのエミュレーションを行う点字ディスプレイジェスチャーにおいて、機種特有のジェスチャーが1つ以上使われていれば、複数のキーの同時押しをエミュレーションできるようになりました。(#7783)
- Mozilla Firefox において LastPass や bitwarden などの機能拡張が表示したポップアップをブラウズモードで適切に扱えるようになりました。(#7809)
- Firefox や Chrome がフリーズやクラッシュで無応答になったときに NVDA がフォーカス移動のたびにフリーズする不具合を修正しました。(#7818)
- Chiken Nugget のような Twitter クライアントにおいて、NVDA が280文字のツイートの最後の20文字を読み飛ばす不具合を修正しました。(#7828)
- テキストが選択されたときに NVDA が記号の報告を適切な言語で行うようになりました。(#7687)
- 最近のバージョンの Office 365 版 Excel においてグラフを矢印キーで操作できなかった不具合を修正しました。(#7046)
- 音声および点字ディスプレイ出力において、コントロールの状態が、「あり」と「なし」の違いにかかわらず、常に同じ順序で報告されるようになりました。(#7076)
- Windows 10 Mail などのアプリにおいてバックスペースが押されたときに NVDA が削除された文字の報告をできなかった不具合を修正しました。(#7456)
- Hims Braille Sense Polaris ディスプレイのすべてのキーが期待通りに動作するようになりました。(#7865)
開発者向けの変更
- 設定ファイルの braille セクションに非公開の boolean フラグ outputPass1Only が追加されました。(#7301, #7693, #7702)
- このフラグのデフォルトは True です。False にすると、点字出力において liblouis のマルチパス規則が有効になります。
- 点字ディスプレイで使用中のドライバーが他の新しいドライバーに置き換えられた場合に円滑に移行できるように、新しいディクショナリ braille.RENAMED_DRIVERS が追加されました。(#7459)
- comtypes パッケージを 1.1.3 に更新しました。(#7831)
- braille.BrailleDisplayDriver に確認とアクナレッジメントのパケットを送信するための汎用のシステムが実装されました。使用例として handyTech ドライバーを参照してください。(#7590, #7721)
- config モジュールに新しい変数 isAppX が追加されました。NVDA が Windows Desktop Bridge ストアアプリとして実行されているかどうかを判断できます。(#7851)
- NVDAObjects や browseMode など textInfo を持つドキュメントの実装について、標準のテーブルナビゲーションスクリプトを取得するための継承元として documentBase.documentWithTableNavigation クラスが追加されました。新たに実装されたドキュメントをテーブルナビゲーションに対応させるためには、このクラスを参照して、どのヘルパーメソッドを提供するべきかを検討してください。(#7849)
- Python 3 がインストールされている場合に scons バッチファイルが Python ランチャーを適切に使用し、Python 2.7 32ビット版を呼び出すように改善されました。(#7541)
- hwIo.Hid が exclusive パラメーターを受け取るようになりました。この値のデフォルトは True です。 False の場合にはデバイスが NVDA に接続されていても他のアプリとの通信が許可されます。(#7859)
2017.4
このリリースのハイライトは、Web のダイアログでブラウズモードをデフォルトにするなどの Web 関連のバグ修正や改善、ブラウズモードにおけるフィールドグループのラベルの報告の改善、Windows Defender Application Guard や Windows 10 on ARM64 など新しい Windows 10 関連技術への対応、画面の向きやバッテリー残量を自動的に報告する機能などです。
このバージョンから NVDA は Windows XP と Vista では使用できません。NVDA は Windows 7 SP1 以降に対応します。
新機能
- ブラウズモードにおいて「コンテナの直後に移動」「コンテナの先頭に移動」(コンマとShift+コンマ)で、現在のランドマークの残りの部分を飛ばしたり、現在のランドマークの先頭に移動したりできるようになりました。 (#5482)
- Firefox, Chrome, Internet Explorer において、1文字ナビゲーションの「エディットフィールド」や「フォームフィールド」の対象に編集可能なリッチテキスト(contentEditable)が含まれるようになりました。 (#5534)
- Webブラウザーの要素リストで「フォームフィールド」と「ボタン」のリストが利用可能になりました。 (#588)
- Windows 10 on ARM64 への対応 (#7508)
- アクセシブルな数式を含む Kindle 電子書籍において、数式コンテンツの読み上げと対話的なナビゲーションができるようになりました。 (#7536)
- Azardi e-book reader に対応しました。 (#5848)
- アドオンの更新においてバージョンの情報を報告するようになりました。 (#5324)
- NVDA のポータブル版を作成する新しいコマンドライン引数が追加されました。 (#6329)
- Windows 10 Fall Creators Update の Windows Defender Application Guard において Microsoft Edge が利用できるようになりました。 (#7600)
- ラップトップやタブレットで NVDA を使用したときに電源の接続や切断、画面の向きの変化などを報告するようになりました。 (#4574, #4612)
- 新しい言語: マケドニア語
- 新しい点字テーブル: クロアチア語1級、ベトナム語1級 (#7518, #7565)
- Handy Tech 社の Actilino 点字ディスプレイに対応しました。 (#7590)
- Handy Tech 社の点字ディスプレイで点字文字入力が可能になりました。 (#7590)
変更点
- NVDA は Windows 7 SP1 または Windows Server 2008 R2 SP1 以降にのみ対応するようになりました。 (#7546)
- Firefox と Chrome において role が dialog であるような Web コンテンツでは自動的にブラウズモードに切り替わるようになりました。ただし Web アプリケーションの場合を除きます。 (#4493)
- ブラウズモードにおいて、タブによる移動や1文字ナビゲーションによる移動の場合に、リストやテーブルから抜けたことを報告しないようになりました。これによりナビゲーションが効率的になります。 (#2591)
- Firefox と Chrome のブラウズモードにおいて、1文字ナビゲーションやTabキーによるフォーカス移動で、フォームフィールドのグループの名前が報告されるようになりました。 (#3321)
- ブラウズモードの1文字ナビゲーションで、埋め込みオブジェクトへの移動(O と Shift+O)が、オーディオやビデオの要素、ARIA role が application および dialog である要素を対象とするようになりました。 (#7239)
- Espeak-ng が 1.49.2 に更新されました。リリースビルドにおける問題が修正されています。 (#7385, #7583)
- ステータスバーの報告コマンドをすばやく3回押すと、内容をクリップボードにコピーするようになりました。 (#1785)
- Baum 点字ディスプレイのキーにジェスチャーを割り当てるときに、使用している点字ディスプレイだけを対象にできるようになりました(VarioUltra や Pronto など) (#7517)
- ブラウズモードの要素リストで「フィルター」のアクセラレーターキーを Alt+F から Alt+E に変更しました。 (#7569)
- ブラウズモードでレイアウト用のテーブルを含めるかどうかの切り替えを、入力ジェスチャーで使用できるようになりました。入力ジェスチャーのダイアログの「ブラウズモード」カテゴリにこのコマンドがあり、既定では操作が未割り当てになっています。 (#7634)
- liblouis 点訳エンジンが 3.3.0 に更新されました。 (#7565)
- 読み上げ辞書のダイアログで正規表現のラジオボタンのアクセラレーターキーを Alt+R から Alt+E に変更しました。 (#6782)
- 読み上げ辞書のファイルにフォーマットバージョンの概念が導入され 'speechDicts/voiceDicts.v1' ディレクトリに辞書ファイルが置かれるようになりました。 (#7592)
- 設定プロファイルや音声読み上げ辞書など、フォーマットバージョンで管理されるファイルについて、インストーラーの中で動作する NVDA が設定の変更を保存しないようになりました。 (#7688)
- Handy Tech 社の点字ディスプレイ Braillino, Bookworm, Modular(旧バージョンのファームウェア)への NVDA 単独でのサポートを終了しました。ただし Handy Tech Universal Driver をインストールして NVDA アドオンを追加すれば、引き続きこれらの機種を NVDA で使用できます。 (#7590)
バグ修正
- Microsoft Word などのアプリにおいて、リンクが点字ディスプレイで表示されるようになりました。 (#6780)
- Firefox および Chrome のウェブブラウザーで多数のタブを開いている場合に動作が遅くなっていた問題に対応しました。 (#3138)
- MDV Lilli 点字ディスプレイでタッチカーソルが正しい移動先の一つ次のセルに移動していた問題を修正しました。 (#7469)
- Internet Explorer とその他の MSHTML ドキュメントにおいて HTML5 の required 属性に対応し、フォームフィールドが「必須」であることを報告するようになりました。 (#7321)
- WordPad の左寄せドキュメントにアラビア語の文字を入力するときに点字ディスプレイの表示が更新されるようになりました。 (#511)
- Mozilla Firefox でコントロールにアクセシブルなラベルがつけられていて、そのラベルがコンテンツそのものとして扱われていない場合に、ブラウズモードでより効率的に報告されるようになりました。 (#4773)
- Windows 10 Creaters Update において NVDA を再起動した後で Firefox にアクセスできなくなっていた問題を修正しました。 (#7269)
- Mozilla Firefox にフォーカスがある状態で NVDA を再起動した場合に、ブラウズモードが利用できなくなっていた問題を修正しました。ただし、Alt+Tab でいったん他のアプリにフォーカスを移してから、Firefox にフォーカスを戻す必要があるかも知れません。 (#5758)
- Mozilla Firefox がインストールされていない環境でも Google Chrome の数式コンテンツを扱えるようになりました。 (#7308)
- NVDA がインストールされ再起動されていない状態で Windows や他のアプリの動作が不安定になっていた問題が、このバージョンから改善されました。 (#7563)
- コンテンツの認識コマンド (NVDA+R) において、ナビゲーターオブジェクトが利用できない場合に、何も報告をしないのではなく、エラーメッセージを報告するようになりました。 (#7567)
- Freedom Scientific 社の点字ディスプレイで、左バンパーバーを備えている機種において、戻る方向へのスクロールの不具合が修正されました。 (#7713)
開発者向けの変更
- "scons tests" で translatable strings における translator comment をチェックします。 "scons checkPot" でもこのテストが実行されます。 (#7492)
- コードの特定の箇所に拡張性をもたらす汎用フレームワーク extensionPoints モジュールが追加されました。アクションの発生(extensionPoints.Action)、特定のデータの更新(extensionPoints.Filter)、なにかを実行する前に判断が必要な場合(extensionPoints.Decider)に、第三者が処理を追加できます。 (#3393)
- 設定プロファイルが切り替わったことの通知を config.configProfileSwitched アクションとして受け取るための登録が可能になりました。 (#3393)
- システムキーボードの Ctrl や Alt など修飾キーをエミュレートする点字ディスプレイのジェスチャーが、特別な定義なしに、他のキー入力のエミュレートと組み合わせられるようになりました。 (#6213)
- 例えば、点字ディスプレイの特定のスイッチが Alt キーに割り当てられていて、別のスイッチが下矢印キーに割り当てられている場合に、それらの両方を押すと Alt+下矢印キーのエミュレーションになります。
- クラス braille.BrailleDisplayGesture に model プロパティが追加されます。スイッチを押すと機種依存のジェスチャー識別情報が生成されます。これにより、特定の機種の点字ディスプレイに限定して入力ジェスチャーの割り当てができます。
- Baum ドライバーをこの機能の使い方の例として参照してください。
- NVDA のコンパイルに Visual Studio 2017 と Windows 10 SDK を使うようになりました。 (#7568)
2017.3
このリリースのハイライトは、縮約点字での文字入力への対応、Windows 10 で利用可能な OneCore 音声エンジンへの対応、Windows 10 文字認識への対応、点字および Web に関する改善です。
新機能
- 点字設定に「メッセージの表示を終了させない」オプションが追加されました。(#6669)
- Microsoft Outlook のメッセージ一覧において、メッセージにフラグがついていることを報告するようになりました。(#6374)
- Microsoft PowerPoint においてスライドの編集中にシェイプの具体的な種類(三角形、円、ビデオ、矢印など)を報告するようになりました。(#7111)
- Google Chrome において、MathMLで記述された数式コンテンツを扱えるようになりました。(#7184)
- NVDA は Windows 10 の OneCore 音声(モバイル音声)を音声エンジンとして使えるようになりました。NVDA メニューの「音声エンジン」から選択できます。(#6159)
- NVDA のユーザー設定ファイルをローカル設定フォルダーに保存できるようになりました。この切り替えにはレジストリの設定が必要です。ユーザーガイドの「システム全体のパラメーター」を参照してください。(#6812)
- ウェブブラウザーにおいてフィールドのプレイスホルダーの値を報告できるようになりました(具体的には aria-placeholder への対応です)。(#7004)
- Microsoft Word のブラウズモードにおいて、1文字ナビゲーション w および shift+w でスペルミスに移動できるようになりました。(#6942)
- Microsoft Outlook の予定ダイアログで使われる日付選択コントロールに対応しました。(#7217)
- 現在選択されている自動入力候補(Windows 10 メールの to や cc フィールド、Windows 10 設定の検索フィールドなど)を報告するようになりました。(#6241)
- 特定の検索フィールドで自動入力候補が表示されたことを音で知らせるようになりました(スタートウィンドウ、設定の検索、Windows 10 メールの to や cc フィールドなど)。(#6241)
- Skype for Business Desktop において通知を自動的に知らせるようになりました(例えば誰かがあなたとの会話を開始したときなど)。(#7281)
- Skype for Business の会話において受信したチャットのメッセージが自動的に報告されるようになりました。(#7286)
- Microsoft Edge で通知を自動的に知らせるようになりました(例えばダウンロードの開始など)。(#7281)
- 点字キーボードのついた点字ディスプレイを使って、縮約点字および非縮約点字のどちらも入力ができるようになりました。ユーザーガイドの「点字入力」セクションを参照してください。(#2439)
- 点字設定「入力テーブル」で「Unicode 点字」を選択すると Unicode 点字パターンを入力できるようになりました。(#6449)
- 台湾で使われている SuperBraille 点字ディスプレイに対応しました。(#7352)
- 新しい点字変換テーブルが追加されました: デンマーク語8点コンピューター点字、リトアニア語、ペルシア語8点コンピューター点字、ペルシア語1級点字、スロベニア語8点コンピューター点字 (#6188, #6550, #6773, #7367)
- 英語(米国)8点コンピューター点字のテーブルが改良され、ビュレット、ユーロ記号、アクセント付き文字などがサポートされました。(#6836)
- NVDA から Windows 10 文字認識エンジンを使って画像やアクセシブルでないアプリに含まれる文字を認識できるようになりました。(#7361)
- 文字認識の言語は NVDA 設定「Windows 10 文字認識」ダイアログで選択します。
- 現在のナビゲーターオブジェクトの画像を認識するには NVDA+r を押します。
- ユーザーガイドの「画像認識」セクションを参照してください。
- 点字設定「フォーカスの前後の情報」から、オブジェクトにフォーカスが移動したときに点字ディスプレイに表示する情報を選べるようになりました。(#217)
- 「変化したら表示」「前にスクロールしたら表示」を選ぶと、リストやメニューをより効率的に操作できます。これらの項目はディスプレイ上での位置が連続的に変化しないからです。
- ユーザーガイド「フォーカスの前後の情報」セクションを参照してください。
- Firefox と Chrome において、コンテンツの一部分だけが読み込まれたり表示されたりするスプレッドシートなど複雑で動的なグリッドを扱えるようになりました(具体的には ARIA 1.1 で導入された aria-rowcount, aria-colcount, aria-rowindex および aria-colindex への対応です)。(#7410)
変更点
- 初期状態ではどのキーにも割り当てられていないコマンド「NVDAの再起動」を追加しました。入力ジェスチャーのダイアログで「全般」カテゴリから選択可能です。(#6396)
- 「ようこそ画面」でキーボード配列を設定できるようになりました。(#6863)
- 点字ディスプレイ出力においてコントロールの種類や状態などの短縮表記が追加されました。ランドマークも短縮表記になりました。詳しい情報はユーザーガイド「点字ディスプレイ」の「コントロールの種類、状態、ランドマークの表記」を参照してください。(#7188, #3975)
- eSpeak NG をバージョン 1.49.1 に更新しました。(#7280)
- 点字設定ダイアログの「出力テーブル」および「入力テーブル」がアルファベット順に並んで表示されるようになりました。(#6113)
- liblouis 点訳エンジンをバージョン 3.2.0 に更新しました。(#6935)
- 既定の点字テーブルを統一英語点字1級に変更しました。(#6952)
- 点字ディスプレイでオブジェクトにフォーカスが移動したときに、変化のあった前後の情報をあわせて表示するようになりました。(#217)
- 以前のバージョンでは、変化のあった情報であるかどうかに関わらず、ディスプレイの幅の許す限り多くの情報を表示していました。
- 以前のバージョンと同じ動作に戻したい場合は点字設定「フォーカスの前後の情報」を「常に表示」に切り替えてください。
- 点字ディスプレイがフォーカス追従の場合のレビューカーソル追従の場合でカーソルの形を変えられるようになりました。(#7112)
- NVDA のロゴを更新しました。新しいロゴは紫色の背景に N V D A の文字を組み合わせた白い図形です。NV Access のロゴと紫色が統一され、背景がどのような色であっても読みやすいものになりました。(#7446)
バグ修正
- Chrome のブラウズモードにおいて div 要素が contentEditable である場合に aria-label の値が要素の内容として解釈されないようになりました。(#7153)
- Microsoft Word のブラウズモードにおいて空のドキュメントで End キーを押したときにランタイムエラーが発生しないようになりました。(#7009)
- Microsoft Edge のブラウズモードにおいて ARIA role が document と指定された場合に正しく解釈するようになりました。(#6998)
- ブラウズモードにおいて Shift+End を押して行末までの選択や選択解除を行う操作が、キャレットが行の最後の文字にある場合にも正しく動作するようになりました。(#7157)
- ダイアログがプログレスバーを含んでいるときに、プログレスバーが変化した場合にダイアログのテキストが点字ディスプレイで適切に更新されるようになりました。例えば NVDA の「更新をダウンロード中」ダイアログで残り時間を読み取れるようになりました。(#6862)
- Windows 10 の自動再生や設定など一部のコンボボックスで、選択項目の変化を NVDA が報告しなかった問題を修正しました。(#6337)
- Microsoft Outlook において「会議」「連絡先」の新規作成ダイアログで無駄な情報が報告されていた問題を修正しました。(#7216)
- 進捗度が不確定なプログレスバーのダイアログ(更新の確認など)において、「プログレスバー出力」の設定を無視してビープ音を出力していた問題を修正しました。(#6759)
- Microsoft Excel 2003 および 2007 において、矢印キーでワークシート内を移動したときにセルの内容を報告していなかった問題を修正しました。(#7243)
- Windows 10 Creators Update およびそれ以降のバージョンにおける「メール」アプリでメールを読むときにブラウズモードに自動的に切り替わらなかった問題を修正しました。(#7289)
- 点字キーボードを備えた点字ディスプレイにおいて、7の点は直前の点字セル入力または文字入力の取り消し、8の点は Enter キーとして機能するようになりました。(#6054)
- 編集可能なテキストにおいて、キャレットが移動したときに(カーソルキーやバックスペースが押されたときに)、NVDA が報告する文字がより適切になりました。具体的には Chrome やターミナルなどのアプリにおける改善です。(#6424)
- Microsoft Outlook 2016 の「署名の編集」の内容が読み上げられるようになりました。(#7253)
- Java Swing アプリにおけるテーブルのナビゲーションで NVDA がクラッシュすることがあった問題を修正しました。(#6992)
- Windows 10 Creators Update において同じトースト通知を NVDA が何度も繰り返し報告していた問題を修正しました。(#7128)
- Windows 10 のスタートメニューで検索をした直後に Enter を押してスタートメニューを閉じると、その後も検索のテキストを報告しなおしていた問題を修正しました。(#7370)
- Microsoft Edge で見出しの1文字ナビゲーションを実行したときの処理速度を改善しました。(#7343)
- Microsoft Edge におけるブラウズモードのナビゲーションで, WordPress 2015 テーマなど特定の Web ページの大きな要素を不適切に読み飛ばしていた問題を修正しました。(#7143)
- Microsoft Edge において英語以外の言語にランドマークを適切に翻訳して報告するようになりました。(#7328)
- 点字ディスプレイの幅よりも長いテキストを選択した場合に、点字表示が選択範囲を適切に扱うようになりました。例えば、Shift+下矢印で複数行を選択した場合に、点字ディスプレイの表示は選択範囲の最後の行を表示します。(#5770)
- Firefox において twitter.com のツイートの詳細を開いたときに NVDA が「セクション」という無駄な報告を繰り返していた問題を修正しました。(#5741)
- ブラウズモードにおいてレイアウト目的のテーブルに対するテーブルのナビゲーション操作を無効にしました。ただし「レイアウト目的のテーブルを区別しない」オプションがチェックされていれば利用可能です。(#7382)
- Firefox および Chrome のブラウズモードにおいて、テーブルナビゲーション操作が hidden 指定されたテーブルのセルを適切にスキップするようになりました。(#6652, #5655)
開発者向けの変更
- ログに含まれるタイムスタンプがミリ秒単位になりました。(#7163)
- NVDA のビルドには Visual Studio Community 2015 が必要です。Visual Studio Express はサポートされません。(#7110)
- Visual Studio をインストールするときに「ツールおよび Windows 10 SDK」 (Windows 10 Tools and SDK) を選択する必要があります。
- 詳しくは README ドキュメントの Installed Dependencies セクションを参照してください。
- contentRecog パッケージを使って文字や画像を認識するツールを実装できるようになりました。(#7361)
- Python の json パッケージが NVDA のバイナリービルドに含まれるようになりました。(#3050)
2017.2
このリリースのハイライトは、Windows 10 Creators Update における「音のダッキング」対応の改善、ブラウズモードにおける選択操作(「すべて選択」を含む)の不具合修正、Microsoft Edge ブラウザ対応の改善、Web閲覧における現在の選択の属性(aria-current)への対応の改善です。
新機能
- Microsoft Excel において NVDA+F を使うとセルの罫線が報告されるようになりました。 (#3044)
- ウェブブラウザーにおいてある要素が現在の選択としてマークアップされている(具体的にはaria-current属性が使われている)場合に NVDA が報告するようになりました。 (#6358)
- 言語の自動切り替えが Microsoft Edge に対応しました。(#6852)
- Windows 電卓アプリが Windows 10 Enterprise LTSB (Long-Term Servicing Branch) および Server で利用できるようになりました。(#6914)
- 現在の行の報告コマンドを3回すばやく繰り返して押すと、行の内容を文字ごとに説明して読み上げるようになりました。(#6893)
- 新しい言語: ビルマ語
- Unicode の上矢印や下矢印、分数記号などを適切に読み上げるようになりました。(#3805)
変更点
- UI Automation 対応アプリで簡易レビューモードを使う場合に、不要なオブジェクトをより適切に省略するようになり、ナビゲーションが容易になりました。(#6948, #6950)
バグ修正
- ウェブページのメニュー項目に対して、ブラウズモードからアクションを実行できるようになりました。(#6735)
- 設定プロファイルの「削除の確認」ダイアログにおいて Esc キーを押してもダイアログが閉じなかった問題を修正しました。(#6851)
- マルチプロセス機能を有効にした Mozilla Firefox とその他の Gecko アプリがクラッシュする問題を修正しました。(#6885)
- 画面レビューにおける背景の色の報告が、背景の透明な場所に表示されたテキストについてもより正確に行われるようになりました。(#6467)
- Internet Explorer 11 でウェブページを表示する場合に、コントロールの説明をより適切に行うようになりました。(具体的には iframe の内側で aria-describedby に複数の ID が指定されている場合に関する改善です)(#5784)
- Windows 10 Creators Update において NVDA の「音のダッキング」が再び適切に動作するようになりました。つまり「音声とサウンドの出力時にダッキング」「常にダッキング」「ダッキングなし」がすべて利用できます。(#6933)
- キーボードショートカットの定義がない UIA コントロールに対する移動や報告を NVDA が適切に行えない問題を修正しました。(#6779)
- UIA コントロールのキーボードショートカット情報において2個の空白が追加されていた問題を修正しました。(#6790)
- HIMS 点字ディスプレイの特定のキーの組み合わせ(スペース+4の点)がときどき操作できなくなっていた問題を修正しました。(#3157)
- 英語以外の言語に設定された環境において、シリアルポートで点字ディスプレイに接続できない場合がある問題を修正しました。(#6845)
- Windows がシャットダウンするときに設定ファイルが破壊されることがある問題に対応しました。設定ファイルを保存する場合にいったん別のファイルに書き込みを行い、それからファイルの入れ替えを行うようになりました。(#3165)
- 現在の行の報告コマンドを2回繰り返して押したときに、スペルを正しい言語で報告するようになりました。(#6726)
- Windows 10 Creators Update の Microsoft Edge において、前後の行への移動が最高で約3倍高速になりました。(#6994)
- Windows 10 Creators Update の Microsoft Edge ドキュメントにフォーカスが移動するときに "Web Runtime grouping" という報告をしないようになりました。(#6948)
- すべてのバージョンの SecureCRT がサポートされるようになりました。(#6302)
- Adobe Acrobat Reader で特定の PDF ファイルの操作中にクラッシュしないようになりました。(具体的には空の ActualText 属性がある場合)(#7021, #7034)
- Microsoft Edge のブラウズモードにおいて、対話的なテーブル(ARIA grids)に T および Shift+T で適切に移動できるようになりました。(#6977)
- ブラウズモードにおいて、次の文字や行に選択範囲を広げた後に Shift+Home を押した場合に、適切に選択を解除して行の先頭に移動するようになりました。(#5746)
- ブラウズモードにおいて Ctrl+A で「すべて選択」を実行した場合に、キャレットがテキストの先頭にない場合でもすべてのテキストが適切に選択されるようになりました。(#6909)
- ブラウズモードのテキスト選択において起きる可能性がある不具合の一部を修正しました。(#7131)
開発者向けの変更
- コマンドライン引数の処理に Python の argparse を使用するようになりました。以前は optparse が使われていました。これにより -r と -q など同時に利用できないオプションを正しく処理するようになりました。(#6865)
- core.callLater は指定された時間が経過してからコールバックを NVDA のメインキューに入れるようになりました。以前は core を呼び出して直接実行していました。この変更により、メッセージボックス表示などのモーダルな処理の途中で core がコールバックの直後にスリープしてしまい NVDA がフリーズするという問題を回避できます。(#6797)
- InputGesture.identifiers プロパティを正規化しないようになりました。(#6945)
- サブクラスがこのプロパティを返す場合には正規化は不要です。
- 正規化された識別子が必要な場合は InputGesture.normalizedIdentifiers を使用します。これは identifiers プロパティを正規化した値を返します。
- InputGesture.logIdentifier プロパティは廃止予定になりました。代わりに InputGesture.identifiers[0] を使用します。(#6945)
- 廃止予定のコードが削除されました:
- `speech.REASON_*` 定数: `controlTypes.REASON_*` を代わりに使用します。(#6846)
- synth settings の `i18nName`: `displayName` と `displayNameWithAccelerator` を代わりに使用します。(#6846, #5185)
- `config.validateConfig` (#6846, #667)
- `config.save`: `config.conf.save` を代わりに使用します。(#6846, #667)
- Python コンソールの自動補完コンテクストメニューの補完リストで入力対象のシンボルだけを表示するようになりました。以前は直前のオブジェクトのパスが付与されていました。(#7023)
- ユニットテストのフレームワークが追加されました。(#7026)
- ユニットテストとそのインフラストラクチャは tests/unit ディレクトリにあります。詳細は tests\unit\init.py の docstring を参照してください。
- "scons tests" でテストを実行できます。詳細は readme.md の "Running Tests" を参照してください。
- NVDA へのプルリクエストを出すときにはテストが通ることを確認してください。
2017.1
このリリースのハイライトは、Microsoft Wordにおけるセクションと段組の通知、Kindle for PCでの本の読み上げとナビゲーションおよび引用、Microsoft Edgeのサポートの改良などです。
新機能
- Microsoft Wordにて、セクションの区切りのタイプ、セクション番号が報告されるようになりました。この機能は、書式情報ダイアログの「ページ番号の報告」オプションにより有効化できます。(#5946)
- Microsoft Wordにて、段組が報告されるようになりました。この機能は、書式情報ダイアログの「ページ番号の報告」オプションにより有効化できます。(#5946)
- WordPadにて、自動言語切り替えがサポートされました。(#6555)
- Microsoft Edgeのブラウズモードにて、NVDA 検索コマンド(NVDA+Control+F)がサポートされました。(#6580)
- Microsoft Edgeのブラウズモードにて、ボタンのクイックナビゲーション(BおよびShift+B)がサポートされました。(#6577)
- Microsoft Excelでシートをコピーする場合に、列と行の見出しが保存されるようになりました。(#6628)
- Kindle for PC バージョン 1.19にて、本の読み上げとナビゲーションに対応しました。リンク、脚注、グラフィック、テキストのハイライト、ユーザーノートの操作を含みます。詳しくは、NVDAユーザーガイドのKindle for PCセクションをお読みください。(#6247, #6638)
- Microsoft Edgeにて、ブラウズモードのテーブルナビゲーションがサポートされました。(#6594)
- Microsoft Excelにて、レビューカーソルの位置情報の報告コマンド(デスクトップ: NVDA+テンキーDelete、ラップトップ: NVDA+Delete)により、ワークシートの名前およびセル番地が報告されるようになりました。(#6613)
- 終了ダイアログに、デバッグレベルでのログを記録するようにして再起動するオプションが追加されました(#6689)
変更点
- 点字カーソルの点滅速度の最小値が200ミリ秒になりました。これより小さい値に設定されている場合は、200ミリ秒に変更されます。(#6470)
- 点字設定ダイアログに、点字カーソルの点滅をするかしないかを設定できるチェックボックスが追加されました。以前は、カーソルの点滅をしないようにするには点滅速度0の値が使用されていました。(#6470)
- eSpeak NG をバージョン e095f008 (10 Jan 2017) に更新しました。(#6717)
- Windows 10 Creators Update の仕様変更により、NVDA の「音のダッキング」の設定で「常にダッキング」が使用できなくなりました。以前のバージョンの Windows 10 ではこの設定は有効です。(#6684)
- Windows 10 Creators Update の仕様変更により、NVDAの「音声とサウンドの出力時にダッキング」は、音声が開始するまでに確実にダッキングされるとは限らず、音声が終了するまでダッキングされ続けるとも限らないようになりました。これは音量の急激な変化を避けるためです。この変更は以前のバージョンの Windows 10 での動作には影響しません。(#6684)
バグ修正
- Microsoft Wordのブラウズモードにて、サイズの大きいドキュメントのパラグラフを移動する時にフリーズする問題を修正しました。(#6368)
- Microsoft ExcelからコピーされたMicrosoft Wordのテーブルが、レイアウトテーブルとして扱われ無視される問題を修正しました。(#5927)
- Microsoft Excelの保護ビューで文字を入力しようとしたとき、実際には入力されていない文字を読み上げるのではなく、効果音を出すようになりました。(#6570)
- Microsoft ExcelでEscapeキーを押した時に、間違ってブラウズモードに切り替わる問題を修正しました。ただし、ユーザーがNVDA+Spaceで明示的にブラウズモードに切り替え、フォームフィールドで Enter を押してフォーカスモードに入った場合を除きます。(#6569)
- Microsoft Excelのスプレッドシートで、行全体または列全体を結合する場合にNVDAがフリーズする問題を修正しました。(#6216)
- Microsoft Excelのセルでの文字の途切れまたはオーバーフローがより正確に報告されるようになりました。(#6472)
- チェックボックスが読み取り専用の場合に、NVDAが報告するようになりました。(#6563)
- NVDAの起動にて、オーディオデバイスが使用できないことが原因でロゴサウンドを再生できない場合に、警告ダイアログを表示しないようになりました。(#6289)
- Microsoft Excelのリボンのコントロールが行えない場合は、行えないことが報告されるようになりました。(#6430)
- ウィンドウを最小化する時に、NVDAは「ペイン」という通知をしなくなりました。(#6671)
- Windows 10 Creators Update 環境の Universal Windows Platform (UWP)アプリケーション(Microsoft Edgeを含む)にて、入力文字を読み上げるようになりました。(#6017)
- マウストラッキングが、複数モニターのコンピュータの全ての画面で、使用できるようになりました(#6598)
- Windows Media Player をスライダーコントロールにフォーカスがある状態で終了したあとに NVDA が使用できなくなる問題を修正しました。(#5467)
開発者向けの変更
- プロファイルと設定情報のファイルは、スキーマ変更の要求を満たすように自動的にアップグレードされるようになりました。アップグレードの途中でエラーが起きた場合は、設定がリセットされ過去の設定ファイルが有効になり、このことがNVDAのログレベル「情報」で報告されます。(#6470)
2016.4
このリリースのハイライトは、Microsoft Edge対応の改善、Windows 10 Mail アプリへのブラウズモードの対応、NVDAのダイアログ表示の大幅な改善です。
新機能
- NVDAは行インデントをビープ音で報告できるようになりました。NVDAの書式設定ダイアログ「行インデントの報告」コンボボックスで設定を選ぶことができます。 (#5906)
- Orbit Reader 20 点字ディスプレイに対応しました。 (#6007)
- NVDA起動時にスピーチビューアーを表示するオプションが追加されました。スピーチビューアーのウィンドウのチェックボックスで有効化できます。 (#5050)
- スピーチビューアーを開き直したときに、前回と同じウィンドウの位置と大きさで表示されるようになりました。 (#5050)
- Microsoft Word の相互参照フィールドがハイパーリンクと同様に扱われるようになりました。つまり、リンクとして報告され、アクションを実行できます。 (#6102)
- Baum SuperVario2, Baum Vario 340 および HumanWare Brailliant2 点字ディスプレイに対応しました。 (#6116)
- Microsoft Edge のアニバーサリーアップデート版に対して初期的なサポートを行いました。 (#6271)
- Windows 10 の「メール」アプリでメールの内容を読むときにブラウズモードが使われるようになりました。 (#6271)
変更点
- liblouis 点訳エンジンが 3.0.0 に更新されました。統一英語点字(Unified English Braille)対応の大幅な改善が含まれます。 (#6109, #4194, #6220, #6140)
- アドオンマネージャーにおいて、アドオンの無効化と有効化のボタンにキーボードショートカット(Alt+DおよびAlt+E)が割り当てられました。 (#6388)
- NVDAのダイアログの余白や配置などが改善されました。 (#6317, #5548, #6342, #6343, #6349)
- 書式情報のダイアログの内容をスクロールして確認できるようになりました。(#6348)
- 句読点・記号読み上げ辞書のダイアログのレイアウトを改善し、ダイアログの幅に合わせてリストを表示するようになりました。(#6101)
- ウェブブラウザーのブラウズモードにおいて、エディットフィールドとフォームフィールドの1文字ナビゲーション(それぞれEおよびShift+E, FおよびShift+F)が読み取り専用のエディットフィールドを除外しないようになりました。(#4164)
- NVDAの書式情報の設定ダイアログ「カーソル移動後に書式の変化を報告」の英語での表記に announce ではなく report を使うようになりました。この設定は音声と点字ディスプレイの両方に影響を与えるためです。(#6336)
- NVDAの「ようこそ画面」の視覚的な構成を変更しました。(#6350)
- NVDA のダイアログボックスにおいて「OK」と「キャンセル」のボタンを右に揃えて表示するようになりました。(#6333)
- 音声設定ダイアログ「大文字のピッチ変更率」のような数値を入力するフィールドにおいてスピンコントロールが使われるようになりました。数値を直接入力することも、上下の矢印キーで値を変更することもできます。(#6099)
- インラインフレーム(iフレーム、ドキュメント中に埋め込まれたドキュメント)の報告方法がブラウザーによって異なっていた問題に対応しました。具体的には Firefox で「iフレーム」を「フレーム」と報告するように変更されました。(#6047)
バグ修正
- スピーチビューアーを表示した状態でNVDAを終了するとエラーが発生する場合があった問題に対応しました。(#5050)
- Mozilla Firefoxのブラウズモードにおけるイメージマップの処理の不具合に対応しました。(#6051)
- 読み上げ辞書の編集ダイアログにおいて、Enterキーを押すと変更された内容を保存してダイアログを閉じるようになりました。以前のバージョンではEnterキーが機能していませんでした。(#6206)
- 入力メソッドのモード(英数字の直接入力、全角文字、半角文字など)を変更したときに点字ディスプレイに報告されるようになりました。(#5892, #5893)
- アドオンを無効化してすぐに有効化した場合などに、アドオンの状態の表示が正しく直前の状態に戻るようになりました。(#6299)
- Microsoft Word において、ヘッダーに含まれるページ番号のフィールドを報告するようになりました。(#6004)
- 句読点・記号読み上げ辞書のダイアログにおいて、句読点・記号のリストと読みのエディットフィールドの間のフォーカス移動がマウスで行えるようになりました。(#6312)
- Microsoft Word のブラウズモードにおいて、ドキュメントが不正なハイパーリンクを含んでいた場合に、要素リストの表示が行われなかった問題に対応しました。(#5886)
- スピーチビューアーをタスクバーの「閉じる」ボタンや Alt+F4 で閉じたあとで、NVDAメニューのスピーチビューアーのチェック状態が正しく更新されるようになりました。(#6340)
- プラグインの再読込コマンドを使用すると、設定プロファイルにおけるアクティブなプロファイルの扱いが不適切になったり、ウェブブラウザーの新しいドキュメントを開く操作や画面レビューに不具合が起きたりしていた問題に対応しました。(#2892, #5380)
- NVDAの一般設定ダイアログの言語のリストにおいて、アラゴン語などの言語が Windows 10 で正しく表示されるようになりました。(#6259)
- システムキーボードのエミュレーションによるキー入力(点字ディスプレイのボタンでTabキーの入力をエミュレーションする場合など)が入力ヘルプや入力ジェスチャーのダイアログなどで国際化されて報告または表示されるようになりました。以前のバージョンでは常に英語の表記になっていました。(#6212)
- NVDAの一般設定ダイアログで言語を変更する場合に、NVDAが再起動されるまで変更前の言語が使われるようになりました。(#4561)
- 新しい読み上げ辞書の登録でパターンのフィールドを空欄のまま登録できていた問題に対応しました。(#6412)
- 一部のシステムでシリアルポートのスキャンを正しく実行できず、点字ディスプレイに接続できなかった問題を修正しました。(#6462)
- Microsoft Word において、テーブルのセル単位の移動を行ったときにセルの中の行頭番号が正しく読み上げられない問題に対応しました。(#6446)
- Handy Tech 点字ディスプレイドライバーを使う場合に、NVDAの入力ジェスチャーのダイアログで点字ディスプレイのジェスチャーをコマンドに割り当てられるようになりました。(#6461)
- Microsoft Excel のスプレッドシート内のナビゲーションにおいて、Enterキーでの次の行への移動が正しく報告されるようになりました。(#6500)
- iTunes においてiTunesストアやApple Musicなどをブラウズモードで使用したときにフリーズする問題に対応しました。(#6502)
- 64ビットのMozillaとChromeベースのアプリでクラッシュする問題に対応しました。(#6497)
- マルチプロセスを有効化したFirefoxにおいて、ブラウズモードや編集可能テキストフィールドが正しく操作できるようになりました。(#6380)
開発者向けの変更
- アプリモジュールが対象とする実行ファイルの名前にドット(.)が含まれている場合への対応が可能になりました。ドットはアンダースコア(_)に置換されます。 (#5323)
- 新しい gui.guiHelper モジュールには、wxPythonのGUI作成を単純化するユーティリティ関数が含まれます。これには余白を自動的に管理する処理が含まれます。視覚的により適切で一貫性のある画面表示を作ることが可能になり、また視覚に障害のある開発者がGUIを作ることが容易になります。(#6287)
2016.3
このリリースのハイライトは、アドオンを個別に無効化できる機能、Microsoft Excel におけるフォームフィールドへの対応、色の報告に関する改善、一部の点字ディスプレイへの対応の改善、Microsoft Word 対応に関する改良と修正です。
新機能
- Windows 10 Anniversary Update の Microsoft Edge で PDF ドキュメントがブラウズモードに対応しました。 (#5740)
- Microsoft Word で打ち消し線と2重打ち消し線を報告するようになりました。 (#5800)
- Microsoft Word でテーブルのタイトルを報告するようになりました。また詳細説明がある場合にはブラウズモードで「詳細説明を開く」コマンド(NVDA+D)を使えるようになりました。 (#5943)
- Microsoft Word で段落の移動(Alt+Shift+下矢印, Alt+Shift+上矢印)を実行したときに位置を報告するようになりました。 (#5945)
- Microsoft Word のショートカットキー操作で行間を変更したとき、およびNVDAの書式の報告コマンドを使ったときに行間を報告するようになりました。また NVDA の書式情報の設定で「行間の報告」をチェックしている場合には、テキストの中を移動していて行間が変化した場合にも行間を報告します。 (#2961)
- Internet Explorer において、HTML5 の構造要素を解釈するようになりました。 (#5591)
- Microsoft Word などにおけるコメントの報告を、NVDA の書式情報の設定「コメントの報告」で無効化できるようになりました。 (#5108)
- アドオンマネージャーでアドオンを個別に無効化できるようになりました。 (#3090)
- ALVA BC640/680 シリーズの点字ディスプレイにおいて、コマンドの割り当てが可能なキーが追加されました。 (#5206)
- 「点字表示をフォーカスに移動」コマンドが追加されました。現在は ALVA BC640/680 シリーズの点字ディスプレイでこのコマンドにキーの割り当てがあります。他の点字ディスプレイでは「入力ジェスチャー」でこのコマンドの割り当てを追加できます。 (#5250)
- Microsoft Excel においてフォームフィールドを操作できるようになりました。ブラウズモードで要素リストまたは1文字ナビゲーションを使ってフォームフィールドに移動できます。 (#4953)
- 入力ジェスチャーで「簡易レビューモードの切り替え」を割り当て可能なコマンドとして使えるようになりました。 (#6173)
変更点
- NVDAによる色の報告で、基本的でよく知られている9種類の色合い、3種類の網掛け、明るさと淡い色のバリエーションが使われるようになりました。これまでは主観的で理解しにくい色の名前が使われていました。 (#6029)
- 従来の NVDA+F9 と NVDA+F10 の操作が変更されました。NVDA+F10 でテキストを選択します。NVDA+F10 を素早く2回続けて押すと、そのテキストがクリップボードにコピーされます。 (#4636)
- eSpeak NG をバージョン Master 11b1a7b (22 June 2016) に更新しました。 (#6037)
バグ修正
- Microsoft Word のブラウズモードにおいて、クリップボードにコピーする操作で書式が保存されるようになりました。 (#5956)
- Microsoft Word に備わっているテーブルナビゲーション操作(Alt+Home, Alt+End, Alt+PageUp, Alt+PageDown)やテーブルの選択操作(Shiftを押しながらナビゲーション操作のキーを押す)を使ったときに適切な報告が行われるようになりました。 (#5961)
- Microsoft Word のダイアログボックスに対する NVDA のオブジェクトナビゲーションが大幅に改良されました。 (#6036)
- Visual Studio 2015 などのアプリにおいて、ショートカットキーによる操作(Ctrl+Cによるコピーなど)が適切に報告されるようになりました。 (#6021)
- 一部の環境でのシリアルポートのスキャンの不具合を修正しました。この問題によって特定の点字ディスプレイドライバーが使用できない場合がありました。 (#6015)
- Microsoft Word における色の報告が改善されました。具体的には Microsoft Office テーマの変更が考慮されるようになりました。 (#5997)
- Windows 10 の2016年4月以降のビルドにおいて、Microsoft Edge およびスタートメニューの候補表示に対するブラウズモードが動作するようになりました。 (#5955)
- Microsoft Word でテーブルのセルが統合されている場合に見出しの報告がより適切に動作するようになりました。 (#5926)
- Windows 10 メールアプリでメッセージの内容の読み上げが不具合を起こさないようになりました。 (#5635)
- コマンドキーの読み上げが有効の場合に CapsLock などのロックするキーが重複して読み上げられる不具合を修正しました。 (#5490)
- Windows 10 Anniversary Update のユーザーアカウント制御ダイアログが正しく読み上げられるようになりました。 (#5942)
- Web Conference Plugin (out-of-sight.net などで使用されています) において、マイク入力に応答して NVDA がビープ音を鳴らしたりプログレスバーの読み上げを行ったりする問題を修正しました。 (#5888)
- ブラウズモードにおける「次を検索」「前を検索」が、大文字と小文字を区別する検索の場合に正しく実行されるようになりました。 (#5522)
- ユーザー辞書の編集において、正規表現のエラーを報告するようになりました。正規表現に正しくない記述がある場合に NVDA がクラッシュしていた問題を修正しました。 (#4834)
- NVDA が点字ディスプレイに接続できない場合(例えば点字ディスプレイが取り外された場合)に、自動的にそのディスプレイへの接続を無効化するようになりました。 (#1555)
- ブラウズモードの要素リストでフィルターを使用すると性能が低下することがあった問題を改善しました。 (#6126)
- Microsoft Excel で背景パターンを NVDA が報告するときに、Excel のパターンの名前に合わせるようになりました。 (#6092)
- Windows 10 のログオン画面への対応を改善しました。例えばアラートの報告や、パスワードフィールドをタッチでアクティブ化した場合の報告などです。 (#6010)
- ALVA BC640/680 シリーズの点字ディスプレイの補助タッチカーソルを NVDA が適切に検出するようになりました。 (#5206)
- Windows 10 の最近のビルドにおいて Windows トーストの通知を報告するようになりました。 (#6096)
- Baum 互換および HumanWare Brailliant B 点字ディスプレイにおいて、キープレスの認識が停止することがあった問題を修正しました。 (#6035)
- NVDA の書式情報設定で「行番号の報告」を有効にしている場合に、点字ディスプレイにも行番号を表示するようになりました。 (#5941)
- 読み上げモードを「なし」にした場合に、オブジェクトの報告(例えば NVDA+Tab によるフォーカス位置の報告など)がスピーチビューアーに適切に出力されるようになりました。 (#6049)
- Outlook 2016 のメッセージ一覧において「関連する下書き」を報告しないようになりました。 (#6219)
- Google Chrome および Chrome ベースのブラウザーを英語以外の言語で使っている場合に、ブラウズモードでのドキュメントの操作ができなくなっていた問題を修正しました。 (#6249)
開発者向けの変更
- プロパティからの情報を直接ログ出力する場合に、そのプロパティが再帰的に繰り返し出力されてしまう問題を修正しました。 (#6122)
2016.2.1
このリリースでは Microsoft Word の不具合を修正します:
- Windows XP において Microsoft Word が起動直後にクラッシュする不具合が修正されました。(#6033)
- Microsoft Word の文章校正の結果の報告機能を削除しました。この機能がクラッシュの原因となっていたためです。(#5954, #5877)
2016.2
このリリースのハイライトは、入力中のスペルの誤りの報告、Microsoft Word における文章校正の結果の報告、その他の Microsoft Office 対応に関する改良と修正です。
新機能
- Internet Explorer およびその他の MSHTML コントロールにおいて、1文字ナビゲーション(a および shift+a)で次の注釈や前の注釈に移動するときに、挿入または削除されたテキストにも移動するようになりました。 (#5691)
- NVDA は Microsoft Excel において、行や列のグループの折りたたみと展開に加えて、グループのレベルも報告するようになりました。 (#5690)
- 書式の報告コマンドを2回続けて押すと、書式をブラウズモードで表示するようになりました。この情報はレビューの操作で確認できます。 (#4908)
- Microsoft Excel 2010 以降のバージョンにおいて、セルの網掛け背景や塗りつぶしのグラデーションなどを報告するようになりました。NVDA メニューの書式情報の設定で「色の報告」をチェックしている場合は、この報告は自動的に行われます。(#3683)
- 新しい点字テーブル:コイネーギリシャ語 (#5393)
- ログビューアーにおいて、ショートカットキー Ctrl+S でログの保存ができるようになりました。 (#4532)
- スペルの間違いの報告を有効にしていて、フォーカス位置のコントロールが非対応でない場合に、NVDA はスペルの間違いを入力中に音で報告するようになりました。NVDA メニューのキーボード設定「スペルの間違いを入力中に音で報告」をチェックなしにすればこの機能は無効になります。 (#2024)
- Microsoft Word において文章校正の結果を報告するようになりました。NVDA メニューの書式情報設定「文章校正の結果の報告」でこの機能を無効にできます。 (#5877)
変更点
- ブラウズモードと編集可能テキストのフィールドにおいて、NVDA はテンキーの Enter をメインキーの Enter と同様に扱うようになりました。 (#5385)
- NVDA が eSpeak NG 音声エンジンを採用しました。 (#5651)
- Microsoft Excel において、セルと見出しの間に空白の行がある場合に NVDA はセルの列見出しを無視しないようになりました。 (#5396)
- Microsoft Excel において、見出しの前にセル番地を報告するようになりました。これは見出しとセルの内容を区別しやすくするためです。 (#5396)
バグ修正
- ブラウズモードにおいて、1文字ナビゲーションで移動しようとした要素が現在のドキュメントで未対応の場合に、その方向にこれ以上要素がないと報告するのではなく、サポートされていないと報告するようになりました。 (#5691)
- Microsoft Excel の要素リストでシートの一覧を表示するときに、グラフだけが含まれているシートが正しく含まれるようになりました。 (#5698)
- IntelliJ や Android Studio など複数のウィンドウを持つ Java アプリにおいて、ウィンドウを切り替えるときに NVDA は不必要な情報を報告しないようになりました。 (#5732)
- Notepad++ など Scintilla ベースのテキストエディターにおいて、点字ディスプレイを使用する場合に、カーソルの移動によって点字出力が適切に更新されるようになりました。 (#5678)
- 点字出力を有効化したときに NVDA がクラッシュすることがある問題を修正しました。 (#4457)
- Microsoft Word において、段落インデントは常にユーザーが指定した長さの単位(センチメートルやインチなど)で報告されるようになりました。 (#5804)
- 音声のみで出力されていた NVDA のメッセージの多くが、点字ディスプレイでも出力されるようになりました。 (#5557)
- アクセシブルな Java アプリにおいて、ツリービューの項目のレベルの報告が行われるようになりました。 (#5766)
- Mozilla Firefox において Adobe Flash がクラッシュすることがある問題を修正しました。 (#5367)
- Google Chrome および Chrome ベースのブラウザーにおいて、ダイアログやアプリに含まれるドキュメントがブラウズモードで読み取れるようになりました。 (#5818)
- Google Chrome および Chrome ベースのブラウザーにおいて、ウェブのダイアログやアプリで NVDA を強制的にブラウズモードに切り替えることが可能になりました。 (#5818)
- Internet Explorer およびその他の MSHTML コントロールにおいて、特定のコントロール(具体的には aria-activedescendant が使われているもの)にフォーカスを移動した場合に、不適切にブラウズモードに切り替わる問題を修正しました。この現象は、例えば Gmail でメッセージを作成するときに、アドレスフィールドの予測候補への移動で起きていました。 (#5676)
- Microsoft Word において行列見出しの報告が有効な場合に、大きなテーブルで NVDA がフリーズしていた問題を修正しました。 (#5878)
- Microsoft Word において、組み込みの見出しスタイルではないアウトラインレベルが設定されたテキストを、NVDA が不適切に見出しと報告していた問題を修正しました。 (#5186)
- Microsoft Word のブラウズモードにおいて、コンテナの先頭や直後に移動するコマンド(コンマ、Shift+コンマ)がテーブルで使えるようになりました。 (#5883)
開発者向けの変更
- NVDA の C++ コンポーネントが Microsoft Visual Studio 2015 でビルドされるようになりました。 (#5592)
- ui.browseableMessage によってテキストや HTML メッセージをユーザーにブラウズさせることが可能になりました。 (#4908)
- ユーザーガイドにおいて設定の説明で %kc:setting コマンドが使われ、すべてのレイアウトで共通のキー操作の場合に、キーの記号として半角コロンに加えて全角コロンが使えるようになりました。 (#5739)
2016.1
このリリースのハイライトは、NVDA 以外の音量を低くする機能、点字出力および点字ディスプレイ対応の改良、Microsoft Office 対応の改良、iTunes でのブラウズモードの改良などです。
新機能
- 新しい点訳テーブル: ポーランド語8点コンピューター点字、モンゴル語 (#5537, #5574)
- 点字カーソルを非表示にしたり、形状を変更したりできます。点字設定ダイアログの「点字カーソル」と「点字カーソルの形の切替」を使用してください。 (#5198)
- HIMS Smart Beetle 点字ディスプレイに Bluetooth で接続できるようになりました。(#5607)
- Windows 8 以降に NVDA をインストールして利用する場合に、NVDA 以外の音量を低くする設定ができるようになりました。これは「音声エンジン」ダイアログの「音のダッキング」オプションまたは NVDA+Shift+D で設定できます。 (#3830, #5575)
- APH Refreshabraille の HID モードでの利用、Baum VarioUltra, Pronto! への USB 接続での利用が可能になりました。 (#5609)
- HumanWare Brailliant BI/B 点字ディスプレイを OpenBraille プロトコルで利用できるようになりました。 (#5612)
変更点
- 強調の報告が既定値でチェックなしになりました。 (#4920)
- Microsoft Excel の要素リストダイアログで、数式のショートカットが Alt+R に変更されました。これは「フィルター」との重複を避けるためです。 (#5527)
- liblouis 点訳エンジンが 2.6.5 に更新されました。 (#5574)
- テキストオブジェクトにフォーカスやレビューカーソルを移動したときの報告に「テキスト」という言葉を含めないようになりました。 (#5452)
バグ修正
- iTunes 12 で iTunes Store のページが読み込まれたときに、ブラウズモードの更新が正しく行われるようになりました。 (#5191)
- Internet Explorer およびその他の MSHTML コントロールにおいて、アクセシビリティ目的の見出しレベルが追加指定されていても、1文字ナビゲーションによる見出しジャンプが適切に動作するようになりました(具体的には H タグの見出しレベルが aria-level 属性で上書きされる場合)。 (#5434)
- Spotify におけるフォーカス移動で「未定義」オブジェクトが頻繁に出現する問題に対応しました。 (#5439)
- 他のアプリから Spotify に戻ったときにフォーカスの位置が適切に処理されるようになりました。 (#5439)
- ブラウズモードとフォーカスモードを切り替えたときに、音声に加えて点字ディスプレイでもモードを報告するようになりました。(#5239)
- 特定のバージョンの Windows でタスクバーのスタートボタンがリストまたは選択済みと報告される問題に対応しました。 (#5178)
- Microsoft Outlook のメッセージ作成において「追加マークあり」などの不必要なメッセージを報告していた問題に対応しました。 (#5486)
- 点字ディスプレイ利用時に現在の行のテキストが選択されていた場合(テキストエディターで文字列を検索して、現在の行にその文字列が見つかった場合など)に、点字ディスプレイのスクロールが必要に応じて適切に行われるようになりました。 (#5410)
- Windows 10 においてコマンドプロンプトを Alt+F4 で終了したときに NVDA 自身が終了していた問題に対応しました。 (#5343)
- ブラウズモードの要素リストにおいて、要素の種別を変更したときに、フィルターのフィールドがクリアされるようになりました。 (#5511)
- Mozilla アプリケーションの編集可能テキストでマウスポインタを移動したときに、適切な行や単語などの読み上げではなく内容全体を読み上げていた問題に対応しました。 (#5535)
- Mozilla アプリケーションの編集可能テキストでマウスポインタを移動したときに、読み上げる単語や行などにリンクなどの要素が含まれると読み上げが停止していた問題に対応しました。 (#2160, #5535)
- Internet Explorer のブラウズモードにおいて shoprite.com ウェブサイトをブランクとしてではなく適切に読み上げるようになりました(特に不適切な lang 属性に対してより適切な処理を行うようになりました) (#5569)
- Microsoft Word において変更履歴を非表示にしている場合に「追加マークあり」などの変更履歴を報告しないようになりました。 (#5566)
- トグルボタンにフォーカスがある場合に、ボタンが押されている状態から押されていない状態への変化を報告するようになりました。 (#5441)
- マウスポインタの形状の変化が報告されなくなっていた問題に対応しました。 (#5595)
- 行のインデントの読み上げにおいて、ノーブレークスペースを空白として扱うようになりました。以前は「3個のスペース」ではなく「スペース スペース スペース」と報告されていました。 (#5610)
- モダン環境の Microsoft IME の候補リストを閉じたときに、フォーカスを適切に入力コンポジションや入力中のドキュメントに戻すようになりました。 (#4145)
- Microsoft Office 2013 およびそれ以降のバージョンにおいて、リボンのタブだけが表示されるように切り替えた後でもういちどタブをアクティブ化した場合に、リボンに含まれる項目が適切に報告されなかった問題に対応しました。 (#5504)
- タッチスクリーンのジェスチャーの検出とバインディングの修正および改良 (#5652)
- 入力ヘルプモードでタッチスクリーンのホバーを報告しないようになりました。(#5652)
- Microsoft Excel で、結合されたセルにコメントがつけられていた場合に、要素リストがコメントの一覧を表示できなかった問題を修正しました。 (#5704)
- Micorsoft Excel で行列見出しの報告を使用しているときに、シートの内容を正しく報告できない場合があった問題に対応しました。 (#5705)
- Google Chrome で東アジア言語文字の入力コンポジションにおけるキャレットの移動が適切に動作するようになりました。 (#4080)
- iTunes で Apple Music の検索を行う場合に、ブラウズモードで読み取る検索結果ドキュメントの内容が適切に更新されるようになりました。 (#5659)
- Microsoft Excel において shift+f11 で新しいワークシートを作成したときに新しいシートに移動したことを報告するようになりました。 (#5689)
- 韓国語文字の入力における点字ディスプレイ出力の不具合を修正しました。 (#5640)
開発者向けの変更
- 音を出力する処理で audioDucking.AudioDucker クラスを使うことにより、バックグラウンドの音のダッキングを制御できるようになりました。 (#3830)
- nvwave.WavePlayer のコンストラクタは wantDucking キーワード引数を取ることができます。これは音の出力中にバックグラウンドの音をダッキングさせたいかどうかの指定です。 (#3830)
- これを有効(既定値)にする場合は、適切なタイミングで WavePlayer.idle を呼び出す必要があります。
- 点字ディスプレイのための拡張 I/O : (#5609)
- スレッドセーフな点字ディスプレイドライバーであることを BrailleDisplayDriver.isThreadSafe 属性で指定できます。以下の機能はスレッドセーフなドライバーに限って利用できます。
- スレッドセーフな点字ディスプレイドライバーに対するバックグラウンドでのデータの書き込み。これは性能の改善に役立ちます。
- hwIo.Serial による pyserial の拡張。データを受信したことをドライバーがポーリングするかわりに、呼び出し可能オブジェクトのコールバックを受けることができます。
- hwIo.Hid による USB HID 接続の点字ディスプレイ対応。
- hwPortUtils および hwIo はオプションで詳細なデバッグログを提供可能。デバイスの発見、データの送受信の完了など。
- タッチスクリーンジェスチャーのオブジェクトから利用可能なプロパティの追加: (#5652)
- MultitouchTracker オブジェクトの childTrackers プロパティは、そのトラッカーを構成する MultiTouchTrackers を保持します。例えば「2本指2回タップ」の子トラッカーは、2個の「2本指タップ」です。さらに「2本指タップ」の子トラッカーは2個の「タップ」です。
- あるトラッカーが1本指のタップ、フリック、ホバーによって生成された場合、その MultiTouchTracker オブジェクトには rawSingleTouchTracker プロパティがあります。この SingleTouchTracker からはオペレーティングシステムが割り当てた指の ID を参照できます。また、その指のタッチが現在も続いているかどうかを知ることができます。
- TouchInputGestures には x および y のプロパティがあります。トラッカーを使わなくても簡単にこれらの情報が得られます。
- TouchInputGesturs には preheldTracker プロパティがあります。これは MultitouchTracker オブジェクトで、このアクションが実行されたときに他の指が押さえていたかを知ることができます。
- 2種類の新しいタッチジェスチャーを生成するようになりました: (#5652)
- 複数回のタップとホールド(例: 2回タップとホールド)
- 指の数がない一般化されたホールド(具体的には hold+hover は 1finger_hold+hover を一般化)
2015.4
このリリースのハイライトは、Windows 10 対応の改良、Windows 8 以降の「コンピューターの簡単操作センター」への対応、Microsoft Excel 対応の改良(シートの一覧と名前変更、保護されたワークシートのセルの参照)、Mozilla Firefox, Google Chrome, Mozilla Thunderbird におけるリッチテキスト編集への対応などです。
新機能
- Windows8以降のPCでコンピューターの簡単操作センターにNVDAが表示されるようになりました。(#308)
- Excel でセル間を移動する場合、NVDAの書式情報設定ダイアログで設定しておくと、書式の変化が自動で報告されるようになりました。(#4878)
- 「強調などのマークの報告」オプションがNVDAの書式情報設定ダイアログに追加されました。初期設定では、NVDAは自動的に、ドキュメントに強調されたテキストがあることを報告するようになっています。今のところこの機能は、Internet Explorerおよびその他のMSHTMLコントロールのブラウズモードのemとstrongタグのみについてサポートされています。(#4920)
- NVDAの「校閲者による更新の報告」オプションがチェックされている場合、挿入および削除されたテキストがあることが、Internet Explorerおよびその他のMSHTMLコントロールのブラウズモードにおいて、報告されるようになりました。(#4920)
- Microsoft Wordの変更履歴をNVDAの要素リストで閲覧しているときに、書式の変化など報告される情報が増えました。(#4920)
- Microsoft Excel: シートの一覧表示および名前変更がNVDAの要素リスト (NVDA+F7) でできるようになりました。(#4630, #4414)
- 特定の記号を (例えば一時停止や抑揚の変更をさせたい場合に)そのまま音声合成に送るかどうかを、句読点記号読み辞書ダイアログにて設定できるようになりました。(#5234)
- Microsoft Excel において NVDA はシート作成者がセル上に設定した入力メッセージを報告するようになりました。(#5051)
- Baum Pronto! V4 および VarioUltra 点字ディスプレイが Bluetooth 接続で利用できるようになりました。(#3717)
- Firefox による Google Docs の利用や Thunderbird による HTML 編集など、リッチテキスト編集が Mozilla アプリで可能になりました。点字ディスプレイにも対応しています。(#1668)
- Google Chrome や Chrome ベースのブラウザーにおいて Google Docs などのリッチテキスト編集が可能になりました。点字ディスプレイにも対応しています。(#2634)
- ただし Chrome バージョン 47 以降が必要です。
- Microsoft Excel のブラウズモードで、保護されたワークシートのセルに移動できるようになりました。 (#4952)
変更点
- NVDAの書式情報設定ダイアログの、「校閲者による更新の報告」オプションが、初期設定でチェックありになりました。(#4920)
- NVDAの「校閲者による更新の報告」オプションがチェックされていて、Microsoft Wordにて文字を移動すると、変更履歴について報告される情報が少なくなり、ナビゲーションがより効率的になりました。より詳しい情報は要素リストで得ることができます。(#4920)
- liblouis 点訳エンジンが2.6.4に更新されました。(#5341)
- 特定の記号 (基本的な数学記号を含む) が、最低読み上げレベル「一部」になり、初期設定で読み上げられるようになりました。(#3799)
- 音声合成エンジンがサポートしている場合、カッコやダッシュで読み上げにポーズが入るようになりました。(#3799)
- テキストを選択するときに、そのテキストを「選択」の後ではなく前に報告するようになりました。(#1707)
バグ修正
- Outlook 2010/2013のメッセージリストでのナビゲーションの大幅な動作の改良。(#5268)
- Microsoft Excelのグラフにて、特定のキーでのナビゲーション (control+pageupやcontrol+pagedownでのシート変更などの) が正確に動作するようになりました。(#5336)
- NVDAをダウングレードしようとする際に表示される警告ダイアログ内のボタンの外観が修正されました。(#5325)
- Windows8以降にて「Windowsへのログオン後にNVDAを自動的に起動」が設定されている場合、NVDAがより高速に起動するようになりました。(#308)
- 前のバージョンのNVDAでこの機能をオンにしている場合、一般設定ダイアログにてこの項目をいったんオフにして、もう一度オンにして有効にしなおす必要があります。以下のように操作してください:
- 「一般設定」ダイアログを開きます
- 「Windowsへのログオン後にNVDAを自動的に起動」をチェックなしにします
- OK ボタンを押します
- 「一般設定」ダイアログをもう一度開きます
- 「Windowsへのログオン後にNVDAを自動的に起動」をチェックします
- OK ボタンを押します
- ファイルエクスプローラーおよびタスクビューワーを含むUI Automationの動作の強化。(#5293)
- Mozilla Firefoxおよび他のGeckoベースのコントロールのブラウズモードにて、読み取り専用のARIA grid コントロールにタブで移動した時に、正確にフォーカスモードに切り替わるようになりました。(#5118)
- タッチスクリーンで左フリックをした時に次のオブジェクトがない場合に、「次の~がありません」ではなく、「前の~がありません」と正確に報告するようになりました。
- 「入力ジェスチャー」ダイアログのフィルターで複数の単語を入力したときの不具合を修正しました。(#5426)
- HumanWare Brailliant BI/B シリーズ点字ディスプレイに USB 接続していて、接続をやり直した場合にフリーズすることがある不具合を修正しました。(#5406)
- 特定の文字が使われる言語において、文字説明がアルファベット大文字で適切に動作するようになりました。(#5375)
- Windows 10 のスタートメニューが開くときに NVDA がフリーズすることがある問題に対応しました。(#5417)
2015.3
このリリースのハイライトは、初めての Windows 10 への対応、ブラウズモードで1文字ナビゲーションを無効にできる機能(ウェブアプリで便利な場合があります)、Internet Explorer 対応の改善、特定のアプリで点字を有効にした場合にタイピングで不適切な入力が発生する問題の修正などです。
新機能
- Internet Explorer とその他の MSHTML コントロールにおいて、編集可能フィールドでのスペルエラーの存在を報告するようになりました。(#4174)
- ユニコード数学記号がテキストに現れたときに、より多くの種類の文字を読み上げるようになりました。(#3805)
- Windows 10 スタート画面の検索で提案を自動的に報告するようになりました。(#5049)
- 点字ディスプレイ EcoBraille 20, EcoBraille 40, EcoBraille 80 および EcoBraille Plus に対応しました。(#4078)
- ブラウズモードで、1文字ナビゲーションの有効化、無効化を NVDA+shift+スペース で切り替えられるようになりました。無効にした場合は、1文字のキー入力はアプリに渡されます。これは Gmail, Twitter および Facebook などのWebアプリにおいて便利です。(#3203)
- 新しい点訳テーブル: フィンランド語6点、アイルランド語1級点字、アイルランド語2級点字、韓国語1級点字(2006), 韓国語2級点字(2006) (#5137, #5074, #5097)
- Papenmeier BRAILLEX Live Plus 点字ディスプレイの QWERTY キーボードに対応しました。(#5181)
- Microsoft Edge ウェブブラウザーと Windows 10 のブラウザーエンジンを試験的にサポートしました。 (#5212)
変更点
- liblouis 点訳エンジンを 2.6.3 に更新しました。(#5137)
- 現在インストールされているよりも前のバージョンのNVDAをインストールしようとすると「それは推奨していません」「続行する場合は現在インストールされているNVDAを完全にアンインストールして下さい」と警告するようになりました。(#5037)
バグ修正
- Internet Explorer および MSHTML コントロールのブラウズモードにおいて、フォームフィールドを1文字ナビゲーションで移動するときに、視覚効果のためのリスト項目が不適切に対象となっていた問題を修正しました。(#4204)
- Firefox において ARIA tab panel の中にフォーカスが移動したときに、NVDA がその内容を不適切に報告していた問題を修正しました。(#4638)
- Internet Explorer および MSHTML において、section, article, dialog にタブキーでフォーカス移動するとき、それらのコンテナの内容すべてを不適切に報告していた問題を修正しました。(#5021, #5025)
- Baum/HumanWare/APH の点字キーボードのついた点字ディスプレイを使う場合に、点字ディスプレイの他のキーが押されたあとで点字入力が使えなくなってしまう不具合を修正しました。(#3541)
- Windows 10 において Alt+Tab や Alt+Shift+Tab でアプリを切り替えるときに冗長な報告を行わないようになりました。(#5116)
- Microsoft Outlook など特定のアプリを点字ディスプレイで利用するときに、文字の入力が不適切に処理されていた問題を修正しました。(#2953)
- Internet Explorer および MSHTML コントロールのブラウズモードにおいて、要素が追加されたり内容の変更が行われた直後にフォーカスが移動しても、その内容が適切に報告されるようになりました。(#5040)
- Microsoft Word のブラウズモードにおいて、点字ディスプレイおよびレビューカーソルが1文字ナビゲーションによって適切に更新されるようになりました。(#4968)
- 点字ディスプレイにおいて、コントロールや書式の情報の前後のスペースが不必要に使われていた問題を修正しました。(#5043)
- 特定のアプリの応答が遅くなり他のアプリに切替を行った場合に、他のアプリの動作速度が遅くなっていた問題を、多くの場合について改善しました。(#3831)
- Windows 10 のトースト通知が適切に報告されるようになりました。(#5136)
- UIオートメーションに対応したコンボボックスにおいて値の変化が報告されなかった不具合が修正されました。
- ウェブブラウザーのブラウズモードにおいて、フレームのドキュメントにTabキーでフォーカス移動した場合の動作が不適切であった問題を修正しました。(#5227)
- タッチ画面を使用している場合に Windows 10 ロック画面が解除できるようになりました。(#5220)
- Windows 7 以降において、ワードパッドや Skype などの特定のアプリを点字ディスプレイで使用している場合に、入力した文字が不適切に処理されていた問題を修正しました。(#4291)
- Windows 10 ロック画面において、クリップボードの読み取り、実行中のアプリに対するレビューカーソルの操作、NVDA の設定の変更などができていた問題を修正しました。(#5269)
開発者向けの変更
- 新しい keyboardHandler.injectRawKeyboardInput 関数によって、Windows からネイティブに扱われないシステムキーボード(点字ディスプレイに備わっているQWERTYキーボードなど)からの raw input を差し込むことができます。(#4576)
- eventHandler.requestEvents が追加されました。これはデフォルトではブロックされてしまう特定のイベントを要求できます。例えば、特定のコントロールからの show イベント、バックグラウンドでの特定のイベントなどです。(#3831)
- synthDriverHandler.SynthSetting において i18nName 属性だけを定義するのではなく displayNameWithAccelerator と displayName を持つようになりました。これは特定の言語において簡単音声設定でアクセラレーターが報告されてしまう問題を回避するためです。
- 後方互換性のために、コンストラクタにおける displayName はオプションとなり、指定されない場合は displayNameWithAccelerator から生成されます。ただし、設定ダイアログでアクセラレーターキーを指定したい場合は、両方を指定する必要があります。
- i18nName 属性は非推奨となり、将来のリリースでは廃止される予定です。
2015.2
このリリースのハイライトは、Microsoft Excel のグラフ読み上げ対応、数式コンテンツの読み上げと対話的ナビゲーションへの対応です。
新機能
- Microsoft Word で Alt+下矢印 および Alt+上矢印 による文単位の移動ができるようになりました。 (#3288)
- インドのいくつかの言語に対応した点訳テーブルが追加されました。 (#4778)
- Microsoft Excel においてセル内容のオーバーフローやクロップを通知するようになりました。 (#3040)
- Microsoft Excel において要素リスト (NVDA+f7) が利用可能になりました。グラフ、コメント、数式のリストを選択できます。 (#1987)
- Microsoft Excel のグラフの読み上げに対応しました。要素リスト (NVDA+f7) でグラフを選択して、矢印キーでデータポイントの移動を行ってください。 (#1987)
- Design Science の MathPlayer 4 を使って、ウェブブラウザー、Microsoft Word および PowerPoint において数式コンテンツの読み上げと対話的ナビゲーションが可能になりました。ユーザーガイドの「数式コンテンツの読み上げ」を参照してください。 (#4673)
- すべての NVDA 設定ダイアログと書式設定のオプション項目に対して、入力ジェスチャー(キーボードコマンド、タッチジェスチャーなど)を割り当てられるようになりました。入力ジェスチャーの設定ダイアログで割り当てを行ってください。 (#4898)
変更点
- NVDA の書式設定ダイアログにおいて、リストの通知、リンクの通知、行番号の通知、フォント名の通知のキーボードショートカットが変更されました。 (#4650)
- NVDA のマウス設定ダイアログにおいて、「マウスカーソルの座標をビープ音で通知」「マウスカーソル位置の明るさをビープ音の音量で通知」のキーボードショートカットが追加されました。 (#4916)
- 色の名前の読み上げを大幅に改良しました。 (#4984)
- liblouis 点訳エンジンを 2.6.2 に更新しました。 (#4777)
バグ修正
- インドの一部の言語で特定の文字に関する文字説明が適切に動作するようになりました。 (#4582)
- 「記号と文字の説明に音声の言語を使用」がチェックされている場合、句読点・記号読み上げ辞書の編集ダイアログが音声の言語で動作するようになりました。どの言語の辞書を編集しているかという情報がダイアログのタイトルに表示されるようになりました。 (#4930)
- Internet Explorer および MSHTML コントロールにおいて、編集可能なコンボボックスに入力された文字が不適切に通知される問題に対応しました。例えば Google のホームページで使われている Google 検索フィールドなどです。 (#4976)
- Microsoft Office アプリケーションで色を選択する場合に、色の名前が通知されるようになりました。 (#3045)
- デンマーク語の点字出力の不具合を修正しました。 (#4986)
- PowerPoint スライドショーで PageUp/PageDown によるスライドの切替ができない不具合を修正しました。 (#4850)
- デスクトップ版 Skype 7.2 以降において、文字入力が適切に通知されるようになりました。また会話の外にフォーカスが移動した直後に起きていた不具合を修正しました。 (#4972)
- 入力ジェスチャーダイアログのフィルターにカッコなど特定の記号文字を入力した場合に起きていた不具合を修正しました。 (#5060)
- Internet Explorer および MSHTML コントロールにおいて、G または Shift+G を押して前後の画像に移動する機能が、アクセシビリティ目的の画像マークアップ(ARIA role img)
を正しく処理するようになりました。 (#5062)
開発者向けの変更
- brailleInput.handler.sendChars(mychar) は直前の文字と同じ文字を再度送った場合に、キーのリリースを正しく実行し、文字を欠落させないようになりました。 (#4139)
- タッチモードの変更スクリプトは touchHandler.touchModeLabels に追加された新しいラベルを利用するようになりました。 (#4699)
- アドオンで独自の数式プレゼンテーションを実装できるようになりました。詳細は mathPres パッケージを参照してください。 (#4509)
- 単語間のブレーク、ピッチ・音量・速さの変更などの speech コマンドが実装されました。speech モジュールの BreakCommand, PitchCommand, VolumeCommand, RateCommand を参照してください。 (#4674)
- 音素記号による読み上げを行う speech.PhonemeCommand も追加されましたが、現状ではごく限られた種類の音素にしか対応していません。
2015.1
このリリースのハイライトは、 Microsoft Word および Outlook のドキュメントでのブラウズモード、Skype (Windows デスクトップ版) および Microsoft Internet Explorer への対応の強化です。
新機能
- 句読点/記号読み辞書のダイアログにおいて「追加」が利用できるようになりました。 (#4354)
- 入力ジェスチャーのダイアログにおいて「フィルター」フィールドを使い、特定の言葉を含んでいるジェスチャーだけを絞り込んで表示できるようになりました。 (#4458)
- mintty において新しいテキストが自動的に通知されるようになりました。 (#4588)
- ブラウズモードの検索ダイアログにおいて、大文字と小文字を区別する検索のオプションが利用できるようになりました。 (#4584)
- Microsoft Word のドキュメントにおいて NVDA+スペースを押すとブラウズモードが利用できるようになりました。ブラウズモードでは1文字ナビゲーション(hを押すと次の見出しにジャンプするなど)および要素リスト(NVDA+f7)が利用できます。 (#2975)
- Microsoft Outlook 2007 以降において、HTMLメッセージの読み取りでブラウズモードに自動的に切り替わるようになりました。自動的にブラウズモードに切り替わらない場合は、NVDA+スペースで手動切り替えできます。 (#2975)
- Microsoft Word において、ドキュメントの作成者がテーブルの属性で列見出しの行を指定していれば、テーブルの列見出しを自動的に通知するようになりました。 (#4510)
- ただし行の結合が使われている場合には、自動通知は利用できません。この場合は NVDA+Shift+C で列見出しの行を指定してください。
- Skype (Windows デスクトップ版)において、通知の読み上げに対応しました。 (#4741)
- Skype (Windows デスクトップ版)において、NVDA+Ctrl+1 から NVDA+Ctrl+0 までの操作でチャット履歴の項目への移動と通知が可能になりました。 NVDA+Ctrl+1 が最新のメッセージ、NVDA+Ctrl+0 は最新から10番目のメッセージにナビゲーターオブジェクトを移動します。(#3210)
- Skype (Windows デスクトップ版)のチャット機能において、参加者のキー入力状態を通知するようになりました。 (#3506)
- NVDA を無音でインストールして、その後でインストールされた環境を実行しないためのコマンドライン引数 --install-silent が追加されました。 (#4206)
- Papenmeier BRAILLEX Live 20, BRAILLEX Live および BRAILLEX Live Plus 点字ディスプレイに対応しました。 (#4614)
変更点
- NVDA メニューの「書式情報」設定ダイアログにおいて、「スペルエラーの通知」に Alt+R で移動できるようになりました。 (#793)
- NVDA は記号と文字の説明において、音声の言語を使用します。音声設定で「言語の自動切り替え」が有効であっても同様です。この処理を無効にして一般設定で指定された言語で記号と文字の説明を行うには、音声設定の「記号と文字の説明に音声の言語を使用」をチェックなしにしてください。 (#4210)
- Newfon 音声エンジンのドライバーを削除しました。 Newfon は NVDA のアドオンとして入手可能です。 (#3184)
- NVDA が対応する Skype (Windows デスクトップ版) のバージョンが 7 以降になりました。過去のバージョンの Skype には対応していません。 (#4218)
- NVDA の更新のダウンロードにおけるセキュリティが改善されました。(更新情報の https での取得、ダウンロード後のハッシュ値の検証が行われます) (#4716)
- eSpeak バージョン 1.48.04 に更新されました。 (#4325)
バグ修正
- Microsoft Excel において、結合された行や列の見出しセルが適切に処理されるようになりました。例えば A1 と B1 が結合されている場合に、B2 では A1 および B1 の内容を列見出しとして通知します。このような場合にはこれまで何も通知されていませんでした。 (#4617)
- Microsoft PowerPoint 2003 においてテキストボックスの内容を編集する場合に NVDA は各行の内容を正しく通知するようになりました。これまでは、段落の中の各行の文字数が1文字ずつずれて処理されていました。 (#4619)
- NVDA のダイアログがすべて画面の中央に表示されるようになりました。視覚的な見栄えと使い勝手が改善されました。 (#3148)
- Skype (Windows デスクトップ版) において、連絡先を追加するための解説のメッセージに移動した場合に、テキスト内の移動が正しく処理されるようになりました。 (#3661)
- Eclipse IDE のツリービューで新しい項目にフォーカスを移動するときに、直前にフォーカスがあった項目がチェックボックスであった場合に、通知が不適切になる不具合を修正しました。 (#4586)
- Microsoft Word のスペルチェックダイアログにおいて、直前の箇所の変更または無視のショートカットキー操作の後で、次のエラーが自動的に通知されるようになりました。 (#1938)
- Tera Term Pro のターミナルウィンドウや Balabolka のドキュメントにおいて、テキストが正しく読み取れるようになりました。 (#4229)
- Internet Explorer や MSHTML ドキュメントのフレーム内でテキストを編集するときに、韓国語などのアジア言語の入力コンポジション完了後にフォーカスがドキュメントに戻らなかった不具合を修正しました。 (#4045)
- 入力ジェスチャーのダイアログにおいて、キーボードジェスチャーを追加するためにキーボード配列の選択をしている途中で Esc キーが押されても、ダイアログを閉じるのではなく、選択中のメニューを閉じるようになりました。 (#3617)
- アドオンの削除を実行した場合に、NVDA の再起動後に正しくアドオンのディレクトリが消去されるようになりました。これまでは2回再起動されるまで消去されませんでした。 (#3461)
- Skype (Windows デスクトップ版) バージョン 7 における不具合を修正しました。 (#4218)
- Skype (Windows デスクトップ版) でメッセージを送信したときに2回読み上げる不具合を修正しました。 (#3616)
- Skype (Windows デスクトップ版) で不適切に大量の(おそらく会話全体と思われる)メッセージの読み上げが起きる不具合を修正しました。 (#4644)
- NVDA の日付と時刻の通知において、地域と言語の設定が反映されない場合がある不具合を修正しました。 (#2987)
- ブラウズモードにおいて、Google Groups などで使われる特定の画像が無意味な(複数行になる場合もある)テキストとして通知されていた不具合を修正しました。(具体的には base64 エンコードされた画像への対応です) (#4793)
- Windows ストアアプリから他のウィンドウにフォーカスが移った数秒後、アプリがサスペンドしたときに、NVDA がフリーズする不具合を修正しました。 (#4572)
- Mozilla Firefox のライブリージョンで、アトミックな要素自身が更新された場合にも aria-atomic 属性が考慮されるようになりました。これまでは内部の要素だけに反映されていました。 (#4794)
- Internet Explorer および MSHTML コントロールにおいて、ドキュメントに埋め込まれた ARIA アプリケーションがブラウズモードの対象となった場合に、内容の更新が処理され、ライブリージョンの通知も行われるようになりました。 (#4798)
- Internet Explorer および MSHTML コントロールにおいて、テキストの変更や追加があり、制作者が適切に記述をした場合には、変更または追加されたテキストだけが通知されるようになりました。これまでは内部の要素のすべてのテキストを通知していました。 (#4800)
- Internet Explorer および MSHTML コントロールにおいて、要素が aria-labelledby 属性で参照しているコンテンツがある場合には、その内容を必要に応じて適切に使用するようになりました。 (#4575)
- Microsoft Outlook 2013 でスペルチェックを行ったときに、スペルエラーの単語を通知するようになりました。 (#4848)
- Internet Explorer および MSHTML コントロールにおいて visibility:hidden の指定で非表示にされた要素の内側のコンテンツが、ブラウズモードで不適切に読み取りできていた不具合を修正しました。 (#4839, #3776)
- Internet Explorer および MSHTML コントロールにおいてフォームコントロールのタイトル属性が他の関連づけられたラベルよりも不適切に優先される不具合を修正しました。 (#4491)
- Internet Explorer および MSHTML コントロールにおいて aria-activedescendant 属性によって要素へのフォーカス移動が不適切に無視される不具合を修正しました。 (#4667)
開発者向けの変更
- wxPython 3.0.2.0 に更新しました。 (#3763)
- Python 2.7.9 に更新しました。 (#4715)
- アドオンの削除や更新の後で NVDA が再起動されたときに、installTasks モジュールから speechDictHandler をインポートする処理で NVDA がクラッシュする不具合を修正しました。 (#4496)
2014.4
新機能
- 新しい言語: コロンビア国のスペイン語、パンジャーブ語
- NVDAの終了オプションのダイアログから「再起動」「アドオンを無効化して再起動」を選ぶことが可能になりました。(#4057)
- NVDA にコマンドライン引数 --disable-addons をつけて起動することでアドオンを無効化できるようになりました。
- 読み上げ辞書で、パターンが単語全体にあたる場合だけ適用するという指定が可能になりました。つまり長い単語の一部にその文字列が含まれる場合を除外できます。(#1704)
変更点
- オブジェクトナビゲーションで、ブラウズモードのドキュメントの外のオブジェクトからブラウズモードのドキュメントの中のオブジェクトにナビゲーターオブジェクトが移動したときに、レビューモードが自動的にドキュメントレビューに切り替わります。以前のバージョンではフォーカスの移動を伴うオブジェクトナビゲーションの場合だけ自動切り替えを行っていました。(#4369)
- 点字ディスプレイと音声エンジンのリストで、「点字なし」「音声なし」の項目が一番最後になるように変更されました。(#2724)
- 点訳エンジン liblouis を 2.6.0 に更新しました。(#4434, #3835)
- ブラウズモードで E および Shift+E を押すとエディットフィールドに移動する機能が、編集可能コンボボックスを対象にするようになりました。これは最近の Google 検索の検索ボックスなどで使われています。(#4436)
- 通知領域のNVDAアイコンはマウス左クリックでNVDAメニューを開くようになりました。以前は右クリックでない場合は無視されていました。(#4459)
バグ修正
- ブラウズモードドキュメントにフォーカスが戻るとき(すでに開いているウェブページにAlt+Tabキーで移動する場合など)、レビューカーソルが適切に仮想文字カーソルに移るようになりました。以前はフォーカスの移動した先のオブジェクト(近くのリンク項目など)に移っていました。(#4369)
- PowerPoint スライドショーにおいて、レビューカーソルが適切に仮想文字カーソルに追従するようになりました。(#4370)
- Mozilla Firefox などの Gecko 技術を用いたブラウザーにおいて、親ライブリージョンと内部のライブリージョンが異なるARIAライブタイプになっている場合も、内部のリージョンの新しいコンテンツが適切に通知されるようになりました。具体的にはpoliteと指定されたリージョンの内側にassertiveと指定されたコンテンツが追加された場合です。(#4169)
- Internet Explorer などの MSHTML コントロールにおいて、ドキュメントが別のドキュメントに含まれている場合に、内容の一部が操作不能になる問題に対応しました。例えばframesetの内側にframesetがある場合などです。(#4418)
- Handy Tech 点字ディスプレイを使おうとしたときに NVDA がクラッシュする問題に対応しました。(#3709)
- Windows Vista においてデスクトップのショートカットキー操作で NVDA を起動すると誤って "Entry Point Not Found" ダイアログが表示される問題に対応しました。(#4235)
- Eclipseの最近のバージョンでダイアログの編集可能テキストコントロールが致命的な不具合を起こしていた問題に対応しました。(#3872)
- Outlook 2010における連絡先や会議のリクエストで、場所フィールドのキャレット移動の不具合に対応しました。(#4126)
- ライブリージョンの内側で、aria-live="off" と指定されたコントロールが適切に解釈されるようになりました。(#4405)
- ステータスバーのテキストに名前がある場合の通知で、名前と内容テキストが適切に空白で区切られるようになりました。(#4430)
- 入力単語の通知が有効の場合にパスワード入力フィールドで、単語の先頭のアスタリスクが不適切に重複して通知される問題に対応しました。(#4402)
- Microsoft Outlook メッセージ一覧で、項目が不適切にデータ項目と通知されていた問題に対応しました。(#4439)
- Eclipse IDE のコード編集コントロールで、テキスト選択の選択範囲を変更するたびにすべての選択範囲を通知していた問題に対応しました。(#2314)
- Eclipseのいろいろなバージョン、例えば Spring Tool Suite や Android Developer Tools バンドルなどが Eclipse として認識され、適切に動作するようになりました。(#4360, #4454)
- Internet Explorer などの MSHTML コントロール(多くの Windows 8 アプリケーションにも含まれます)において、マウス追跡およびタッチ探索が、高解像度ディスプレイの場合やドキュメントのズーム倍率が変更された場合に不適切に動作していた問題に対応しました。(#3494)
- Internet Explorer などの MSHTML コントロールにおいてマウス追跡とタッチ探索は、より多くのボタンでラベルの通知を行うようになりました。(#4173)
開発者向けの変更
- いろいろなアプリケーションをホストする実行ファイル(javaw.exeなど)について、すべてのホストされたアプリケーションで共通のアプリケーションモジュールが読み込まれるのではなく、それぞれのアプリケーションに個別のアプリケーションモジュールを提供できるようになりました。(#4360)
- 詳細はソースコード appModuleHandler.AppModule の説明を参照してください。
- 現在は javaw.exe について実装されています。
2014.3
新機能
- NVDAの起動と終了の効果音を一般設定ダイアログのオプションで無効化できるようになりました。(#834)
- アドオンの管理画面の「ヘルプ」ボタンが、この機能に対応しているアドオンであれば利用できるようになりました。(#2694)
- Microsoft Outlook 2007 以降の「予定表」において、以下の操作に対応しました (#2943):
- 矢印キーで移動したときに現在の位置の時刻を通知
- 選択した時間帯が既存の予定と重なっている場合の通知
- Tabキーを押したときに選択中の予定を通知
- 新規に選択した時間や予定の終わりが別の日である場合にその日だけを通知するような、効率的な日付のフィルタリング
- Outlook 2010 以降の受信トレイやその他のメッセージ一覧のサポートについて、以下を改良しました (#3834):
- 「書式情報」の「行/列見出しの通知」を無効にすると、差出人や題名などの列見出しを通知しないようにできます
- テーブルの移動コマンド(Ctrl+Alt + 矢印キー)による列の移動
- Microsoft Word: 代替テキストのないインライン画像に対して画像にタイトルが付けられていたら NVDA はそれを通知します。(#4193)
- Microsoft Word: 書式の通知 (NVDA+F)で段落インデントを通知します。また「書式情報」で「段落インデントの通知」が有効であれば自動的に段落インデントを通知します。(#4165)
- 編集可能なドキュメントやエディットフィールドで、バレットや番号、タブインデントなど、Enterキーを押したときに自動的に挿入された文字を通知するようになりました。(#4185)
- Microsoft Word: NVDA+Alt+C を押すとキャレット位置のテキストにつけられたコメントを通知するようになりました。(#3528)
- Microsoft Excel における行や列の自動通知について、以下を改良しました(#3568):
- Excelで定義されたセル範囲による見出しセルの指定(JAWSスクリーンリーダーと互換の仕様)
- 列見出しの設定(NVDA+Shift+C) および行見出しの設定(NVDA+Shift+R) はワークシートに設定を保存するようになりました。次回シートを開いたときにも設定が有効になります。またセル範囲による見出しの指定は他のスクリーンリーダーと互換性があります。
- これらのコマンドはひとつのシートで複数回使用できるようになり、領域ごとに異なる見出しを設定できます。
- Microsoft Word における行・列見出しの自動通知について、以下を改良しました (#3110):
- Word のブックマークによる見出しセルの指定(JAWSスクリーンリーダーと互換の仕様)
- 列見出しの設定(NVDA+Shift+C) および行見出しの設定(NVDA+Shift+R) 、つまり、テーブルの見出しの開始位置のセルで、NVDAにその見出しを自動通知するように設定できます。この設定はドキュメントに保存され、次回ドキュメントを開いたときにも設定が有効になります。またブックマークによる見出しの設定は他のスクリーンリーダーと互換性があります。
- Microsoft Word: ページ左端からの距離を Tab キーで通知します。(#1353)
- Microsoft Word: 音声と点字で書式についてのショートカットキー操作に対するフィードバックを行います(太字、イタリック、下線、行揃え、アウトラインレベル)(#1353)
- Microsoft Excel: 選択中のセルにコメントがある場合に NVDA+Alt+C で通知します。(#2920)
- Microsoft Excel: Shift+F2 でコメント編集モードに入ったときに、現在選択中のセルに対するコメントを編集するダイアログをNVDAが表示します。(#2920)
- Microsoft Excel: 選択範囲の移動のキー操作に対する音声および点字のフィードバックについて、下記を改良しました(#4211):
- 垂直方向のページ移動(PageUp および PageDown)
- 水平方向のページ移動(Alt+PageUp および Alt+PageDown)
- 選択範囲の拡張 (前述の操作を Shift を押しながら実行)
- 現在のセル範囲の選択(Ctrl+Shift+8)
- Microsoft Excel: 書式の通知 (NVDA+F) でセルの垂直方向および水平方向の配置を通知します。また「書式情報」の「配置の通知」が有効な場合は自動的に通知します。(#4212)
- Microsoft Excel: 書式の通知 (NVDA+F) でセルのスタイルを通知します。また「書式情報」の「スタイルの通知」が有効な場合は自動的に通知します。(#4213)
- Microsoft PowerPoint: スライドの中で図形を矢印キーで移動したときの図形の現在位置を通知について、下記を改良しました(#4214):
- 図形からスライドの端までの距離の通知
- 図形が他の図形の手前または奥にある場合、重なっている図形や重なりの範囲の通知
- 図形を移動しなくても「位置情報の通知」(NVDA+Delete)を実行すれば、いつでもこれらの情報を通知します。
- 図形を選択したときに、その図形が他の図形の奥にある場合は「隠れています」と通知します。
- 位置情報の通知(NVDA+Delete)は状況に応じて、以下の機能を持つようになりました (#4219):
- 標準的なエディットフィールドやブラウズモードにおいて、カーソルの位置を、内容全体におけるパーセント表示や、スクリーン座標の位置などで通知します。
- PowerPoint プレゼンテーションの図形に対しては、スライドや他の図形との相対位置を通知します。
- このキーを2回押すと、以前の仕様だったオブジェクトの位置情報の通知を行います。
- 新しい言語: カタルーニャ語
変更点
- 点訳エンジン liblouis を 2.5.4 に更新しました。(#4103)
バグ修正
- Google Chrome および Chrome の技術で作られたブラウザーにおいて、アラートやダイアログなどのテキストを通知するときに、強調部分など特定のテキストの範囲が繰り返される問題に対応しました。 (#4066)
- Mozilla アプリケーションのブラウズモードにおいて、特にFacebookのトップなど、特定のボタンでEnterキーが押されたときに、アクティブ化に失敗したり無関係なコントロールをアクティブ化したりしていた問題に対応しました。(#4106)
- iTunes のタブ移動の通知において、無意味な情報が通知される問題に対応しました。(#4128)
- ミュージックのリストなど iTunes の特定のリストに於いて、オブジェクトナビゲーションで次の項目に移動する操作が正しく動作するようになりました。(#4129)
- HTML 要素で WAI ARIA マークアップの指定で見出しと扱われるべき要素が、Internet Explorer ドキュメントのブラウズモードの要素リストや一文字ナビゲーションで正しく処理されるようになりました。(#4140)
- 新しいバージョンの Internet Explorer において、ブラウズモードのドキュメントでページ内リンクを実行したときに、移動が正しく行われ、移動先の位置が正しく通知されるようになりました。(#4134)
- Microsoft Outlook 2010 以降: 新規プロファイルやメールのセットアップなど保護つきダイアログへのアクセスを改善しました。(#4090, #4091, #4095)
- Microsoft Outlook: 特定のダイアログのナビゲーションににおいて、コマンドツールバーの無意味で冗長な通知を改善しました。(#4096, #3407)
- Microsoft Word: テーブルで空白のセルにタブ移動したときに、不適切にテーブルの終了を通知する問題に対応しました。(#4151)
- Microsoft Word: テーブル終了の直後の新しい空行などにおける最初の1文字が、不適切にテーブルの中だと扱われて通知される問題に対応しました。(#4152)
- Microsoft Word 2010 スペルチェックのダイアログ: 不適切に先頭の太字の単語だけを通知するのではなく、本当にスペルの誤りがある単語を通知するようになりました。(#3431)
- Internet Explorer および MSHTML コントロールのブラウズモードにおいて、タブ操作および一文字ナビゲーションでフォームフィールドに移動する場合に、ラベル(特にHTMLラベル要素が使われている場合)が適切に通知されなくなっていた問題に対応しました。(#4170)
- Microsoft Word: コメントの有無や配置などをより正確に通知するようになりました。(#3528)
- Microsoft Word, Excel, Outlook などの Office 製品における特定のダイアログのナビゲーションを改善し、ユーザーにとって有用ではない一部のコントロールコンテナのツールバーを通知しないようになりました。(#4198)
- Microsoft Word, Excel などのアプリケーションを起動したときに、クリップボードマネージャーやファイル回復などのタスクペインに偶然フォーカスが移動して通知される問題に対応しました。このような場合にユーザーはドキュメントやシートからいったんフォーカスを外してまた戻すような対策が必要でした。(#4199)
- Windows の言語をセルビア語(ラテン)に設定した場合などに最近のバージョンのWindowsでNVDAが起動できなかった問題に対応しました。(#4203)
- 入力ヘルプモードでナムロックが押された場合にモードの切替が動作するようになりました。以前はこのキーの状態によってはキーボードの状態とWindowsの内部状態の不一致が発生していました。(#4226)
- Google Chromeにおいてタブの切替を行ったときにドキュメントのタイトルが通知されていなかった問題に対応しました。これはNVDA 2014.2で動作が不確実になっていました。(#4222)
- Google Chromeおよび Chrome の技術で作られたブラウザーにおいて、ドキュメントを通知するときにそのドキュメントの URL が通知されていた問題に対応しました。(#4223)
- 「音声なし」音声ドライバー(これは自動テストに役立ちます)で「すべて読み上げ」を実行したときに、最初の行だけで中断するのではなく、ドキュメントの最後まで実行を行うようになりました。(#4225)
- Microsoft Outlook 署名ダイアログ: 署名のエディットフィールドがアクセシブルになりました。つまり、カーソルの移動が適切に処理され、書式の把握が可能になりました。(#3833)
- Microsoft Word: あるテーブルセルの内容の最後の行を読むときに、セルの全体が不適切に読み上げられる問題に対応しました。(#3421)
- Microsoft Word: 目次の最初または最後の行を読むときに、目次の全体が不適切に読み上げられる問題に対応しました。(#3421)
- 「入力単語の読み上げ」などにおいて、インド語派の言語の母音記号やviramaなどの記号によって単語が不適切に通知される問題に対応しました。(#4254)
- Goldwave の数値入力エディットフィールドが適切に処理されるようになりました。(#670)
- Microsoft Word: Ctrl+下矢印 および Ctrl+上矢印 での段落単位の移動を番号なし・番号付きの箇条書きで行うときに、キーを2回押さなくてはいけなかった問題に対応しました。(#3290)
開発者向けの変更
- NVDAアドオンがドキュメントを提供する仕組みを標準化しました。Developer Guide (開発者向けガイド)の Add-on Documentation の項目を参照してください。(#2694)
- __gestures で ScriptableObject にジェスチャーをバインドする場合に、スクリプトとして None キーワードを指定できるようになりました。これは基底クラスでのジェスチャーのバインドを解除します。(#4240)
- 通常の起動ショートカットキーで不具合が生じる言語において NVDA 起動のショートカットキーを変更できるようになりました。(#2209)
- この変更には gettext が使われています。
- NVDA インストールのダイアログで「デスクトップにショートカットを作成する」メッセージと、ユーザーガイドのショートカットキーの説明も、この変更と合わせて更新してください。
2014.2
新機能
- ディスプレイ情報が使われているカスタムエディットフィールドの一部で、テキスト選択の通知が可能になりました。(#770)
- アクセシブルな Java アプリケーションにおいて、ラジオボタンなどグループ化されたコントロールの位置が通知されるようになりました。(#3754)
- アクセシブルな Java アプリケーションにおいて、コントロールのキーボードショートカットが通知されるようになりました。(#3881)
- ブラウズモードにおいて、ランドマークのラベルが通知されるようになりました。この情報は要素リストにも表示されます。(#1195)
- ブラウズモードにおいて、ラベルのついた領域がランドマークとして扱われるようになりました。(#3741)
- Internet Explorer のドキュメントやアプリケーションにおいて、ライブ領域(Live Regions, W3c ARIA 標準の一部)をサポートしました。これによりWeb製作者は特定のコンテンツが書き換わったら自動的に読み上げるという記述ができます。(#1846)
変更点
- ブラウズモードのドキュメントにおいてダイアログやアプリケーションから抜けるときに、ブラウズモードのドキュメントの名前や種類を通知しないようになりました。(#4069)
バグ修正
- Javaアプリケーションにおいて標準のWindowsシステムメニューが突然読み上げられなくなる不具合を修正しました。(#3882)
- 画面レビューでテキストをコピーするときに、改行を無視しないようになりました。(#3900)
- フォーカスの移動や簡易レビューモードでのオブジェクトナビゲーションにおいて、一部のアプリケーションで無意味な空白オブジェクトを通知しないようになりました。(#3839)
- NVDAのメッセージボックスやダイアログにおいて、ダイアログの通知を行う前に、直前の読み上げを中断しなかった不具合を修正しました。
- ブラウズモードにおいて、リンクやボタンなどのコントロールのラベルがアクセシビリティ関連の属性(具体的にはaria-labelやaria-labelledbyなど)でオーバライドされていても適切にレンダリングされるようになりました。(#1354)
- Internet Explorerのブラウズモードで、プレゼンテーション(ARIA role="presentation")と指定された要素に含まれるテキストが不適切に無視される不具合を修正しました。(#4031)
- Unikeyソフトウェアによるベトナム語の文字入力の不具合を解決しました。NVDAのキーボード設定「外部アプリケーションからの文字入力」をチェックなしにしてください。(#4043)
- ブラウズモードにおいて、ラジオボタンとチェックボックスのついたメニュー項目が単なるクリック可能テキストではなくコントロールとして扱われるようになりました。(#4092)
- ラジオボタンやチェックボックスのついたメニュー項目にフォーカス移動したときに不適切にフォーカスモードからブラウズモードに切り替わる不具合を修正しました。(#4092)
- Microsoft PowerPoint で「入力文字の読み上げ」が有効の場合に、バックスペースで消去された文字が入力文字列の一部として通知されていた不具合を修正しました。(#3231)
- Microsoft Office 2010 のオプションのダイアログで、コンボボックスのラベルが適切に通知されるようになりました。(#4056)
- Mozilla アプリケーションのブラウズモードで、一文字ナビゲーションで前後のボタンやフォームフィールドに移動するときにトグルボタンを無視しないようになりました。(#4098)
- Mozilla アプリケーションにおけるアラートの内容が2回通知される不具合を修正しました。(#3481)
- ブラウズモードにおいて、ナビゲーションとページ内容の更新が同時に行われるような場合(例えばFacebookやTwitterのウェブサイト閲覧)に、コンテナとランドマークが不適切に繰り返される不具合を修正しました。(#2199)
- 応答しなくなったアプリケーションから他のアプリケーションに切り替えたときにNVDAがより適切に処理を再開できるようになりました。(#3825)
- 画面に直接描画される編集可能テキストにおいて「すべて読み上げ」を実行したときに、キャレット(挿入ポイント)が適切に更新されない不具合を修正しました。(#4125)
2014.1
新機能
- Microsoft PowerPoint 2013に対応しました。ただし保護ビューには対応していません。(#3578)
- Microsoft Word および Excel で記号挿入ダイアログで記号を選択するときの選択された記号の読み上げに対応しました。(#3538)
- 書式設定ダイアログにクリック可能の通知オプションが追加されました。過去のバージョンの仕様に合わせて、このオプションはデフォルトで有効になっています。(#3556)
- Widcomm Bluetooth ソフトウェアが使われているコンピューターにおいて、Bluetoothによる点字ディスプレイ接続に対応しました。(#2418)
- PowerPoint でのテキスト編集においてハイパーリンクが通知されるようになりました。(#3416)
- ARIA アプリケーションやWebのダイアログにおいて、NVDA+スペース による強制的なブラウズモードへの切り替えが可能になりました。これにより、ドキュメント形式でのナビゲーションが可能になります。(#2023)
- Outlook Express / Windows Mail / Windows Live Mail において NVDA はメッセージに付けられた添付ファイルやフラグを通知するようになりました。(#1594)
- アクセシブルなJavaアプリケーションにおいて、テーブルのナビゲーションで行と列の座標を通知し、行見出しや列見出しがあれば合わせて通知するようになりました。(#3756)
変更点
- Papenmeier 点字ディスプレイにおいて、フラットレビューとフォーカスモードを切り替えるコマンドが廃止されました。入力ジェスチャーの設定でユーザーが割り当てることは可能です。(#3652)
- NVDA が依存する Microsoft VC ランタイムがバージョン 11 になりました。これにより Windows XP Service Pack 2 または Windows Server 2003 Service Pack 1 よりも以前のバージョンは非対応になりました。
- 英語の記号読み上げレベル「一部」でスター(*)およびプラス(+)を読み上げるようになりました。(#3614)
- eSpeak をバージョン 1.48.02 に更新し、読み誤りやクラッシュなどの不具合が修正されました (#3842, #3739)
バグ修正
- Microsoft Excel のセル移動やセル選択において、選択範囲の移動に時間がかかったときに、NVDA は不適切に古いセルの情報を通知せず、新しいセルを通知するようになりました。(#3558)
- Microsoft Excel のセルにおいて、コンテクストメニューからドロップダウンリストを開いたときに、適切に処理されるようになりました。(#3586)
- iTunes 11 のストアページでストアの中のリンクを選択したときや最初にストアを開いたときに、新しいページ内容がブラウズモードで適切に表示されるようになりました。(#3625)
- iTunes 11 ストアの曲のプレビューボタンのラベルがブラウズモードで適切に表示されるようになりました。(#3638)
- Google Chrome のブラウズモードで、チェックボックスやラジオボタンのラベルが正しく処理されるようになりました。(#1562)
- Instantbird においてコンタクトリストの連絡先を移動するたびに不要な情報が通知される問題を解決しました。(#2667)
- Adobe Reader のブラウズモードにおいて、ボタンなどのラベルのテキストがツールチップや他のメニューでオーバライドされる場合に正しく処理されるようになりました。(#3640)
- Adobe Reader のブラウズモードにおいて、"mc-ref" テキストを含む無関係なグラフィックスが出力されないようになりました。(#3645)
- Microsoft Excel で書式情報としてアンダーラインが使われているセルを全て通知してしまう問題を修正しました。(#3669)
- Unicode プライベート領域の文字などがブラウズモードのドキュメントに現れたときに、より意味のある情報の出力ができず、無意味な文字しか出力されなかった問題を修正しました。(#2963)
- PuTTY で東アジア文字のための入力メソッド処理が失敗しないようになりました。(#3432)
- 「すべて読み上げ」をキャンセルした後で、ドキュメントのナビゲーションをすると、ドキュメントの続きにあるテーブルなどのフィールドが通知されなくなるなど、不適切だった処理を修正しました。(#3688)
- ブラウズモードでクイックナビゲーションコマンドを使うときに、「すべて読み上げ」で「流し読み」が有効なとき、テキストに加えて「見出し」と通知するなど、新しいフィールドの通知がより正確になりました。(#3689)
- コンテナの先頭や最後にジャンプするクイックナビゲーションコマンドが、「すべて読み上げ」で「流し読み」をキャンセルすることなく、適切に動作するようになりました。(#3675)
- NVDA 入力ジェスチャーのダイアログでタッチジェスチャーの名前がリスト中でわかりやすくなり国際化されました。(#3624)
- リッチエディット(TRichEdit)コントロールの上でマウスポインタを動かしたときに Jarte 5.1 や BRfacil など特定のプログラムがクラッシュする問題を修正しました。(#3693, #3603, #3581)
- Internet Explorer や MSHTML コントロールにおいて、ARIA でプレゼンテーションと指定されているテーブルなどのコンテナをユーザーに通知しないようになりました。(#3713)
- Microsoft Word において、テーブルのセルの行や列の情報を不適切に何度も点字ディスプレイに通知しないようになりました。(#3702)
- 1個の空白を数字のグルーピングや3桁ごとの区切りとして使うフランス語やドイツ語などで、空白で区切られた数字が別々に読み上げられる問題を修正しました。この問題は数字を含むテーブルのセルで特に深刻でした。(#3698)
- Microsoft Word 2013 でシステムキャレットを移動したときに点字ディスプレイが更新に失敗する問題を修正しました。(#3784)
- Microsoft Word において見出しの最初の文字に移動したときに、見出しやそのレベルなどが点字ディスプレイに出力されない問題を修正しました。(#3701)
- あるアプリケーションが設定プロファイルをトリガーした後でそのアプリケーションが終了した場合に、プロファイルが非アクティブ化されなかった問題を修正しました。(#3732)
- NVDA のブラウズモードの検索ダイアログなどでアジア文字入力をしたときに、候補リストが "NVDA" と不適切に通知される問題を修正しました。(#3726)
- Outlook 2013 オプションダイアログのタブが通知されるようになりました。(#3826)
- Firefox とその他の Mozilla Gecko アプリケーションにおいて ARIA ライブリージョンへの対応を改善しました:
- aria-atomic 属性の指定された更新と aria-busy 属性による更新通知のフィルタリング(#2640)
- 他の有用なテキストがない場合は代替テキスト(alt属性やaria-label属性)を通知に含める(#3329)
- ライブリージョンの更新がフォーカス移動と同時に起きたときに適切に通知する(#3777)
- Firefox とその他の Mozilla Gecko アプリケーションにおいて特定のプレゼンテーション要素が不適切にブラウズモードで通知される問題を修正しました。具体的には aria-presentation と指定されたフォーカス可能な要素です。(#3781)
- Microsoft Word でスペルエラー通知を有効にした場合のナビゲーションの処理時間を改善しました。(#3785)
- アクセシブルなJavaアプリケーションへの対応を改善しました:
- フレームやダイアログがフォアグラウンドになったときに、最初にフォーカスされたコントロールの通知ができない問題を修正しました。(#3753)
- ラジオボタンで「1の1」のような無意味な位置情報を通知しないようになりました。(#3754)
- JComboBox の通知を改善しました。htmlの通知をやめ、展開、折りたたみの状態の通知を改善しました。(#3755)
- ダイアログのテキストを通知するときに、以前は欠落していた情報が含まれるようになりました。(#3757)
- フォーカスされたコントロールの名前、値、説明の変更をより正確に通知するようになりました。(#3770)
- Windows 8 でテキストがたくさん含まれた特定の RichEdit コントロールにフォーカスすると NVDA がクラッシュする現象を修正しました。(例: NVDAログビューワー, windbg) (#3867)
- 高解像度ディスプレイのシステム(最近のシステムは最初からそうであることが多いです)において NVDA のマウス移動が間違った位置に移動しないようになりました。(#3758, #3703)
- Webブラウズで NVDA の動作がおかしくなり、クラッシュやフリーズはしないものの NVDA の再起動が必要になることがある不具合を修正しました。(#3804)
- Papenmeier点字ディスプレイがUSB接続されたことがない場合もPapenmeierディスプレイが使えるようになりました。(#3712)
- Papenmeier BRAILLEX 旧機種の点字ディスプレイが選択されていて接続されていないときにNVDAがフリーズする問題を修正しました。
開発者向けの変更
- AppModules に productName と productVersion のプロパティを追加しました。これは開発者向け情報(NVDA+f1)でも取得できます。(#1625)
- Python コンソールにおいて Tab キーで現在の識別子の補完が可能になりました。(#433)
- 複数の候補がある場合は、もう1回 Tab キーを押すとリストが表示され選択ができます。
2013.3
新機能
- Microsoft Word 文書でフォームフィールドを読み上げるようになりました。 (#2295)
- NVDA は Microsoft Word で変更履歴の記録があるときに、改訂の情報を通知するようになりました。これは NVDA の文書読み上げ設定ダイアログで、校閲者による更新の通知(デフォルトはオフの状態)も有効にしないと通知されません。(#1670)
- Microsoft Excel 2003 から 2010 のドロップダウンリストを開いたりナビゲーションで移動したときに読み上げるようになりました。 (#3382)
- キーボード設定ダイアログの「すべて読み上げで流し読みを許可」オプションによって、ドキュメントをブラウズモードでナビゲーションしているときにクイックナビゲーションや行、段落単位での移動をしながら「すべて読み上げ」を継続できるようになりました。これはデフォルトでは無効です。 (#2766)
- 入力ジェスチャーのダイアログによって、NVDAの制御コマンドに対応するキーボードのキー操作などの入力ジェスチャーを簡単にカスタマイズできるようになりました。 (#1532)
- 設定プロファイルの機能によって設定を目的ごとに使い分けられるようになりました。プロファイルは手動でも自動(特定のアプリケーションへの切り替え)でもアクティベートできます。 (#87, #667, #1913)
- Microsoft Excel においてリンクになっているセルをリンクと通知するようになりました。 (#3042)
- Microsoft Excel においてセルにコメントがある場合に通知するようになりました。 (#2921)
バグ修正
- Zend Studioは、Eclipseと同様に利用できるようになりました。 (#3420)
- Microsoft Outlook 2010のメッセージ仕分けルールのダイアログにおいて、チェックボックスの変更内容が、自動的に通知されるようになりました。 (#3063)
- Mozila Firefoxにおいて、ピンどめされたコントロールの内容を通知するようになりました。 (#3372)
- キーボードのAltキーおよび/あるいはWindowsキーを押すジェスチャーを、スクリプトに関連づけできるようになりました。以前はこのような記述をすると、操作をしたときにスタートメニューやメニューバーがアクティブになっていました。 (#3472)
- ブラウズモードでテキストを選択する操作(例えばcontrol+shift+endキー)を行うとき、複数のキーボードレイアウトが使われているシステムにおいても、キーボードレイアウトの切り替えが起こらないようにしました。 (#3472)
- NVDA終了時に、Internet Explorerが強制終了する、または使用できなくなる問題を修正しました。 (#3397)
- いくつかの新しいコンピュータの加速度センサーなどが発生するイベントが、不適切なキー入力として扱われていた問題を修正しました。以前は、このようなイベントが音声を休止させたり、NVDAのコマンドを誤って実行させたりしていました。 (#3468)
- NVDA は Poedit 1.5.7 で適切に動作するようになりました。これ以前のバージョンをお使いの場合はアップデートしてください。 (#3485)
- NVDA は Microsoft Word 2010 の保護された文書をクラッシュせず読み上げるようになりました。 (#1686)
- NVDA配布パッケージに未定義のコマンドライン引数を与えて実行したときに、エラーメッセージのダイアログが無限ループで表示される不具合を修正しました。 (#3463)
- Microsoft Wordでグラフィックやオブジェクトの代替テキストが引用符や他の非標準文字を含んでいる場合、代替テキストの通知を失敗しないようになりました。 (#3579)
- ブラウズモードで特定の横方向のリスト項目数が正しく処理されるようになりました。以前は正しい値の2倍の値として扱われることがありました。 (#2151)
- Microsoft Excel のワークシートで Ctrl+A を押したときに、選択範囲の更新が正しく通知されるようになりました。 (#3043)
- NVDA が Microsoft Internet Explorer やその他の MSHTML コントロールにおいて XHTML ドキュメントが正しく読み上げられるようになりました。 (#3542)
- キーボード設定ダイアログにて、NVDAキーとして割り当てられたキーがひとつもない場合に、ダイアログを閉じようとするとエラーを表示するようになりました。最低1個のキーをNVDAキーとして割り当ててください。 (#2871)
- Microsoft Excel で NVDA は結合されたセルを、複数セルの選択とは区別して通知するようになりました。 (#3567)
- ダイアログやドキュメントに埋め込まれたアプリケーションから他の場所に移動したときに、ブラウズモードのカーソル位置が不適切になる問題を修正しました。 (#3145)
- HumanWare Brailliant BI/B シリーズの点字ディスプレイをUSBで接続しているにも関わらず、このドライバーが点字設定ダイアログの選択肢として見つからない場合がある不具合を修正しました。
開発者向けの変更
- ScriptableObject クラスの scriptCategory 属性と script メソッドの category 属性によって、ユーザーに見せるためのカテゴリを指定できるようになりました。詳しくは baseObject.ScriptableObject のドキュメントを参照してください。 (#1532)
- config.save は非推奨になりました。将来のリリースでは廃止されます。config.conf.save を使ってください。 (#667)
- config.validateConfig は非推奨になりました。将来のリリースでは廃止されます。アドオンがこの機能を使用する場合は、同等の機能を独自に実装してください。 (#667, #3632)
2013.2
新機能
- いくつかのアプリケーションで使われているブラウザーコントロール Chromium Embedded Framework に対応しました。 (#3108)
- eSpeak の声色 Iven3 を追加しました。
- Skype において会話にフォーカスがある場合に、新しいチャットのメッセージが自動的に通知されます。(#2298)
- Tween に対応し、タブの名前の通知、効率的なツイートの読み上げができるようになりました。
- 点字設定のメッセージの表示終了待ち時間を0にするとNVDAのメッセージを点字ディスプレイに表示しないようになりました。(#2482)
- アドオン マネージャーに NVDA アドオンの Web サイトを開くボタンを追加しました。入手可能なアドオンを探してダウンロードできます。(#3209)
- NVDA を起動したときに表示される「ようこそ画面」で「Windowsへのログオン後にNVDAを自動的に起動する」オプションを設定できるようになりました。(#2234)
- Dolphin Cicero で自動的にスリープモードに切り替わるようになりました。(#2055)
- Windows x64 バージョンの Miranda IM/Miranda NG をサポートしました。(#3296)
- Windows 8.1 スタート画面で検索のサジェストが自動的に通知されるようになりました。(#3322)
- Microsoft Excel 2013 スプレッドシートのナビゲーションと編集をサポートしました。(#3360)
- Freedom Scientific の Focus 14 Blue および Focus 80 Blue 点字ディスプレイのBluetooth接続に対応しました。Focus 40 Blue ではこれまで未対応だった一部の設定にも対応しています。(#3307)
- Outlook 2010 オートコンプリートのサジェストを通知するようになりました。(#2816)
- 新しい点訳テーブル: 英語(英国)コンピューター点字、韓国語2級、ロシア語コンピューター点字。
- 新しい言語:ファルシ(ペルシア)語。(#1427)
変更点
- タッチ画面の操作で、オブジェクトモードの1本指左右フリックは、現在のコンテナの中だけでなく、すべてのオブジェクトの中での前後のオブジェクトへの移動になりました。2本指左右フリックは、現在のコンテナの中での前後のオブジェクトへの移動です。
- ブラウズモードの設定項目「レイアウト目的のテーブルを通知する」は「レイアウト目的のテーブルを区別しない」に変更しました。このチェックボックスがチェックなしのときには1文字ナビゲーションにおいてもレイアウト目的のテーブルに移動しなくなったためです。(#3140)
- フラットレビュー機能をオブジェクト、ドキュメント、画面のレビューモード切り替え機能に置き換えました。(#2996)
- オブジェクトレビューではナビゲーターオブジェクトの中のテキストをレビューします。ドキュメントレビューでは(利用できる場合に)ブラウズモード文書のすべてのテキストをレビューします。画面レビューは現在のアプリケーション画面のテキストをレビューします。
- フラットレビューの開始と終了のコマンドは、新しく導入したレビューモードの切り替え操作に置き換えられました。
- ナビゲーターオブジェクトは自動的にレビューカーソルに追従します。、レビューカーソルは、ドキュメントまたは画面のレビューモードにおけるレビュー位置に対応する、最も階層の深いオブジェクトに設定されます。
- 画面レビューモードに切り替えると、明示的にドキュメントまたはオブジェクトのレビューモードに戻すまで、NVDAは画面レビューモードのままになります。
- ドキュメントまたはオブジェクトのレビューモードでは、レビュー位置がブラウズモード文書であるかどうかによって、NVDA は自動的にモードの切替を行います。
- 点訳エンジン liblouis braille を 2.5.3 に更新しました。(#3371)
バグ修正
- オブジェクトをアクティベートする前にアクションを通知するようになりました。これまではアクティベートの後でアクションを通知していました。例えば「開く」は開いた後ではなく開く前に通知します。(#2982)
- 最新バージョンのSkypeにおいて、チャットや検索など様々な入力フィールドの読み上げやカーソル位置の追跡を、より正確に行います。(#1601, #3036)
- Skypeの最近の会話リストにおいて、それぞれの会話について、もし新しいイベントの数があればそれを読み上げます。(#1446)
- 画面の右から左に書かれるテキストのカーソル追跡や読み上げが改良されました。例えば Microsoft Excel におけるアラビア語テキストの編集などです。(#1601)
- ボタンやフォームフィールドのクイックナビゲーションにおいて、アクセシビリティの目的でボタンとしてマークアップされたリンクが Internet Explorer で正しく移動できるようになりました。(#2750)
- ブラウズモードにおいて、ツリービューの中の内容をレンダリングしなくなりました。フラット化した内容の表現は有用ではないためです。ツリービューでEnterキーを押すとフォーカスモードで操作できます。(#3023)
- フォーカスモードでコンボボックスを開くためにalt+下矢印、またはalt+上矢印を押したとき、不適切にブラウズモードに切り替わる不具合を修正しました。(#2340)
- Internet Explorer 10においてテーブルのセルでフォーカスモードに切り替わらないようになりました。ただし、Webコンテンツ制作者が意図的にフォーカス可能とした場合を除きます。(#3248)
- システムの現在時刻が前回の自動更新チェックの時刻よりも早いときに、NVDAが起動に失敗する不具合を修正しました。(#3260)
- プログレスバーを点字ディスプレイに表示しているときに、値が変化したら点字ディスプレイも更新されるようになりました。(#3258)
- Mozilla アプリケーションをブラウズモードで操作するとき、テーブルのキャプションが2回レンダリングされる不具合を修正しました。またキャプションがある場合にもサマリーをレンダリングするようになりました。(#3196)
- Windows 8 で入力言語を切り替えたときに、ひとつ前の言語ではなく、正しい言語を読み上げるようになりました。
- Windows 8 において IME の変換モードの切替を通知するようになりました。
- Google 日本語入力やATOKを使っているときにデスクトップで不適切な読み上げが起こらないようになりました。(#3234)
- Windows 7 以降で、キーボード言語切り替えのときに、音声認識やタッチ入力などが不適切に通知されないようになりました。
- 入力文字の読み上げが有効で、特定のエディターでコントロール+バックスペースを押したときに、NVDA が特定の特殊文字 (0x7f) を通知しないようになりました。(#3315)
- NVDAが特定の制御文字やXMLを含むテキストを読み上げるときに eSpeak がピッチや音量などを不適切に変更しなくなりました。(#3334) (regression of #437)
- Java アプリケーションにおいて、ラベルの変更やフォーカスされたコントロールの値の変更が適切に自動通知されるようになりました。また直後にコントロールを参照したときに適切に変更が反映されるようになりました。(#3119)
- Scintilla コントロールにおいて、ワードラップが有効の場合に行の内容が正しく通知されるようになりました。(#885)
- Mozilla アプリケーションにおいて、読み取り専用のリスト項目の名前が正しく通知されるようになりました。例えば twitter.com のフォーカスモードにおけるツイートのナビゲーションなどです。(#3327)
- Microsoft Office 2013 の確認ダイアログが表示されたときに、その内容が自動的に通知されるようになりました。
- Microsoft Word の特定のテーブルのナビゲーションにおける性能を改善しました。(#3326)
- NVDAのテーブルナビゲーションコマンド(control+alt+矢印)機能が Microsoft Word の複数の列が結合された特定のテーブルセルでより適切に動作するようになりました。
- アドオンマネージャーがすでに開いているときに、もう一度開こうとすると(ツールメニューから起動したり、アドオンファイルを関連づけで開いたりしたときに)処理が失敗したり、アドオンマネージャーがクローズしなくなる不具合を修正しました。(#3351)
- 日本語または中国語の Office 2010 IME が使われているときに特定のダイアログがフリーズする不具合を修正しました。(#3064)
- 点字ディスプレイに複数のスペースを表示するときにスペース1個に変換されないようになりました。(#1366)
- Zend Eclipse PHP Developer Tools が Eclipse と同じようにサポートされました。(#3353)
- Internet Explorer において、埋め込みオブジェクト(Frashコンテンツなど)でEnterキーを押したあと、さらにTabキーを押さなくても操作が有効になりました。(#3364)
- Microsoft PowerPointにおいて選択したり編集しようとしたオブジェクトを2回重複して通知する現象を解決しました。(#3394)
- Adobe Reader でテーブルの外に行が存在するような不適切なPDFファイルを開くとNVDAが不正終了する問題を解決しました。(#3399)
- Microsoft PowerPointのサムネイルビューで、フォーカスされた次のスライドを、スライドが削除されたときにも正しく扱えるようにしました。(#3415)
開発者向けの変更
- windowUtils.findDescendantWindow メソッドを追加しました。これは指定された visibility やコントロールID、クラス名などにマッチする子孫ウィンドウ(HWND)を検索するものです。
- リモート Python コンソールは入力待ちで10秒が経過してもタイムアウトしないようになりました。(#3126)
- バイナリ版ビルドにおいてbisectモジュールが非推奨となりました。将来のリリースでは廃止予定です。(#3368)
- bisect に依存するアドオン(urllib2モジュールを含む)はbisectモジュールを取り込むように修正する必要があります。
2013.1.1
このリリースはNVDAをアイルランド語で利用する場合の不具合の修正、翻訳の更新、いくつかのバグ修正を行っています。
バグ修正
- 既定の入力メソッドが韓国語や日本語のときに、NVDA のユーザーインターフェイスで入力された文字が正しく処理されるようになりました (#2909)
- Internet Explorer および MSHTML コントロールを使うアプリケーションで、不適切な入力を含んでいるフィールドが正しく扱われるようになりました (#3256)
- 言語をアイルランド語に切り替えて NVDA を起動したときにクラッシュしないように修正されました。
2013.1
このリリースの主な更新内容は、直観的で一貫性のあるラップトップ配列の採用、Microsoft PowerPointへの対応、ウェブブラウザーでの詳細説明(longdesc)への対応、点字ディスプレイの文字入力用キーへの対応などです。
重要なお知らせ
新しいラップトップのキーボード配列
ラップトップのキーボード配列は、より直観的で一貫性のある新しい配列に変更されました。
新しい配列では、矢印キーをNVDAキーおよび他の装飾キーと組み合わせて、レビュー操作のために使います。
よく使われるコマンドの変更は以下の通りです:
名称 |
キー |
すべて読み上げ |
NVDA+A |
現在行の読み上げ |
NVDA+L |
選択中テキストの読み上げ |
NVDA+Shift+S |
ステータスバーの通知 |
NVDA+Shift+End |
特に、オブジェクトナビゲーション、文字レビュー、マウスクリック、簡単音声設定の操作はすべて変更されました。
詳しくは コマンドクイックリファレンス をお読みください。
新機能
- Microsoft PowerPoint の編集とスライド表示の基本的なサポート(#501)
- Lotus Notes 8.5 のメッセージ読み上げと作成の基本的なサポート(#543)
- Microsoft Wordで文書を読み上げるときに言語の自動切り替えが有効になりました(#2047)
- MSHTML(Internet Explorer)およびGecko(Firefox)のブラウズモードで、詳細説明(long description)があるときに通知を行います。NVDA+Dを押すと新しいウィンドウで詳細説明を開きます。(#809)
- Internet Explorer のバージョン9以降で、通知を読み上げるようになりました。(コンテンツのブロックやファイルのダウンロードなど)(#2343)
- Internet Explorerとその他のMSHTMLコンポーネントにおいて、ブラウズモードでのテーブルの行と列のヘッダーを自動的に通知するようになりました。(#778)
- 新しい言語:アラゴン語、アイルランド語
- 新しい点字テーブル:デンマーク語2級、韓国語1級(#2737)
- 東芝のブルートゥーススタックが使われているときに、点字ディスプレイをブルートゥースで接続できるようになりました(#2419)
- Freedom Scientific社の点字ディスプレイでポートの選択をサポートしました(自動、USB、ブルートゥース)
- HumanwareのノートテイカーBrailleNoteシリーズの点字ディスプレイモードに対応しました。(#2012)
- Papenmeier BRAILLEX(ブレイレックス)点字ディスプレイの旧式モデルに対応しました(#2679)
- 点字入力キーを持つ点字ディスプレイから、コンピューター点字で文字を入力できるようになりました(#808)
- キーボード設定で「Enterキーで読み上げを中断」「文字入力で読み上げを中断」が設定できるようになりました。(#698)
- Google Chromeの技術に基づくウェブブラウザー Rockmelt, BlackHawk, Comodo Dragon, SRWare Iron に対応しました (#2236, #2813, #2814, #2815)
変更点
バグ修正
- ブラウズモードにおいて、前後の区切り線へ移動する一文字ナビゲーションが、Internet Explorer とその他のMSHTMLコントロールで使えるようになりました(#2781)
- NVDAの起動時に音声エンジンの初期化に失敗して eSpeak や「音声なし」になった場合に、これらの設定を保存しないようになりました。次回にNVDAを起動したときに、同じエンジンの初期化をもう一度試みます(#2589)
- NVDAの起動時に点字ディスプレイの初期化に失敗して「点字なし」になった場合に、設定ファイルに保存しないようになりました。次回にNVDAを起動したときに、同じディスプレイの初期化をもう一度試みます(#2264)
- Mozilla アプリケーションのブラウズモードで、テーブルの更新を適切にレンダリングします。例えば、更新されたセルにおいて、行と列の座標の通知やテーブルナビゲーションが適切に機能します (#2784)
- ウェブブラウザーのブラウズモードで、ラベルのない画像で適切にレンダリングできていなかった一部のものが、正しく処理されるようになりました(#2838)
- SecureCRT の古いバージョンおよび新しいバージョンに対応しました(#2800)
- Easy Dots IME などの入力メソッドが Windows XP で読み文字列を適切に通知します。
- Windows 7 の中国語簡体字 Microsoft Pinyin の候補リストにおいて、左右矢印キーによるページの切替、Homeキーによる先頭候補への移動などを適切に通知するようになりました。
- 記号の読みのカスタマイズ情報を保存したときに "preserve" フィールドが欠落しないようになりました (#2852)
- 自動アップデートのチェックを無効にしたときに、NVDA を再起動しなくても変更が反映されるようになりました。
- アドオンのフォルダーが他のアプリケーションと共有されていてアドオンの削除に失敗した場合に、NVDAが起動に失敗しないようになりました (#2860)
- DropBoxの設定ダイアログのタブのラベルがフラットレビューで閲覧できるようになりました。
- デフォルト以外の入力言語が選択されたときに、NVDAはコマンドと入力ヘルプモードのためのキー入力を正しく検出するようになりました。
- ドイツ語キーボードなどプラス記号が単独で入力できるキーボードに対応して、"plus"という名前でプラスキーにコマンドを割り当てられるようになりました(#2898)
- Internet Explorerとその他のMSHTMLコントロールにおいて、ブロッククォート(blockquote)が適切に通知されるようになりました(#2888)
- HumanWare Brailliant BI/B シリーズ点字ディスプレイのドライバーが、USBで一度も接続されたことがない場合に、ブルートゥースでの接続が選べるようになりました。
- ブラウズモードの要素リストにおける要素のフィルターで、フィルター文字列が大文字であっても、大文字と小文字を区別せず結果を得るようになりました (#2951)
- Mozilla ブラウザーにおいて、Flash コンテンツにフォーカスがある場合にもブラウズモードが使えるようになりました(#2546)
- 点字テーブルで単語の省略形を使い、カーソル位置の単語をコンピューター点字に展開しているときに、単語の中の1つの文字が複数の点字セルに展開されているような単語の後にカーソルを移動しても、点字カーソルの位置が適切になるようにしました(大文字符、アルファベット、数字など)(#2947)
- Microsoft Word 2003 と Internet Explorer エディットコントロールのテキスト選択が、点字ディスプレイに正しく出力されるようになりました。
- Microsoft Word で点字出力を使うときに、逆方向の操作でテキスト選択をする処理を修正しました。
- Scintilla のエディットコントロールでバックスペースやデリートによる文字削除をしたときに、マルチバイト文字が正しく通知されるようになりました(#2855)
- ユーザープロファイルのパスに特定のマルチバイト文字が含まれる場合に、NVDA のインストールが失敗する問題を修正しました(#2729)
- リストビューコントロール (SysListview32) でグループを通知するとき、64ビットのアプリケーションがエラーを起こさないようになりました。
- Mozilla アプリケーションのブラウズモードでテキストのコンテンツが誤って「編集可能」と通知されること場合がある不具合に対応しました。(#2959)
- IBM Lotus Symphony や OpenOffice においてキャレットの移動でレビューカーソルが適切に移動するようになりました。
- Adobe Flash コンテンツが Windows 8 の Internet Explorer で操作できるようになりました。 (#2454)
- Papenmeier Braillex Trioのブルートゥース対応を修正しました。 (#2995)
- Microsoft SAPI5 で Koba Speech 2 など特定の音声が使えない不具合に対応しました(#2629)
- Java Access Bridge を使うアプリケーションにおいて、編集可能なテキストフィールドでキャレットが移動したときに点字ディスプレイが正しく更新されるようにしました(#3107)
- ランドマークをサポートするブラウズモードのドキュメントにおいて、フォームのランドマークに対応しました。(#2997)
- sSpeakドライバは文字ごとの読み上げをより適切に行います。具体的には、外国語の文字について文字の名前や値を通知します。(#3106)
- ユーザー設定の保存場所に非ASCII文字が含まれていても、ログオン画面やセキュアデスクトップで利用するためのユーザー設定のコピーが失敗しないようになりました(#3092)
- NVDAが .NET アプリケーションでアジア言語文字入力を使ったときにフリーズしないようになりました(#3005)
- Internet Explorer 10 の標準モードのページ(例えば www.gmail.com のログインページ)において、ブラウズモードが使えるようになりました。(#3151)
開発者向けの変更
- 点字ディスプレイドライバーは手動のポート選択をサポートします(#426)
- レガシーなシリアルポートによる接続をサポートする点字ディスプレイにおいて特に有効です。
- BrailleDisplayDriver クラスの getPossiblePorts メソッドを使います
- 点字ディスプレイからの文字入力に対応しました(#808)
- 点字キーからの文字入力は brailleInput.BrailleInputGesture クラスまたはそのサブクラスに含まれます。
- braille.BrailleDisplayGesture (実装はbrailleDisplayDriversで行います) のサブクラスがさらに brailleInput.BrailleInputGesture を継承できます。こうすることで、点字ディスプレイのコマンド入力と文字入力を、同じジェスチャークラスによって処理できます。
- NVDAが UIAccess 特権で動作しているときに comHelper.getActiveObject を使って通常のプロセスからアクティブな COM オブジェクトを取得できるようになりました。 (#2483)
2012.3
このリリースのハイライトは、アジア言語の文字入力サポート、Windows 8 タッチ画面の実験的サポート、Adobe Readerにおけるページ番号の通知や表のサポートの改善、フォーカスされたテーブルの列および Windows リストビューコントロールでのテーブルナビゲーション対応、点字ディスプレイ対応の追加、Microsoft Excelの列見出しと行見出しの通知です。
新機能
- NVDA は IME とテキストサービスによるアジア言語の文字入力を、全てのアプリケーションでサポートします。具体的には以下の機能です:
- 候補リストの項目の通知とナビゲーション
- コンポジション文字列の通知とナビゲーション
- 未変換文字列の通知
- Adobe Reader のドキュメントにおいて、アンダーラインや打ち消し線があることを通知するようになりました。 (#2410)
- Windows の固定キー機能が有効なとき、NVDA 制御キーも他の補助キーと同じように動作するようになりました。これによってNVDA制御キーを押し続けないで他のキーを押せるようになりました。 (#230)
- Microsoft Excel で列見出しと行見出しの自動通知が可能になりました。NVDA+shift+C で列見出しを含む行の設定、NVDA+shift+R で行見出しを含む列の設定です。これらのキーをすばやく2回押すと設定をクリアします。 (#1519)
- HIMS 製の点字ディスプレイ Braille Sense, Braille EDGE および SyncBraille に対応しました。 (#1266, #1267)
- Windows 8 でトーストが表示されたときに、ヘルプバルーンの通知が有効であれば、NVDAはトーストを通知します。 (#2143)
- Windows 8 タッチスクリーンに実験的に対応しました。具体的な内容:
- 指を動かしたときにその場所の文字を直接読むことができます。
- 多くのジェスチャーで、オブジェクトナビゲーション、文字レビュー、その他の NVDA コマンドを実行できます。
- VIP Mud アプリケーションに対応しました。 (#1728)
- Adobe Readerにおいて、テーブルにサマリーがある場合に通知するようになりました。 (#2465)
- Adobe Readerにおいて、テーブルの行見出しおよび列見出しを通知するようになりました。 (#2193, #2527, #2528)
- 新しい言語: アムハラ語、韓国語、ネパール語に対応しました。
- Microsoft Outlook 2007 のメールアドレス入力で、自動補完候補をNVDAが通知するようになりました。 (#689)
- 新しい eSpeak の音声 Gene および Gene2 が追加されました。 (#2512)
- Adobe Readerにおいて、ページ番号を通知するようになりました。 (#2534)
- Reader XI において、ページのラベルが存在すれば、セクションごとにページ番号のつけかたが変わっていても、通知されるようになりました。過去のバージョンでは、連続的なページ番号しか通知できませんでした。
- NVDA+コントロール+R をすばやく3回押すか、NVDA メニューの"設定をリセットして初期値に戻す"を選ぶことで、NVDA の設定を初期化できるようになりました。 (#2086)
- 日本テレソフトの点字ディスプレイ清華バージョン3,4,5および清華80に対応しました。 (#2452)
- Freedom Scientific の PAC Mate と Focus Braille 点字ディスプレイで前後へのスクロールができるようになりました。 (#2556)
- Freedom Scientific の Focus Braille 点字ディスプレイに対応する機能が追加されました。例えば、拡張バー、ロッカーバー、特定のドットの組み合わせによる共通の操作への対応などです。 (#2516)
- Mozilla アプリケーションなど IAccessible2 を使うアプリケーションにおいて、ブラウズモードでないときにもテーブルの行と列の見出しが通知されるようになりました。 (#926)
- Microsoft Word 2013 のドキュメントコントロールに予備的な対応をしました。 (#2543)
- Mozilla アプリケーションなど IAccessible2 を使うアプリケーションにおいて、テキストの配置を通知できるようになりました。 (#2612)
- テーブルの列または複数の列をもつ Windows 標準リストビューコントロールにフォーカスしたときに、テーブルナビゲーションのコマンドで各セルにアクセスできるようになりました。 (#828)
- 点字出力テーブルが追加されました:エストニア語0級、ポルトガル語8点コンピューター点字、イタリア語6点コンピューター点字。 (#2319, #2662)
- すでに NVDA がシステムにインストールされている場合に、NVDAのアドオンパッケージを開いたとき(Windowsのエクスプローラーの表示、またはウェブブラウザーのダウンロードから)、そのアドオンをNVDAにインストールするようになりました。 (#2306)
- Papenmeier ブレイレックス点字ディスプレイの新型機種をサポートしました。 (#1265)
- Windows 7 以降で Windows エクスプローラーのリスト項目の位置(例:1の4)が通知されるようになりました。これは itemIndex と itemCount のカスタムプロパティに対応する UIAutomation コントロールすべてで有効です。 (#2643)
変更点
- NVDA レビューカーソルの設定ダイアログ「キーボードフォーカスを追跡」が「システムフォーカスを追跡」に変更されました。これはNVDAの他の箇所と用語を統一するためです。
- 点字ディスプレイのタッチカーソルでレビュー位置を移動し、テキストではないオブジェクト(編集可能なテキストフィールド)にカーソルを移す場合に、タッチカーソルがオブジェクトをアクティブ化するようになりました。 (#2386)
- 設定を新規作成するときのデフォルトで"終了時に設定を保存"オプションが有効になりました。
- すでにNVDAがインストールされていて、コントロール+ALT+Nで起動するショートカットの設定をユーザーが変更している場合に、NVDAのアップデート処理でNVDAのショートカットを作り直さないようになりました。(#2572)
- アドオン マネージャー のアドオン一覧で状態の前にパッケージ名を表示するようになりました。 (#2548)
- アドオンのインストールで、すでに同じバージョンまたは異なるバージョンの同じアドオンがインストールされていたときに、エラーを表示して中断するのではなく、インストールされたアドオンを更新するかどうか確認するようになりました。 (#2501)
- オブジェクトナビゲーションの操作において(現在のオブジェクトの通知を除いて)冗長な通知を減らしました。現在のオブジェクトの通知を使えば詳細な情報が得られます。 (#2560)
- liblouis 点訳エンジンを 2.5.1 に更新しました。(#2319, #2480, #2662, #2672)
- NVDAキーコマンドクイックリファレンスはコマンドクイックリファレンスに名前が変わりました。キーボードだけでなくタッチ操作のコマンドも含まれるようになったためです。
- ブラウズモードの要素リストのダイアログで、 NVDA を終了しないかぎり前回選択された要素の種類(リンク、見出し、ランドマーク)が再び選択されるようになりました。(#365)
- Windows 8 の Metro アプリ(メール、カレンダーなど)で、アプリケーション全体がブラウズモードで動作しないようになりました。
- Handy Tech BrailleDriver COM-Server を 1.4.2.0 に更新しました。
バグ修正
- Windows Vista 以降において、Windows+L で Windows をロックして、さらにロック解除をした後で、NVDA が Windows キーを押し続ける操作を適切に処理できない問題が修正されました。(#1856)
- Adobe Readerにおいて、行見出しがテーブルのセルとして正しく認識されるようになりました。セル座標の通知が行われ、テーブルのナビゲーション操作で移動できます。 (#2444)
- Adobe Readerにおいて、テーブルの複数の行および(または)列を結合したセルが正しく扱えるようになりました。 (#2437, #2438, #2450)
- NVDAの配布パッケージは実行前に完全性の確認を行うようになりました。 (#2475)
- NVDAの更新をダウンロードできなかった場合に一時ファイルを削除するようになりました。 (#2477)
- ユーザー環境設定を管理者権限でシステム設定にコピーする機能(Windowsログオンなどセキュアデスクトップで使用します)で、NVDA がフリーズしないようになりました。(#2485)
- Windows 8 スタートスクリーンのタイルの音声および点字による説明を改善しました。 タイルの名前を繰り返さないようになり、「選択なし」の通知をやめました。また、ライブステータスの情報をタイルの説明として通知します。(例えば「天気」のタイルでは現在の気温を通知します)
- Microsoft Outlook のパスワード入力と、その他の保護されたエディットコントロールにおいて、パスワードの通知を抑止するようになりました。 (#2021)
- Adobe Readerにおいて、フォームのフィールドにおける変更が正しくブラウズモードに反映されるようになりました。 (#2529)
- Microsoft Word スペルチェッカーのサポートを改善しました。現在のスペルエラーの通知を改善しました。Windows Vista 以降でインストール版のNVDAを使っている場合にスペルチェッカーをサポートします。
- アドオンが非英語の文字のファイルを含んでいる場合もなるべくインストールが失敗しないように改善しました。 (#2505)
- Adobe Readerにおいて、テキストの更新やスクロールが起きても言語情報が失われなくなりました。 (#2544)
- アドオンをインストールするときに、国際化されたアドオンの名前が存在する場合に、確認ダイアログに表示されるようになりました。 (#2422)
- ドットネットや Silverlight などの UI オートメーション対応アプリケーションにおいて、スライダーなど数値を扱うコントロールの処理が修正されました。 (#2417)
- NVDAのインストールやポータブル版作成などで使われる、進捗の度合いが不確定なプログレスバーにおいて、プログレスバーの通知設定に応じた通知が行われるようになりました。 (#2574)
- セキュアな Windows 画面(ロック画面など)がアクティブな状態で、点字ディスプレイからNVDAのコマンドを実行できないように修正しました。 (#2449)
- ブラウズモードにおいて、表示されているテキストが更新されたときに点字ディスプレイを更新するようになりました。 (#2074)
- ロック画面などセキュリティ保護された Windows 画面において、NVDA はアプリケーションの音声出力や点字出力を無視します。
- ブラウズモードにおいて、ドキュメントの最後の文字で右矢印キーを押したとき、あるいは、ドキュメントの末尾がコンテナの最後の要素である状況でコンテナの末尾にジャンプしたとき、キャレットの位置が不適切になる問題を解決しました。 (#2463)
- Webアプリケーションでダイアログの文字を通知するときに、不適切に余分な文字が出力されないようになりました。(具体的には ARIA ダイアログで aria-describedby 属性がない場合の現象です。) (#2390)
- NVDA は MSHTML ドキュメント(Internet Explorerなど)において、不適切にエディットフィールドの通知や位置判定をしなくなりました。(具体的には ARIA ロールがWebページの作成者によって明示された場合の現象です。) (#2435)
- Windows コマンドプロンプトでバックスペースキーが押されたときに、入力単語の読み上げが正しく動作するようになりました。 (#2586)
- Microsoft Excel のセル座標がふたたび点字で表示できるようになりました。
- Microsoft Word において、リストのバレットや番号で左矢印キーやコントロール+左矢印キーを押したときに、その段落から抜け出せなくなる不具合を修正しました。 (#2402)
- Mozilla アプリケーションのブラウズモードにおいて、特定のリストボックスの項目が不適切に解釈される問題を解決しました。(具体的には ARIA リストボックスです)
- Mozilla アプリケーションのブラウズモードにおいて、特定のコントロールが不適切なラベルや空白として扱われていましたが、正しいラベルとして解釈されるようになりました。
- Mozilla アプリケーションのブラウズモードにおいて、冗長な空白を取り除くようになりました。
- Webブラウザーのブラウズモードにおいて、視覚的表現と明示された画像(具体的には alt="" の画像)が適切に無視されるようになりました。
- Webブラウザーにおいて、スクリーンリーダーから隠すと指定されたコンテンツを隠すようになりました。(具体的には aria-hidden 属性が使われた場合です) (#2117)
- ドル通貨記号を使う負の値(例えば -$123)が記号読み上げレベルにかかわらず負の数字として読み上げられるようになりました。 (#2625)
- 「すべて読み上げ」機能において、文の終わりではない行末で既定の言語に不適切に戻ってしまう問題を解決しました。 (#2630)
- Adobe Reader 10.1 以降で、フォント情報が正しく検出できるようになりました。 (#2175)
- Adobe Reader において、代替テキストが提供されているときに、そのテキストだけを通知するようになりました。これまでは冗長なテキストを含むことがありました。 (#2174)
- 文書がアプリケーションを含んでいるときに、アプリケーションの内側の要素はブラウズモードで除外されるようになりました。これによってナビゲーションのときに意図せずアプリケーションの内側に移動することが防げます。アプリケーションは埋め込みオブジェクトと同じように操作できます。 (#990)
- Mozilla アプリケーションにおいて、スピンボタンの値が変更されたときに正しく通知されるようになりました。 (#2653)
- Adobe Digital Editions バージョン 2.0 に対応しました。(#2688)
- Internet Explorer などの MSHTML ドキュメントにおいてコンボボックスで NVDA+上矢印を押したときに不適切にすべての項目を読み上げる問題を修正し、アクティブな項目だけを読み上げるようになりました。(#2337)
- 読み上げ辞書でパターンや置換にシャープ(#)が含まれていても正しく保存されるようになりました。(#961)
- MSHTML ドキュメント(Internet Explorer など)のブラウズモードで非表示コンテンツの内側の表示コンテンツが正しく扱われるようになりました。具体的には visibility:visible スタイルの要素が visibility:hidden スタイルの要素の内側にある場合です。(#2097)
- Windows XP セキュリティセンターのリンクの名前のあとでランダムな無意味情報を通知しなくなりました。(#1331)
- Windows 7 スタートメニューの検索ボックスのような UI オートメーション対応のテキストコントロールで、マウスオーバーしたときに無音ではなく正しく通知が行われるようになりました。
- キーボードレイアウトの通知を「すべて読み上げ」の途中でおこなわないようになりました。これはアラビア語を含む多言語ドキュメントで特に問題になっていました。(#1676)
- Windows 7/8 のスタートメニューにおける検索ボックスなど、UI オートメーション対応の編集可能テキストコントロールの一部において、内容が更新されるたびにすべての内容を読み上げていた問題に対応しました。
- Windows 8 スタートスクリーンのグループをまたぐ移動で、ラベルなしグループの名前として最初のタイルの名前が通知されないようになりました。これによってナビゲーションがすばやく行えます。(#2658)
- Windows 8 スタートスクリーンを開いたときに、フォーカスがスタートスクリーンのルートではなく、最初のタイルに適切に移動するようになり、操作が容易になりました。(#2720)
- ユーザープロファイルのパスに特定のマルチバイト文字が含まれていたときにNVDAが起動できない問題を解決しました。(#2729)
- Google Chrome のブラウズモードにおいて、タブのテキストが正しくレンダリングされるようになりました。
- ブラウズモードにおいて、メニューボタンが正しく通知されるようになりました。
- OpenOffice.org/LibreOffice の Calc でスプレッドシートのセルの読みあげが正しく動作するようになりました。(#2765)
- Yahoo! Mail メッセージ一覧を Internet Explorer で再び正しく扱えるようになりました。(#2780)
開発者向けの変更
- NVDAの初期化において過去のログファイルを nvda-old.log にコピーするようになりました。これによりNVDAが不正終了して再起動したときに、そのセッションのログを確認できるようになりました。 (#916)
- chooseNVDAObjectOverlayClasses にて role プロパティを取得したときに、Windows コマンドコントロールや Scintilla コントロールなどの role が不適切な値になり、オブジェクトのフォーカス状態を通知できない問題を解決しました。 (#2569)
- NVDAメニューの設定、ツール、ヘルプが gui.mainFrame.sysTrayIcon のアトリビュート preferenceMenu, toolsMenu, helpMenu としてアクセスできるようになりました。これによりプラグインがメニュー項目を追加できます。
- globalCommands の navigatorObject_doDefaultAction の名前は review_activate になりました。
- Gettext メッセージのコンテクストに対応しました。1種類の英語のメッセージに対して、コンテクストに応じて、複数の対訳をあたえられるようになりました。 (#1524)
- ビルトインのNVDAモジュールがサードパーティのモジュールによってオーバーライドされたときに、ビルトインのモジュールにアクセスできるようになりました。nvdaBuiltin モジュールを参照してください。
- アドオンの翻訳サポートがアドオンの installTasks モジュールで使われるようになりました。
2012.2.1
このリリースではセキュリティ脆弱性の修正が行われました(Python処理系がバージョン2.7.3に更新されました)。
2012.2
このリリースにおけるハイライトには、インストーラーとポータブル版作成機能の搭載、自動アップデート、アドオンを簡単に管理できる機能、Microsoft Word におけるグラフィックスの通知機能、Windows 8 メトロ形式アプリケーションのサポート、いくつかの重要なバグ修正を含んでいます。
新機能
- NVDAは更新版のダウンロードとインストールを自動的にチェックするようになりました。 (#73)
- アドオンマネージャーによってNVDAの拡張が簡単になりました。この機能はNVDAメニューの「ツール」にあり、アドオンパッケージ(拡張子 .nvda-addon のファイル)でプラグインやドライバをインストールしたり削除したりできます。アドオンマネージャーでは設定フォルダーにコピーされた従来の形式のプラグインやドライバは表示されません。 (#213)
- インストールされたリリース版のNVDAにおいて、多くのNVDAの機能が Windows 8 メトロスタイルのアプリケーションで使えるようになりました。入力された文字の読み上げ、Webドキュメントのブラウズモード(メトロバージョンのInternet Explorer 10を含みます)などです。ポータブル環境のNVDAはメトロスタイルのアプリケーションを読み上げできません。 (#1801)
- ブラウズモードのドキュメント(Internet Explorerや Firefoxなど)で、要素コンテナ(リストや表など)の先頭および末尾に shift+, (シフト コンマ)と , (コンマ)によってジャンプできます。(#123)
- 新しい言語: ギリシャ語
- Microsoft Word の文書で、グラフィックスと代替テキストを通知します。 (#2282, #1541)
変更点
- NVDAは1つのパッケージとして配布されるようになりました。ポータブル版とインストーラー版を分離せず、1つのファイルで、実行すると一時的なNVDAのコピーを作成し、インストールを行うことも、ポータブル版の実行ファイルを作成することもできます。 (#1715)
- NVDA は全てのシステムにおいて必ず Program Files フォルダーにインストールされます。古いバージョンからのアップデートの場合にインストール場所が異なる場合は、自動的にインストール場所を移動します。
- Microsoft Excel においてセル座標の通知が内容の前ではなく内容の後で行われるようになりました。また、セル座標の通知は「書式情報」の「テーブルセルの座標を通知」がオンの場合のみ行われるようになりました。(#320)
バグ修正
- 自動言語切り換えが有効で適切にマークアップされている場合、Mozilla Gecko (例えばFirefox等) の画像に対する代替テキストやいくつかのコントロールのラベルが正しい言語で通知されるようになりました。
- BibleSeeker (及びその他のTRxRichEditコントロール) において、文章の真ん中で停止しないようになりました。
- Windows 8のExplorerのファイルプロパティーのリスト (パーミッションタブ) 及びWindows 8のアップデートが正しく読まれるようになりました。
- Microsoft Word において(極端に長い行や目次など)ドキュメントから文字情報を取り出すために2秒以上かかる場合にフリーズすることがある問題を解決しました。(#2191)
- 空白に続いて特定の句読点がある場合に、単語の区切りの検出が正しく動作するようになりました。(#1656)
- Adobe Readerのブラウズモードで、クイックナビゲーションと要素リストを使って、レベルのない見出しへのナビゲーションが可能になりました。(#2181)
- Winampのプレイリストエディターにおいて他の要素に移動したときに点字が正しく更新されるようになりました。(#1912)
- 要素リストのツリー(ブラウズモードのドキュメントで有効です)が各要素の文字を正しい大きさで表示するようになりました。(#2276)
- Java Access Bridgeを使うアプリケーションにおいて、編集可能なテキストフィールドが点字で正しく表示されるようになりました。(#2284)
- Java Access Bridgeを使うアプリケーションにおいて、編集可能なテキストフィールドが特定の状況で不適切な文字を読み上げる問題が解決しました。(#1892)
- Java Access Bridgeを使うアプリケーションにおいて、編集可能なテキストフィールドの末尾で、現在の行が正しく通知されるようになりました。(#1892)
- Mozilla Gecko 14 以降を使うアプリケーション(Firefox 14など)のブラウズモードで、ブロッククオートと埋め込みオブジェクトのクイックナビゲーションが動作するようになりました。 (#2287)
- Internet Explorer 9 において特定のランドマークまたはフォーカス可能な要素の内側にフォーカスを移動するときに NVDA が不適切な内容を読み上げる問題を修正しました(具体的にはフォーカス可能またはARIA ランドマークのついた div 要素における現象です)。
- NVDAのデスクトップおよびスタートメニューのアイコンが64ビット版のWindowsにおいて正しく表示されるようになりました。(#354)
開発者向けの変更
- NVDAのためのNSISによるインストーラーは、Pythonで実装された新しいインストーラーに置き替えられました。翻訳者はインストーラーのためにlangstrings.txtファイルを更新する必要はなくなりました。ローカライズのための文字列はすべてgettextのpoファイルとして管理されます。
2012.1
このリリースにおけるハイライトには、より高速に点字を読むための機能、ドキュメントの書式の点字での確認、Microsoftワードでのより多くの書式情報へのアクセス及びパフォーマンスの向上、iTunesストアのサポートが含まれています。
新機能
- 現在行の先頭にあるタブやスペースの数を入力されている順に通知できるようになりました。書式設定ダイアログ内の行インデントの通知で有効化できます。 (#373)
- オンスクリーンキーボードや音声認識ソフトウェアのような、代替キー入力エミュレーションで生成された入力が認識できるようになりました。
- コマンドコンソールの色が認識できるようになりました。
- 太字、斜体及び下線が、現在設定されている点字の変換テーブルを使用して表現されるようになりました。 (#538)
- Microsoft Word文書において、以下を含むより多くの情報が通知できるようになりました。
- 脚注及び文末脚注の数、見出しレベル、コメントの有無、テーブルのネストレベル、リンク、テキスト色のようなインライン情報。
- コメント、脚注及び文末脚注、ヘッダー及びフッターといった、文書のセクションに入る際の通知。
- 点字の7と8の点を使って選択されたテキストが表現されるようになりました。 (#889)
- 文書内のリンク、ボタン、見出しといったコントロール情報が点字で通知されるようになりました。 (#202)
- hedo ProfiLine USB点字ディスプレイとMobilLine USB点字ディスプレイをサポートしました。 (#1863, #1897)
- 可能な場合、点字表示で単語が切れないようにしました。この機能は点字設定ダイアログで無効にすることができます。 (#1890, #1946)
- 点字が、行単位の代わりに段落単位に表示できるようになり、多くのテキストがより早く読めるようになりました。点字設定ダイアログ内の「段落ごとに読み上げ」で設定してください。 (#1891)
- ブラウズモード使用中に、カーソル位置のオブジェクトを点字ディスプレイから有効化できるようになりました。カーソルがオブジェクト上にある時にタッチカーソルを押してください (カーソルがまだそこにない場合は2度押してください)。 (#1893)
- iTunes Storeなどで使用されている、iTunesのWeb領域のサポートを開始しました。WebKit 1を使用している他のアプリケーションもサポートできるかもしれません。 (#734)
- Adobe Digital Editions 1.8.1以降において、「すべて読み上げ」を使用中の場合、自動的にページをめくれるようになりました。 (#1978)
- 新しい点字の変換テーブル、ポルトガル語2級、アイスランド語8点コンピューター点字、タミル語1級、スペイン語8点コンピューター点字及びペルシャ語1級を追加しました。 (#2014)
- ドキュメント内のフレームを通知するかどうかを書式設定ダイアログから変更できるようになりました。 (#1900)
- OpenBookを使用する際、自動的にスリープモードを有効化するようにしました。 (#1209)
- Poeditにおいて、翻訳者によって追加されたコメント及び自動的に展開されたコメントを読むことができます。未翻訳翻訳があいまいなメッセージはアスタリスクでマークされ、そこに移動するとビープ音が聞こえます。 (#1811)
- HumanWare社製のBrailliant BI及びBシリーズのディスプレーをサポートしました。 (#1990)
- 新しい言語: ブークモールノルウェー語に対応しました。
変更点
- 自動言語切り換えが有効で適切な言語情報が提供されている場合、現在文字の説明や現在の単語や行のスペル読みで適切な言語が使用できるようになりました。
- eSpeak音声エンジンを1.46.02に更新しました。
- 画像及びリンクURLから推測されたとても長い名前(30文字以上)はほとんどの場合ゴミであることから、無効なものとして切り捨てるようになりました。 (#1989)
- 一部の点字で表示される情報が短縮されました。 (#1955, #2043)
- キャレットまたはレビューカーソルが移動する時、点字も手動でスクロールさせるのと同じようにスクロールするようになりました。これにより、点字を段落単位で読むように設定している時に、より正確に単語を分断することなくめるようになりました。 (#1996)
- 最新のスペイン語1級点字変換テーブルに更新しました。
- liblouis braille translatorを2.4.1に更新しました。
バグ修正
- Windows 8において、NVDAで操作ができなくならないように、フォーカスがエクスプローラーの検索フィールドから誤って外れてしまわないようにしました。
- Microsoft Word文書において、書式情報の自動通知が有効な場合の読み上げや内部での移動のパフォーマンスが向上したので、校正がより快適に行えるようになりました。一部のユーザーには全体的なパフォーマンスも向上しています。
- フルスクリーンのAdobe Flashコンテンツにおいて、ブラウズモードが使用できるようになりました。
- Microsoft Speech APIバージョン 5の音声使用時、デフォルトの出力先 (Microsoft Sound Mapper) 以外が選択されていると音質が悪くなる問題を修正しました。 (#749)
- 点字のみまたはスピーチビューワー使用時であっても、「音声なし」音声エンジンが使用できるようになりました。 (#1963)
- オブジェクトナビゲーションコマンドでは、「子オブジェクトなし」または「親オブジェクトなし」という通知はなくなり、ドキュメントで一貫したメッセージを通知するようになりました。
- NVDAを英語以外の言語で使用しているとき、Tabキーの名称がその言語で正しく通知されるようになりました。
- Mozilla Gecko (例えばFirefox) において、ドキュメント内のメニューを移動中に、断続的にブラウズモードに切り替わらないようになりました。 (#2025)
- 電卓でバックスペースキーを押した場合、何も読み上げないのでなく、更新された結果を読み上げるようになりました。 (#2030)
- ブラウズモード内の「マウスポインターを現在のナビゲーターオブジェクトに移動」コマンドが、ある状況でより正確にレビューカーソルを移動するために、オブジェクトの左上に移動する代わりに、中心に移動するようになりました。 (#2029)
- ブラウズモードのフォーカスの変化を追跡する自動フォーカスモードが有効でツールバーにフォーカスした場合、フォーカスモードに変更されるようになりました。 (#1339)
- Adobe Reader上で、タイトルの通知コマンドが正しく動作するように改善しました。
- 「フォーカスの変化を追跡する自動フォーカスモード」が有効な場合、ARIAグリッドのようなフォーカスのあるテーブル上でフォーカスモードが正しく利用できるようになりました。 (#1763)
- iTunesにおいて、特定のリストの位置情報が正しく通知されるようになりました。
- Adobe Readerにおいて、一部のリンクが読み取り専用テキストを含んでいるように取り扱われないようになりました。
- 編集可能なテキストフィールドのラベルを、ダイアログを通知する際に誤って含まないようにしました。 (#1960)
- オブジェクトの説明の通知が有効な場合、グループの説明がまた通知されるようになりました。
- Windowsエクスプローラーのドライブのプロパティダイアログにおいて、人が読めるサイズのテキストを含むようになりました。
- 一部のプロパティページのテキストが2度通知される問題を抑制しました。 (#218)
- スクリーンにテキストが書かれたテキストフィールド内のキャレットによる追跡が向上しました。特に、Microsoft ExcelのセルエディターやEudoraのメッセージエディターでの編集が向上しています。 (#1658)
- Firefox 11において、(NVDA+Ctrl+スペースで動作する) それを含んでいる仮想バッファーに移動するコマンドで、埋め込みオブジェクトから抜けられるようになりました。
- ディレクトリー名にASCII文字以外が含まれていても、 (例えば言語設定を変更した後に) 正しく再起動できるようになりました。 (#2079)
- 点字表示において、オブジェクトショートカットキーの通知、位置情報及び説明が、設定どおりに正しく動作するようになりました。
- Mozillaのアプリケーションにおいて、点字が有効な場合でもブラウズモードとフォーカスモードの切り替えが遅くならないようになりました。 (#2095)
- 点字ディスプレイ上のタッチカーソルで行末/段落末のスペースに移動させた時、一部の編集可能テキストでテキストの先頭に移動しないようになりました。 (#2096)
- 再度Audiologic Tts3シンセサイザーが正常に動作するようになりました。 (#2109)
- Microsoft Wordd文書が複数行として扱われるようになりました。これにより、文書にフォーカスがある際の点字表示がより適切に動作するようになりました。
- Microsoft Internet Explorerにおいて、いくつかのレアなコントロールにフォーカスした時にエラーが発生しなくなりました。(#2121)
- 句読点及び記号の発音のユーザーによる変更が、NVDAを再起動することなく、または自動言語変更を無効化することなくすぐに反映されるようになりました。
- eSpeakを使用中で、NVDAログビューアーの名前をつけて保存のダイアログを開いた時に読み上げが停止しないようになりました。 (#2145)
2011.3
このリリースにおけるハイライトには、適切な言語設定が行われているドキュメントを読み上げる際に自動的に言語を切り替える機能、64ビット版Java Runtime Environmentsのサポート、Mozillaアプリケーションのブラウズモードにおける書式情報の通知、アプリケーションのフリーズやクラッシュへのより良い対応及びWindows 8への初期対応が含まれています。
新機能
- Web/PDFドキュメントを読み上げる際、言語設定情報が適切に指定されていれば、eSpeak音声エンジンの言語が自動的に変更されるようになりました。自動言語/方言切り替えは、音声設定ダイアログで行うことができます。 (#845)
- 64ビットのJava Runtime Environmentを含む、Java Access Bridge 2.0.2をサポートしました。
- Mozilla Gecko (例えばFirefox) において、オブジェクトナビゲーション使用時に見出しレベルが通知されるようになりました。
- Mozilla Geckoのブラウズモード (例えばFirefox及びThunderbird) において、テキストの書式を通知できるようになりました。 (#394)
- Mozillaのアプリケーションなどで使用されているような標準的なIAccessible2のテキストコントロールにおいて、アンダーライン付のテキスト及び/または打ち消し線付のテキストを認識して通知できるようになりました。
- Adobe Readerのブラウズモードにおいて、テーブル行及び列の数が通知できるようになりました。
- Microsoft Speech Platform synthesizerへのサポートを追加しました。 (#1735)
- IBM Lotus Symphonyのキャレットにおいて、ページ番号及び行番号が通知できるようになりました。 (#1632)
- 大文字を読み上げる時のピッチの変化率が、音声設定ダイアログから変更できるようになりました。これは、大文字のピッチを上げるチェックボックスに替わるものです (したがって、この機能を無効化するには変化率の値を0にしてください) 。 (#255)
- テキスト及び背景色が、Microsoft Excelのセルの書式の通知に含まれるようになりました。 (#1655)
- Java Access Bridgeを使用しているアプリケーションにおいて、適切なコントロールで現在のナビゲーターオブジェクトを有効化できるようになりました。 (#1744)
- 新しい言語: タミル語。
- Design Science MathPlayerの基本的なサポートを行いました。
変更点
- NVDA自身がクラッシュしてしまった場合に自動的に再起動するようになりました。
- 一部の情報が点字で短縮表示されるようになりました。 (#1288)
- アクティブウィンドウの読み上げスクリプト (NVDA+B) が改良され、不要なコントロールを除外できるようになり、より簡単に読み上げを停止できるようになりました。 (#1499)
- ブラウズモード使用時に、新たに読みこまれたドキュメントを自動的に読み上げる挙動がオプションとなり、ブラウズモード設定ダイアログから設定できるようになりました。 (#414)
- (デスクトップキーレイアウトではNVDA+endで) でステータスバーを読もうとしているとき、もしステータスバーそのものが存在しない場合、NVDAは代わりに表示されているアクティブなアプリケーションの最下行を使用するようになりました。 (#649)
- ブラウズモード内でテキストをすべて読み上げる機能を実行中に、テキストを次のテキストと一緒に長い文章としてまとめて読むのでなく、見出しやその他のブロック要素の末尾で音声を一時的に停止するようになりました。
- ブラウズモード内でスペースまたはEnterキーを押すと、フォーカスモードに入る替わりにタブを有効化するようになりました。 (#1760)
- eSpeak音声エンジンを1.45.46にアップデートしました。
バグ修正
- Internet Explorer及びその他のMSHTMLのコントロールにおいて、制作者が非表示にしようとしているリストのバレットや番号 (例えばリストのスタイルが"none"のような物) を読み上げないようになりました。 (#1671)
- NVDAがフリーズしたために (例えばCtrl+Alt+Nを押して) 再起動するとき、新しいNVDAが起動するまでは先に起動していたNVDAを終了しないようにしました。
- Windowsコンソールにおいて、バックスペースやカーソルキーを押した場合に奇妙な結果が出てしまういくつかのケースに対応しました。 (#1612)
- WPFコンボボックス内の選択された項目 (及び、おそらくUIオートメーションによって出力されたコンボボックスの一部) でテキストの編集ができないものが正しく通知されるようになりました。
- Adobe Readerのブラウズモードにおいて、次の行へ移動、及び前の行に移動するコマンドで、見出し行から次の行に移動、もしくはその逆が常に可能になりました。また、見出し行が0行目と通知されることがなくなりました。 (#1731)
- Adobe Readerのブラウズモードにおいて、テーブル内の空白セルに移動することができる (したがって通過することもできる) ようになりました。
- 意味のない位置情報 (例えば0の0 レベル0のような) を点字表示しないようになりました。
- 点字でレビューを表示させた場合、コンテンツをフラットレビューで表示できるようになりました。 (#1711)
- 例えばWordpadドキュメントの先頭から前にスクロールする時などに、テキスト制御文字が2度表示されるような問題を解消しました。
- Internet Explorerのブラウズモードにおいて、ファイルアップロードのボタン上でEnterキーを押した際に、フォーカスモードに切り替わるのではなく、アップロードするファイルを選択するダイアログを表示するという正しい挙動になりました。 (#1720)
- アプリケーションのスリープモードが有効な場合、DOSコンソールのような動的なコンテンツの変更が通知されなくなりました。 (#1630)
- ブラウズモードにおいて、コンボボックスを閉じたり開いたりするための、Alt+上矢印及びAlt+下矢印の挙動が改善しました。 (#1630)
- 以前は確実にフリーズを引き起こした、応答なしのアプリケーションのような状況など、より多くの状況から復旧できるようになりました。 (#1408)
- (Firefoxほか) Mozilla Geckoのブラウズモードにおけるドキュメントで、要素がdisplay:tableとしてスタイル指定されているという非常に特別な状況でテキストのレンダリングに失敗する問題を解消しました。 (#1373)
- ラベルのあるコントロール内部にフォーカスが移動した際に、ラベルを読み上げないようになりました。Firefox (Gecko) とInternet Explorer (MSHTML) における一部のフォームフィールドでラベルの二重読み上げを解消しました。 (#1650)
- Microsoft Excelで、Ctrl+Vで貼り付けをおこなったあとにセルを読めない問題を解消しました。 (#1781)
- Adobe Readerにおいて、フォーカスモードで別ページのコントロールに移動した際、文書に関する外部情報を読み上げないようになりました。 (#1659)
- (Firefoxなど) Mozilla Geckoアプリケーションのブラウズモードにおいて、トグルボタンが正しく検出され、通知されるようになりました。 (#1757)
- Windows 8デベロッパープレビュー版で、Windowsエクスプローラーのアドレスバーを正しく読めるようになりました。
- Windows 8デベロッパープレビュー版で、グリフ変換の問題により、winverやワードパッドのようなアプリケーションがクラッシュしないようになりました。
- (Firefox 10など) Mozilla Gecko 10以降を利用するアプリケーションのブラウズモードにおいて、ターゲットにアンカーを含むページを読み込んだ際に、カーソルがより正しい位置に配置されるようになりました。 (#360)
- (Firefoxなど) Mozilla Geckoアプリケーションのブラウズモードにおいて、イメージマップのラベルがレンダリングされるようになりました。
- マウス追跡有効時に、マウスを (Synapticsのポインティングデバイス設定やSpeechLabのSpeakTextのような) 特定の編集可能なテキストフィールドで動かしても、アプリケーションがクラッシュしないようになりました。 (#672)
- Windows XPに付属するメモ帳のバージョン情報、Windowsのバージョン情報を含む、いくつかのアプリケーションのダイアログについて正しく動作するようになりました。 (#1853, #1855)
- Windowsのエディットコントロールにおける単語によるレビューを直しました。 (#1877)
- キャレットの移動を追跡する自動フォーカスモードが有効な時、フォーカスモードのエディットフィールドから左矢印、上矢印またはPageUpで正しくブラウズモードに抜けられるようになりました。 (#1733)
2011.2
このリリースにおけるハイライトには、変更可能な読み上げレベルや読み方のカスタマイズ、文字の説明読みを含む句読点及び記号読み上げの強化、すべて読み上げ中の行末の無音の抑制、Internet ExplorerにおけるARIA対応の強化、Adobe Reader内のXFA/LiveCycleのサポート強化、より多くのアプリケーションで書かれたテキストへのアクセス、画面上のテキストの書式情報へのアクセスが含まれています。
新機能
- 現在文字の確認コマンドをすばやく2度続けて押すことで、任意の文字の説明を聞くことができるようになりました。英語に関しては、この機能で標準的な英語アルファベットのフォネティック読みが行われます。表意文字である繁体字中国語のような言語では、指定された文字を利用する複数のフレーズの例が提供されます。また、現在単語の読み上げや現在行の読み上げコマンドを3度続けて押すと、単語や行が前述の説明を用いてスペル読みされます。
- 例えばMozilla Thunderbirdで直接書きこまれたテキストのような、アプリケーションのフラットレビューにおいて、より多くのテキストが見えるようになりました。
- いくつかのレベルから句読点や記号の通知方法を選択できるようになりました。 (#332)
- 句読点や他の記号が4戸以上連続している場合、繰り返し同じ記号を読む代わりに記号の個数を通知するようになりました。 (#43)
- 新しい点字の変換テーブル: ノルウェイご8点コンピューター点字、エチオピア語1級、スロベニア語1級、セルビア語1級を追加しました。 (#1456)
- すべて読み上げを実行中に、各行末で音声が不自然に一時停止しないようになりました。 (#149)
- (aria-sortプロパティーによって) Webブラウザー上で何かが並べ替えられた場合にそれを通知するようになりました。 (#1500)
- Unicodeによる点字のパターンが正しく点字ディスプレイに表示できるようになりました。 (#1505)
- Internet Explorer及びその他のMSHTMLコントローラーにおいて、フォーカスが (fieldsetで囲まれた) コントロールのグループ内に移動したときに、グループの名称 (legend) を読み上げるようになりました。 (#535)
- Internet Explorer及びその他のMSHTMLコントローラーにおいて、aria-labelledBy及びaria-describedByプロパティーに対応しました。
- Internet Explorer及びその他のMSHTMLコントローラーにおいて、ARIA list、gridcell、slider及びprogressbar controlのサポートが強化されました。
- 利用者自身が句読点及びその他の記号の発音と読み上げレベルを変更できるようになりました。
- Microsoft Excelにおいて、Ctrl+PageUpまたはCtrl+PageDownを使ってシート間を移動した場合、現在アクティブなシートの名称を通知するようになりました。 (#760)
- Microsoft Word内のテーブルをTabキーを使って移動している時、移動した先のセルを読み上げるようになりました。 (#159)
- テーブルセルの座行を通知するかどうかを、書式設定ダイアログで設定できるようになりました。 (#719)
- 画面上に書かれたテキストの書式と色を認識できるようになりました。
- Outlook Express、Windows Mail、Windows Live Mailのメッセージ一覧において、メッセージが未読であるかどうか及び、会話スレッドが閉じているか、開いているかを通知するようになりました。 (#868)
- eSpeakに高速読み上げ設定が追加され、3倍の速度で読み上げられるようになりました。
- Windows 7の時計からアクセスできる、カレンダーの日付及び時刻情報ダイアログのコントロールをサポートしました。 (#1637)
- MDV Lilli点字ディスプレイ用の追加のキー割り当てを追加しました。 (#241)
- 新しい言語: ブルガリア語、アルバニア語を追加しました。
変更点
- To move the caret to the review cursor, now press the move focus to navigator object script (desktop NVDA+shift+numpadMinus, laptop NVDA+shift+backspace) twice in quick succession. This frees up more keys on the keyboard. (#837)
- To hear the decimal and hexadecimal representation of the character under the review cursor, now press review current character three times rather than twice, as twice now speaks the character description.
- Updated eSpeak speech synthesiser to 1.45.03. (#1465)
- Layout tables are no longer announced in Mozilla Gecko applications while moving the focus when in focus mode or outside of a document.
- In Internet Explorer and other MSHTML controls, browse mode now works for documents inside ARIA applications. (#1452)
- Updated liblouis braille translator to 2.3.0.
- When in browse mode and jumping to a control with quicknav or focus, the description of the control is now announced if it has one.
- Progress bars are now announced in brows mode.
- Nodes marked with an ARIA role of presentation in Internet Explorer and other MSHTML controls are now filtered out of simple review and the focus ancestry.
- NVDA's user interface and documentation now refer to virtual buffers as browse mode, as the term "virtual buffer" is rather meaningless to most users. (#1509)
- When the user wishes to copy their user settings to the system profile for use on the logon screen, etc., and their settings contain custom plugins, they are now warned that this could be a security risk. (#1426)
- The NVDA service no longer starts and stops NVDA on user input desktops.
- On Windows XP and Windows Vista, NVDA no longer makes use of UI Automation even if it is available via the platform update. Although using UI Automation can improve the accessibility of some modern applications, on XP and Vista there were too many freezes, crashes and over all performance loss while using it. (#1437)
- In applications using Mozilla Gecko 2 and later (such as Firefox 4 and later), a document can now be read in browse mode before it is fully finished loading.
- NVDA now announces the state of a container when focus moves to a control inside it (e.g. if focus moves inside a document that is still loading it will report it as busy).
- NVDA's user interface and documentation no longer use the terms "first child" and "parent" with respect to object navigation, as these terms are confusing for many users.
- Collapsed is no longer reported for some menu items which have sub-menus.
- The reportCurrentFormatting script (NVDA+f) now reports the formatting at the position of the review cursor rather than the system caret / focus. As by default the review cursor follows the caret, most people should not notice a difference. However this now enables the user to find out the formatting when moving the review cursor, such as in flat review.
バグ修正
- Collapsing combo boxes in browse mode documents when focus mode has been forced with NVDA+space no longer auto-switches back to browse mode. (#1386)
- In Gecko (e.g. Firefox) and MSHTML (e.g. Internet Explorer) documents, NVDA now correctly renders certain text on the same line which was previously rendered on separate lines. (#1378)
- When Braille is tethered to review and the navigator object is moved to a browse mode document, either manually or due to a focus change, braille will appropriately show the browse mode content. (#1406, #1407)
- When speaking of punctuation is disabled, certain punctuation is no longer incorrectly spoken when using some synthesisers. (#332)
- Problems no longer occur when loading configuration for synthesisers which do not support the voice setting such as Audiologic Tts3. (#1347)
- The Skype Extras menu is now read correctly. (#648)
- Checking the Brightness controls volume checkbox in the Mouse Settings dialog should no longer cause a major lag for beeps when moving the mouse around the screen on Windows Vista/Windows 7 with Aero enabled. (#1183)
- When NVDA is configured to use the laptop keyboard layout, NVDA+delete now works as documented to report the dimensions of the current navigator object. (#1498)
- NVDA now Appropriately honours the aria-selected attribute in Internet Explorer documents.
- When NVDA automatically switches to focus mode in browse mode documents, it now announces information about the context of the focus. For example, if a list box item receives focus, the list box will be announced first. (#1491)
- In Internet Explorer and other MSHTML controls, ARIA listbox controls are now treeted as lists, rather than list items.
- When a read-only editable text control receives focus, NVDA now reports that it is read-only. (#1436)
- In browse mode, NVDA now behaves correctly with respect to read-only editable text fields.
- In browse mode documents, NVDA no longer incorrectly switches out of focus mode when aria-activedescendant is set; e.g. when the completion list appeared in some auto complete controls.
- In Adobe Reader, the name of controls is now reported when moving focus or using quick navigation in browse mode.
- In XFA PDF documents in Adobe Reader, buttons, links and graphics are now rendered correctly.
- In XFA PDF documents in Adobe Reader, all elements are now rendered on separate lines. This change was made because large sections (sometimes even the entire document) were being rendered without breaks due to the general lack of structure in these documents.
- Fixed problems when moving focus to or away from editable text fields in XFA PDF documents in Adobe Reader.
- In XFA PDF documents in Adobe Reader, changes to the value of a focused combo box will now be reported.
- Owner-drawn Combo boxes such as the ones to choose colors in Outlook Express are now accessible with NVDA. (#1340)
- In languages which use a space as a digit group/thousands separator such as French and German, numbers from separate chunks of text are no longer pronounced as a single number. This was particularly problematic for table cells containing numbers. (#555)
- nodes with an ARIA role of description in Internet Explorer and other MSHTML controls now are classed as static text, not edit fields.
- Fixed various issues when pressing tab while focus is on a document in browse mode (e.g. tab inappropriately moving to the address bar in Internet Explorer). (#720, #1367)
- When entering lists while reading text, NVDA now says, for example, "list with 5 items" instead of "listwith 5 items". (#1515)
- In input help mode, gestures are logged even if their scripts bypass input help such as the scroll braille display forward and back commands.
- In input help mode, when a modifier is held down on the keyboard, NVDA no longer reports the modifier as if it is modifying itself; e.g. NVDA+NVDA.
- In Adobe Reader documents, pressing c or shift+c to navigate to a combo box now works.
- The selected state of selectable table rows is now reported the same way it is for list and tree view items.
- Controls in Firefox and other Gecko applications can now be activated while in browse mode even if their content has been floated off-screen. (#801)
- You can no longer show an NVDA settings dialog while a message dialog is being shown, as the settings dialog was frozen in this case. (#1451)
- In Microsoft Excel, there is no longer a lag when holding down or rapidly pressing keys to move between or select cells.
- Fixed intermittent crashes of the NVDA service which meant that NVDA stopped running on secure Windows screens.
- Fixed problems that sometimes occurred with braille displays when a change caused text that was being displayed to disappear. (#1377)
- The downloads window in Internet Explorer 9 can now be navigated and read with NVDA. (#1280)
- It is no longer possible to accidentally start multiple copies of NVDA at the same time. (#507)
- On slow systems, NVDA no longer inappropriately causes its main window to be shown all the time while running. (#726)
- NVDA no longer crashes on Windows xP when starting a WPF application. (#1437)
- Say all and say all with review are now able to work in UI automation text controls that support all required functionality. For example, you can now use say all with review on XPS Viewer documents.
- NVDA no longer inappropriately classes some list items in the Outlook Express / Windows Live Mail message rules Apply Now dialog as being checkboxes. (#576)
- Combo boxes are no longer reported as having a sub-menu.
- NVDA is now able to read the recipiants in the To, CC and BCC fields in Microsoft Outlook. (#421)
- Fixed the issue in NVDA's Voice Settings dialog where the value of sliders was sometimes not reported when changed. (#1411)
- NVDA no longer fails to announce the new cell when moving in an Excel spreadsheet after cutting and pasting. (#1567)
- NVDA no longer becomes worse at guessing color names the more colors it announces.
- In Internet Explorer and other MSHTML controls, fixed the inability to read parts of rare pages which contain iframes marked with an ARIA role of presentation. (#1569)
- In Internet Explorer and other MSHTML controls, fixed a rare problem where the focus kept bouncing infinitely between the document and a multi-line editable text field in focus mode. (#1566)
- In Microsoft Word 2010 NVDA will now automatically read confirmation dialogs. (#1538)
- In multi-line editable text fields in Internet Explorer and other MSHTML controls, selection on lines after the first is now reported correctly. (#1590)
- Improved moving by word in many cases, including browse mode and Windows Edit controls. (#1580)
- The NVDA installer no longer shows garbled text for Hong Kong versions of Windows Vista and Windows 7. (#1596)
- NVDA no longer fails to load the Microsoft Speech API version 5 synthesizer if the configuration contains settings for that synthesizer but is missing the voice setting. (#1599)
- In editable text fields in Internet Explorer and other MSHTML controls, NVDA no longer lags or freezes when braille is enabled.
- In firefox brows mode, NVDA no longer refuses to include content that is inside a focusable node with an ARIA role of presentation.
- In Microsoft Word with braille enabled, lines on pages after the first page are now reported correctly. (#1603)
- In Microsoft Word 2003, lines of right-to-left text can once again be read with braille enabled. (#627)
- In Microsoft Word, say all now works correctly when the document does not end with a sentence ending.
- When opening a plain text message in Windows Live Mail 2011, NVDA will correctly focus on the message document allowing it to be read.
- NVDA no longer temporarily freezes or refuses to speak when in the Move to / Copy to dialogs in Windows Live Mail. (#574)
- In Outlook 2010, NVDA will now correctly track the focus in the message list. (#1285)
- Some USB connection issues have been resolved with the MDV Lilli braille display. (#241)
- In Internet explorer and other MSHTML controls, spaces are no longer ignored in browse mode in certain cases (e.g. after a link).
- In Internet Explorer and other MSHTML controls, some extraneous line breaks have been eliminated in browse mode. specifically, HTML elements with a display style of None no longer force a line break. (#1685)
- If NVDA is unable to start, failure to play the Windows critical stop sound no longer clobbers the critical error message in the log file.
2011.1.1
This release fixes several security and other important issues found in NVDA 2011.1.
バグ修正
- The Donate item in the NVDA menu is now disabled when running on the logon, lock, UAC and other secure Windows screens, as this is a security risk. (#1419)
- It is now impossible to copy or paste within NVDA's user interface while on secure desktops (lock screen, UAC screen and windows logon) as this is a security risk. (#1421)
- In Firefox 4, the move to containing virtual buffer command (NVDA+control+space) now works as it should to escape embedded objects such as Flash content. (#1429)
- When speaking of command keys is enabled, shifted characters are no longer incorrectly spoken as command keys. (#1422)
- When speaking of command keys is enabled, pressing space with modifiers other than shift (such as control and alt) is now reported as a command key. (#1424)
- Logging is now completely disabled when running on the logon, lock, UAC and other secure Windows screens, as this is a security risk. (#1435)
- In input help mode, Gestures are now logged even if they are not bound to a script (in accordance with the user guide). (#1425)
2011.1
Highlights of this release include automatic reporting of new text output in mIRC, PuTTY, Tera Term and SecureCRT; support for global plugins; announcement of bullets and numbering in Microsoft Word; additional key bindings for braille displays, including keys to move to the next and previous line; support for several Baum, HumanWare and APH braille displays; and reporting of colors for some controls, including IBM Lotus Symphony text controls.
新機能
- Colors can now be reported for some controls. Automatic announcement can be configured in the Document Formatting preferences dialog. It can also be reported on demand using the report text formatting command (NVDA+f).
- Initially, this is supported in standard IAccessible2 editable text controls (such as in Mozilla applications), RichEdit controls (such as in Wordpad) and IBM Lotus Symphony text controls.
- In virtual buffers, you can now select by page (using shift+pageDown and shift+pageUp) and paragraph (using shift+control+downArrow and shift+control+upArrow). (#639)
- NVDA now automatically reports new text output in mIRC, PuTTY, Tera Term and SecureCRT. (#936)
- Users can now add new key bindings or override existing ones for any script in NVDA by providing a single user input gesture map. (#194)
- Support for global plugins. Global plugins can add new functionality to NVDA which works across all applications. (#281)
- A small beep is now heard when typing characters with the shift key while capslock is on. This can be turned off by unchecking the related new option in the Keyboard settings dialog. (#663)
- hard page breaks are now announced when moving by line in Microsoft Word. (#758)
- Bullets and numbering are now spoken in Microsoft Word when moving by line. (#208)
- A command to toggle Sleep mode for the current application (NVDA+shift+s) is now available. Sleep mode (previously known as self voicing mode) disables all screen reading functionality in NVDA for a particular application. Very useful for applications that provide their own speech and or screen reading features. Press this command again to disable Sleep mode.
- Some additional braille display key bindings have been added. See the Supported Braille Displays section of the User Guide for details. (#209)
- For the convenience of third party developers, app modules as well as global plugins can now be reloaded without restarting NVDA. Use tools -> Reload plugins in the NVDA menu or NVDA+control+f3. (#544)
- NVDA now remembers the position you were at when returning to a previously visited web page. This applies until either the browser or NVDA is exited. (#132)
- Handy Tech braille displays can now be used without installing the Handy Tech universal driver. (#854)
- Support for several Baum, HumanWare and APH braille displays. (#937)
- The status bar in Media Player Classic Home Cinema is now recognised.
- The Freedom Scientific Focus 40 Blue braille display can now be used when connected via bluetooth. (#1345)
変更点
- Position information is no longer reported by default in some cases where it was usually incorrect; e.g. most menus, the Running Applications bar, the Notification Area, etc. However, this can be turned on again by an added option in the Object Presentation settings dialog.
- Keyboard help has been renamed to input help to reflect that it handles input from sources other than the keyboard.
- Input Help no longer reports a script's code location via speech and braille as it is cryptic and irrelevant to the user. However, it is now logged for developers and advanced users.
- When NVDA detects that it has frozen, it continues to intercept NVDA modifier keys, even though it passes all other keys through to the system. This prevents the user from unintentionally toggling caps lock, etc. if they press an NVDA modifier key without realising NVDA has frozen. (#939)
- If keys are held down after using the pass next key through command, all keys (including key repeats) are now passed through until the last key is released.
- If an NVDA modifier key is pressed twice in quick succession to pass it through and the second press is held down, all key repeats will now be passed through as well.
- The volume up, down and mute keys are now reported in input help. This could be helpful if the user is uncertain as to what these keys are.
- The hotkey for the Review Cursor item in the NVDA Preferences menu has been changed from r to c to eliminate the conflict with the Braille Settings item.
バグ修正
- When adding a new speech dictionary entry, the title of the dialog is now "Add dictionary entry" instead of "Edit dictionary entry". (#924)
- In speech dictionary dialogs, the content of the Regular expression and Case sensitive columns of the Dictionary entries list is now presented in the configured NVDA language instead of always in English.
- In AIM, position information is now announced in tree views.
- On sliders in the Voice Settings dialog, up arrow/page up/home now increase the setting and down arrow/page down/end decrease it. Previously, the opposite occurred, which is not logical and is inconsistent with the synth settings ring. (#221)
- In virtual buffers with screen layout disabled, some extraneous blank lines no longer appear.
- If an NVDA modifier key is pressed twice quickly but there is an intervening key press, the NVDA modifier key is no longer passed through on the second press.
- Punctuation keys are now spoken in input help even when speaking of punctuation is disabled. (#977)
- In the Keyboard Settings dialog, the keyboard layout names are now presented in the configured NVDA language instead of always in English. (#558)
- Fixed an issue where some items were rendered as empty in Adobe Reader documents; e.g. the links in the table of contents of the Apple iPhone IOS 4.1 User Guide.
- The "Use currently saved settings on the logon and other secure screens" button in NVDA's General Settings dialog now works if used immediately after NVDA is newly installed but before a secure screen has appeared. Previously, NVDA reported that copying was successful, but it actually had no effect. (#1194)
- It is no longer possible to have two NVDA settings dialogs open simultaneously. This fixes issues where one open dialog depends on another open dialog; e.g. changing the synthesiser while the Voice Settings dialog is open. (#603)
- On systems with UAC enabled, the "Use currently saved settings on the logon and other secure screens" button in NVDA's General Settings dialog no longer fails after the UAC prompt if the user's account name contains a space. (#918)
- In Internet Explorer and other MSHTML controls, NVDA now uses the URL as a last resort to determine the name of a link, rather than presenting empty links. (#633)
- NVDA no longer ignores the focus in AOL Instant Messenger 7 menus. (#655)
- Announce the correct label for errors in the Microsoft Word Spell Check dialog (e.g. Not in dictionary, Grammar error, punctuation). Previously they were all announced as grammar error. (#883)
- Typing in Microsoft Word while using a braille display should no longer cause garbled text to be typed, and a rare freeze when pressing a braille routing key in Word documents has been fixed. (#1212) However a limitation is that Arabic text can no longer be read in Word 2003 and below, while using a braille display. (#627)
- When pressing the delete key in an edit field, the text/cursor on a braille display should now always be updated appropriately to reflect the change. (#947)
- Changes on dynamic pages in Gecko2 documents (E.g. Firefox 4) while multiple tabs are open are now properly reflected by NVDA. Previously only changes in the first tab were reflected. (Mozilla bug 610985)
- NVDA can now properly announce the suggestions for grammar and punctuation errors in Microsoft Word spell check dialog. (#704)
- In Internet Explorer and other MSHTML controls, NVDA no longer presents destination anchors as empty links in its virtual buffer. Instead, these anchors are hidden as they should be. (#1326)
- Object navigation around and within standard groupbox windows is no longer broken and asymmetrical.
- In Firefox and other Gecko-based controls, NVDA will no longer get stuck in a subframe if it finishes loading before the outer document.
- NVDA now appropriately announces the next character when deleting a character with numpadDelete. (#286)
- On the Windows XP logon screen, the user name is once again reported when the selected user is changed.
- Fixed problems when reading text in Windows command consoles with reporting of line numbers enabled.
- The Elements List dialog for virtual buffers is now usable by sighted users. All controls are visible on screen. (#1321)
- The list of entries in the Speech Dictionary dialog is now more readable by sighted users. The list is now large enough to show all of its columns on screen. (#90)
- On ALVA BC640/BC680 braille displays, NVDA no longer disregards display keys that are still held down after another key is released.
- Adobe Reader X no longer crashes after leaving the untagged document options before the processing dialog appears. (#1218)
- NVDA now switches to the appropriate braille display driver when you revert to saved configuration. (#1346)
- The Visual Studio 2008 Project Wizard is read correctly again. (#974)
- NVDA no longer completely fails to work in applications which contain non-ASCII characters in their executable name. (#1352)
- When reading by line in AkelPad with word wrap enabled, NVDA no longer reads the first character of the following line at the end of the current line.
- In the Visual Studio 2005/2008 code editor, NVDA no longer reads the entire text after every typed character. (#975)
- Fixed the issue where some braille displays weren't cleared properly when NVDA was exited or the display was changed.
- The initial focus is no longer sometimes spoken twice when NVDA starts. (#1359)
2010.2
Notable features of this release include greatly simplified object navigation; virtual buffers for Adobe Flash content; access to many previously inaccessible controls by retrieving text written to the screen; flat review of screen text; support for IBM Lotus Symphony documents; reporting of table row and column headers in Mozilla Firefox; and significantly improved user documentation.
新機能
- Navigating through objects with the review cursor has been greatly simplified. The review cursor now excludes objects which aren't useful to the user; i.e. objects only used for layout purposes and unavailable objects.
- In applications using the Java Access Bridge (including OpenOffice.org), formatting can now be reported in text controls. (#358, #463)
- When moving the mouse over cells in Microsoft Excel, NVDA will appropriately announce them.
- In applications using the Java Access Bridge, the text of a dialog is now reported when the dialog appears. (#554)
- A virtualBuffer can now be used to navigate adobe Flash content. Object navigation and interacting with the controls directly (by turning on focus mode) is still supported. (#453)
- Editable text controls in the Eclipse IDE, including the code editor, are now accessible. You must be using Eclipse 3.6 or later. (#256, #641)
- NVDA can now retrieve most text written to the screen. (#40, #643)
- This allows for reading of controls which do not expose information in more direct/reliable ways.
- Controls made accessible by this feature include: some menu items which display icons (e.g. the Open With menu on files in Windows XP) (#151), editable text fields in Windows Live applications (#200), the errors list in Outlook Express (#582), the editable text control in TextPad (#605), lists in Eudora, many controls in Australian E-tax and the formula bar in Microsoft Excel.
- Support for the code editor in Microsoft Visual Studio 2005 and 2008. At least Visual Studio Standard is required; this does not work in the Express editions. (#457)
- Support for IBM Lotus Symphony documents.
- Early experimental support for Google Chrome. Please note that Chrome's screen reader support is far from complete and additional work may also be required in NVDA. You will need a recent development build of Chrome to try this.
- The state of toggle keys (caps lock, num lock and scroll lock) is now displayed in braille when they are pressed. (#620)
- Help balloons are now displayed in braille when they appear. (#652)
- Added a driver for the MDV Lilli braille display. (#241)
- When selecting an entire row or column in Microsoft Excel with the shortcut keys shift+space and control+space, the new selection is now reported. (#759)
- Table row and column headers can now be reported. This is configurable from the Document Formatting preferences dialog.
- Currently, this is supported in documents in Mozilla applications such as Firefox (version 3.6.11 and later) and Thunderbird (version 3.1.5 and later). (#361)
- Introduced commands for flat review: (#58)
- NVDA+numpad7 switches to flat review, placing the review cursor at the position of the current object, allowing you to review the screen (or a document if within one) with the text review commands.
- NVDA+numpad1 moves the review cursor into the object represented by the text at the position of the review cursor, allowing you to navigate by object from that point.
- Current NVDA user settings can be copied to be used on secure Windows screens such as the logon and UAC screens by pressing a button in the General Settings dialog. (#730)
- Support for Mozilla Firefox 4.
- Support for Microsoft Internet Explorer 9.
変更点
- The sayAll by Navigator object (NVDA+numpadAdd), navigator object next in flow (NVDA+shift+numpad6) and navigator object previous in flow (NVDA+shift+numpad4) commands have been removed for the time being, due to bugginess and to free up the keys for other possible features.
- In the NVDA Synthesizer dialog, only the display name of the synthesizer is now listed. Previously, it was prefixed by the driver's name, which is only relevant internally.
- When in embedded applications or virtual buffers inside another virtualBuffer (e.g. Flash), you can now press nvda+control+space to move out of the embedded application or virtual buffer to the containing document. Previously nvda+space was used for this. Now nvda+space is specifically only for toggling brows/focus modes on virtualBuffers.
- If the speech viewer (enabled under the tools menu) is given the focus (e.g. it was clicked in) new text will not appear in the control until focus is moved away. This allows for selecting the text with greater ease (e.g. for copying).
- The Log Viewer and Python Console are maximised when activated.
- When focusing on a worksheet in Microsoft Excel and there is more than one cell selected, the selection range is announced, rather than just the active cell. (#763)
- Saving configuration and changing of particular sensitive options is now disabled when running on the logon, UAC and other secure Windows screens.
- Updated eSpeak speech synthesiser to 1.44.03.
- If NVDA is already running, activating the NVDA shortcut on the desktop (which includes pressing control+alt+n) will restart NVDA.
- Removed the report text under the mouse checkbox from the Mouse settings dialog and replaced it with an Enable mouse tracking checkbox, which better matches the toggle mouse tracking script (NVDA+m).
- Updates to the laptop keyboard layout so that it includes all commands available in the desktop layout and works correctly on non-English keyboards. (#798, #800)
- Significant improvements and updates to the user documentation, including documentation of the laptop keyboard commands and synchronisation of the Keyboard Commands Quick Reference with the User Guide. (#455)
- Updated liblouis braille translator to 2.1.1. Notably, this fixes some issues related to Chinese braille as well as characters which are undefined in the translation table. (#484, #499)
バグ修正
- In μTorrent, the focused item in the torrents list no longer reports repeatedly or steals focus when a menu is open.
- In μTorrent, the names of the files in the Torrent Contents list are now reported.
- In Mozilla applications, focus is now correctly detected when it lands on an empty table or tree.
- In Mozilla applications, "not checked" is now correctly reported for checkable controls such as checkable table cells. (#571)
- In Mozilla applications, the text of correctly implemented ARIA dialogs is no longer ignored and will now be reported when the dialog appears. (#630)
- in Internet Explorer and other MSHTML controls, the ARIA level attribute is now honoured correctly.
- In Internet Explorer and other MSHTML controls, the ARIA role is now chosen over other type information to give a much more correct and predictable ARIA experience.
- Stopped a rare crash in Internet Explorer when navigating through frames or iFrames.
- In Microsoft Word documents, right-to-left lines (such as Arabic text) can be read again. (#627)
- Greatly reduced lag when large amounts of text are displayed in a Windows command console on 64-bit systems. (#622)
- If Skype is already started when NVDA starts, it is no longer necessary to restart Skype to enable accessibility. This may also be true for other applications which check the system screen reader flag.
- In Microsoft Office applications, NVDA no longer crashes when speak foreground (NVDA+b) is pressed or when navigating some objects on toolbars. (#616)
- Fixed incorrect speaking of numbers containing a 0 after a separator; e.g. 1,023. (#593)
- Adobe Acrobat Pro and Reader 9 no longer crash when closing a file or performing certain other tasks. (#613)
- The selection is now announced when control+a is pressed to select all text in some editable text controls such as in Microsoft Word. (#761)
- In Scintilla controls (e.g. Notepad++), text is no longer incorrectly selected when NVDA moves the caret such as during say all. (#746)
- It is again possible to review the contents of cells in Microsoft Excel with the review cursor.
- NVDA can again read by line in certain problematic textArea fields in Internet Explorer 8. (#467)
- Windows Live Messenger 2009 no longer exits immediately after it is started while NVDA is running. (#677)
- In web browsers, It is no longer necessary to press tab to interact with an embedded object (such as Flash content) after pressing enter on the embedded object or returning from another application. (#775)
- In Scintilla controls (e.g. Notepad++), the beginning of long lines is no longer truncated when it scrolls off the screen. Also, these long lines will be correctly displayed in braille when they are selected.
- In Loudtalks, it is now possible to access the contact list.
- The URL of the document and "MSAAHTML Registered Handler" are no longer sometimes spuriously reported in Internet Explorer and other MSHTML controls. (#811)
- In tree views in the Eclipse IDE, the previously focused item is no longer incorrectly announced when focus moves to a new item.
- NVDA now functions correctly on a system where the current working directory has been removed from the DLL search path (by setting the CWDIllegalInDllSearch registry entry to 0xFFFFFFFF). Note that this is not relevant to most users. (#907)
- When the table navigation commands are used outside of a table in Microsoft Word, "edge of table" is no longer spoken after "not in table". (#921)
- When the table navigation commands cannot move due to being at the edge of a table in Microsoft Word, "edge of table" is now spoken in the configured NVDA language rather than always in English. (#921)
- In Outlook Express, Windows Mail and Windows Live Mail, the state of the checkboxes in message rules lists is now reported. (#576)
- The description of message rules can now be read in Windows Live Mail 2010.
2010.1
This release focuses primarily on bug fixes and improvements to the user experience, including some significant stability fixes.
新機能
- NVDA no longer fails to start on a system with no audio output devices. Obviously, a braille display or the Silence synthesiser in conjunction with the Speech Viewer will need to be used for output in this case. (#425)
- A report landmarks checkbox has been added to the Document Formatting settings dialog which allows you to configure whether NVDA should announce landmarks in web documents. For compatibility with the previous release, the option is on by default.
- If speak command keys is enabled, NVDA will now announce the names of multimedia keys (e.g. play, stop, home page, etc.) on many keyboards when they are pressed. (#472)
- NVDA now announces the word being deleted when pressing control+backspace in controls that support it. (#491)
- Arrow keys can now be used in the Web formator window to navigate and read the text. (#452)
- The entry list in the Microsoft Office Outlook address book is now supported.
- NVDA better supports embedded editable (design mode) documents in Internet Explorer. (#402)
- a new script (nvda+shift+numpadMinus) allows you to move the system focus to the current navigator object.
- New scripts to lock and unlock the left and right mouse buttons. Useful for performing drag and drop operations. shift+numpadDivide to lock/unlock the left, shift+numpadMultiply to lock/unlock the right.
- New braille translation tables: German 8 dot computer braille, German grade 2, Finnish 8 dot computer braille, Chinese (Hong Kong, Cantonese), Chinese (Taiwan, Manderin). (#344, #369, #415, #450)
- It is now possible to disable the creation of the desktop shortcut (and thus the shortcut key) when installing NVDA. (#518)
- NVDA can now use IAccessible2 when present in 64 bit applications. (#479)
- Improved support for live regions in Mozilla applications. (#246)
- The NVDA Controller Client API is now provided to allow applications to control NVDA; e.g. to speak text, silence speech, display a message in Braille, etc.
- Information and error messages are now read in the logon screen in Windows Vista and Windows 7. (#506)
- In Adobe Reader, PDF interactive forms developed with Adobe LiveCycle are now supported. (#475)
- In Miranda IM, NVDA now automatically reads incoming messages in chat windows if reporting of dynamic content changes is enabled. Also, commands have been added to report the three most recent messages (NVDA+control+number). (#546)
- Input text fields are now supported in Adobe Flash content. (#461)
変更点
- The extremely verbose keyboard help message in the Windows 7 Start menu is no longer reported.
- The Display synth has now been replaced with a new Speech Viewer. To activate it, choose Speech Viewer from the Tools menu. The speech viewer can be used independently of what ever speech synthesizer you are using. (#44)
- Messages on the braille display will automatically be dismissed if the user presses a key that results in a change such as the focus moving. Previously the message would always stay around for its configured time.
- Setting whether braille should be tethered to the focus or the review cursor (NVDA+control+t) can now be also set from the braille settings dialog, and is also now saved in the user's configuration.
- Updated eSpeak speech synthesiser to 1.43.
- Updated liblouis braille translator to 1.8.0.
- In virtual buffers, the reporting of elements when moving by character or word has been greatly improved. Previously, a lot of irrelevant information was reported and the reporting was very different to that when moving by line. (#490)
- The Control key now simply stops speech like other keys, rather than pausing speech. To pause/resume speech, use the shift key.
- Table row and column counts are no longer announced when reporting focus changes, as this announcement is rather verbose and usually not useful.
バグ修正
- NVDA no longer fails to start if UI Automation support appears to be available but fails to initialise for some reason. (#483)
- The entire contents of a table row is no longer sometimes reported when moving focus inside a cell in Mozilla applications. (#482)
- NVDA no longer lags for a long time when expanding tree view items that contain a very large amount of sub-items.
- When listing SAPI 5 voices, NVDA now tries to detect buggy voices and excludes them from the Voice Settings dialog and synthesiser settings ring. Previously, when there was just one problematic voice, NVDA's SAPI 5 driver would sometimes fail to start.
- Virtual buffers now honour the report object shortcut keys setting found in the Object Presentation dialog. (#486)
- In virtual buffers, row/column coordinates are no longer incorrectly read for row and column headers when reporting of tables is disabled.
- In virtual buffers, row/column coordinates are now correctly read when you leave a table and then re-enter the same table cell without visiting another cell first; e.g. pressing upArrow then downArrow on the first cell of a table. (#378)
- Blank lines in Microsoft Word documents and Microsoft HTML edit controls are now shown appropriately on braille displays. Previously NVDA was displaying the current sentence on the display, not the current line for these situations. (#420)
- Multiple security fixes when running NVDA at Windows logon and on other secure desktops. (#515)
- The cursor position (caret) is now correctly updated when performing a Say All that goes off the bottom of the screen, in standard Windows edit fields and Microsoft Word documents. (#418)
- In virtual buffers, text is no longer incorrectly included for images inside links and clickables that are marked as being irrelevant to screen readers. (#423)
- Fixes to the laptop keyboard layout. (#517)
- When Braille is tethered to review when you focus on a Dos console window, the review cursor can now properly navigate the text in the console.
- While working with TeamTalk3 or TeamTalk4 Classic, the VU meter progress bar in the main window is no longer announced as it updates. Also, special characters can be read properly in the incoming chat window.
- Items are no longer spoken twice in the Windows 7 Start Menu. (#474)
- Activating same-page links in Firefox 3.6 appropriately moves the cursor in the virtualBuffer to the correct place on the page.
- Fixed the issue where some text was not rendered in Adobe Reader in certain PDF documents.
- NVDA no longer incorrectly speaks certain numbers separated by a dash; e.g. 500-1000. (#547)
- In Windows XP, NVDA no longer causes Internet Explorer to freeze when toggling checkboxes in Windows Update. (#477)
- When using the in-built eSpeak synthesiser, simultaneous speech and beeps no longer intermittently cause freezes on some systems. This was most noticeable, for example, when copying large amounts of data in Windows Explorer.
- NVDA no longer announces that a Firefox document has become busy (e.g. due to an update or refresh) when that document is in the background. This also caused the status bar of the foreground application to be spuriously announced.
- When switching Windows keyboard layouts (with control+shift or alt+shift), the full name of the layout is reported in both speech and braille. Previously it was only reported in speech, and alternative layouts (e.g. Dvorak) were not reported at all.
- If reporting of tables is disabled, table information is no longer announced when the focus changes.
- Certain standard tree view controls in 64 bit applications (e.g. the Contents tree view in Microsoft HTML Help) are now accessible. (#473)
- Fixed some problems with logging of messages containing non-ASCII characters. This could cause spurious errors in some cases on non-English systems. (#581)
- The information in the About NVDA dialog now appears in the user's configured language instead of always appearing in English. (#586)
- Problems are no longer encountered when using the synthesiser settings ring after the voice is changed to one which has less settings than the previous voice.
- In Skype 4.2, contact names are no longer spoken twice in the contact list.
- Fixed some potentially major memory leaks in the GUI and in virtual buffers. (#590, #591)
- Work around a nasty bug in some SAPI 4 synthesisers which was causing frequent errors and crashes in NVDA. (#597)
2009.1
Major highlights of this release include support for 64 bit editions of Windows; greatly improved support for Microsoft Internet Explorer and Adobe Reader documents; support for Windows 7; reading of the Windows logon, control+alt+delete and User Account Control (UAC) screens; and the ability to interact with Adobe Flash and Sun Java content on web pages. There have also been several significant stability fixes and improvements to the general user experience.
新機能
- Official support for 64 bit editions of Windows! (#309)
- Added a synthesizer driver for the Newfon synthesizer. Note that this requires a special version of Newfon. (#206)
- In virtual buffers, focus mode and browse mode can now be reported using sounds instead of speech. This is enabled by default. It can be configured from the Virtual buffers dialog. (#244)
- NVDA no longer cancels speech when volume control keys are pressed on the keyboard, allowing the user to change the volume and listen to actual results immediately. (#287)
- Completely rewritten support for Microsoft Internet Explorer and Adobe Reader documents. This support has been unified with the core support used for Mozilla Gecko, so features such as fast page rendering, extensive quick navigation, links list, text selection, auto focus mode and braille support are now available with these documents.
- Improved support for the date selection control found in the Windows Vista Date / Time properties dialog.
- improved support for the Modern XP/Vista start menu (specifically the all programs, and places menus). Appropriate level information is now announced.
- The amount of text that is announced when moving the mouse is now configurable from the Mouse settings dialog. A choice of paragraph, line, word or character can be made.
- announce spelling errors under the cursor in Microsoft Word.
- support for the Microsoft Word 2007 spell checker. Partial support may be available for prior Microsoft Word versions.
- Better support for Windows Live Mail. Plain text messages can now be read and both the plain text and HTML message composers are useable.
- In Windows Vista, if the user moves to the secure desktop (either because a UAC control dialog appeared, or because control+alt+delete was pressed), NVDA will announce the fact that the user is now on the secure desktop.
- NVDA can announce text under the mouse within dos console windows.
- Support for UI Automation via the UI Automation client API available in Windows 7, as well as fixes to improve the experience of NVDA in Windows 7.
- NVDA can be configured to start automatically after you log on to Windows. The option is in the General Settings dialog.
- NVDA can read secure Windows screens such as the Windows logon, control+alt+delete and User Account Control (UAC) screens in Windows XP and above. Reading of the Windows logon screen can be configured from the General Settings dialog. (#97)
- Added a driver for the Optelec ALVA BC6 series braille displays.
- When browsing web documents, you can now press n and shift+n to skip forward and backward past blocks of links, respectively.
- When browsing web documents, ARIA landmarks are now reported, and you can move forward and backward through them using d and shift+d, respectively. (#192)
- The Links List dialog available when browsing web documents has now become an Elements List dialog which can list links, headings and landmarks. Headings and landmarks are presented hierarchically. (#363)
- The new Elements List dialog contains a "Filter by" field which allows you to filter the list to contain only those items including the text that was typed. (#173)
- Portable versions of NVDA now look in the 'userConfig' directory inside the NVDA directory, for the user's configuration. Like for the installer version, this keeps the user's configuration separate from NVDA itself.
- Custom app modules, braille display drivers and synth drivers can now be stored in the user's configuration directory. (#337)
- Virtual buffers are now rendered in the background, allowing the user to interact with the system to some extent during the rendering process. The user will be notified that the document is being rendered if it takes longer than a second.
- If NVDA detects that it has frozen for some reason, it will automatically pass all keystrokes through so that the user has a better chance of recovering the system.
- Support for ARIA drag and drop in Mozilla Gecko. (#239)
- The document title and current line or selection is now spoken when you move focus inside a virtual buffer. This makes the behaviour when moving focus into virtual buffers consistent with that for normal document objects. (#210)
- In virtual buffers, you can now interact with embedded objects (such as Adobe Flash and Sun Java content) by pressing enter on the object. If it is accessible, you can then tab around it like any other application. To return focus to the document, press NVDA+space. (#431)
- In virtual buffers, o and shift+o move to the next and previous embedded object, respectively.
- NVDA can now fully access applications running as administrator in Windows Vista and later. You must install an official release of NVDA for this to work. This does not work for portable versions and snapshots. (#397)
変更点
- NVDA no longer announces "NVDA started" when it starts.
- The startup and exit sounds are now played using NVDA's configured audio output device instead of the Windows default audio output device. (#164)
- Progress bar reporting has been improved. Most notably you can now configure NVDA to announce via both speech and beeps at the same time.
- Some generic roles, such as pane, application and frame, are no longer reported on focus unless the control is unnamed.
- The review copy command (NVDA+f10) copies the text from the start marker up to and including the current review position, rather than excluding the current position. This allows the last character of a line to be copied, which was not previously possible. (#430)
- the navigatorObject_where script (ctrl+NVDA+numpad5) has been removed. This key combination did not work on some keyboards, nore was the script found to be that useful.
- the navigatorObject_currentDimentions script has been remapped to NVDA+numpadDelete. The old key combination did not work on some keyboards. This script also now reports the width and height of the object instead of the right/bottom coordinates.
- Improved performance (especially on netbooks) when many beeps occur in quick succession; e.g. fast mouse movement with audio coordinates enabled. (#396)
- The NVDA error sound is no longer played in release candidates and final releases. Note that errors are still logged.
バグ修正
- When NVDA is run from an 8.3 dos path, but it is installed in the related long path (e.g. progra~1 verses program files) NVDA will correctly identify that it is an installed copy and properly load the user's settings.
- speaking the title of the current foreground window with nvda+t now works correctly when in menus.
- braille no longer shows useless information in its focus context such as unlabeled panes.
- stop announcing some useless information when the focus changes such as root panes, layered panes and scroll panes in Java or Lotus applications.
- Make the keyword search field in Windows Help (CHM) viewer much more usable. Due to buggyness in that control, the current keyword could not be read as it would be continually changing.
- report correct page numbers in Microsoft Word if the page numbering has been specifically offset in the document.
- Better support for edit fields found in Microsoft Word dialogs (e.g. the Font dialog). It is now possible to navigate these controls with the arrow keys.
- better support for Dos consoles. specifically: NVDA can now read the content of particular consoles it always used to think were blank. Pressing control+break no longer terminates NVDA.
- On Windows Vista and above, the NVDA installer now starts NVDA with normal user privileges when requested to run NVDA on the finish screen.
- Backspace is now handled correctly when speaking typed words. (#306)
- Don't incorrectly report "Start menu" for certain context menus in Windows Explorer/the Windows shell. (#257)
- NVDA now correctly handles ARIA labels in Mozilla Gecko when there is no other useful content. (#156)
- NVDA no longer incorrectly enables focus mode automatically for editable text fields which update their value when the focus changes; e.g. https://tigerdirect.com/. (#220)
- NVDA will now attempt to recover from some situations which would previously cause it to freeze completely. It may take up to 10 seconds for NVDA to detect and recover from such a freeze.
- When the NVDA language is set to "User default", use the user's Windows display language setting instead of the Windows locale setting. (#353)
- NVDA now recognises the existence of controls in AIM 7.
- The pass key through command no longer gets stuck if a key is held down. Previously, NVDA stopped accepting commands if this occurred and had to be restarted. (#413)
- The taskbar is no longer ignored when it receives focus, which often occurs when exiting an application. Previously, NVDA behaved as if the focus had not changed at all.
- When reading text fields in applications which use the Java Access Bridge (including OpenOffice.org), NVDA now functions correctly when reporting of line numbers is enabled.
- The review copy command (NVDA+f10) gracefully handles the case where it is used on a position before the start marker. Previously, this could cause problems such as crashes in Notepad++.
- A certain control character (0x1) no longer causes strange eSpeak behaviour (such as changes in volume and pitch) when it is encountered in text. (#437)
- The report text selection command (NVDA+shift+upArrow) now gracefully reports that there is no selection in objects which do not support text selection.
- Fixed the issue where pressing the enter key on certain Miranda-IM buttons or links was causing NVDA to freeze. (#440)
- The current line or selection is now properly respected when spelling or copying the current navigator object.
- Worked around a Windows bug which was causing garbage to be spoken after the name of link controls in Windows Explorer and Internet Explorer dialogs. (#451)
- Fixed a problem with the report date and time command (NVDA+f12). Previously, date reporting was truncated on some systems. (#471)
- Fixed the issue where the system screen reader flag was sometimes inappropriately cleared after interacting with secure Windows screens. This could cause problems in applications which check the screen reader flag, including Skype, Adobe Reader and Jart. (#462)
- In an Internet Explorer 6 combo box, the active item is now reported when it is changed. (#342)
0.6p3
新機能
- As Microsoft Excel's formula bar is inaccessible to NVDA, provide an NVDA specific dialog box for editing when the user presses f2 on a cell.
- Support for formatting in IAccessible2 text controls, including Mozilla applications.
- Spelling errors can now be reported where possible. This is configurable from the Document Formatting preferences dialog.
- NVDA can be configured to beep for either all or only visible progress bars. Alternatively, it can be configured to speak progress bar values every 10%.
- Links can now be identified in richedit controls.
- The mouse can now be moved to the character under the review cursor in most editable text controls. Previously, the mouse could only be moved to the center of the control.
- In virtual buffers, the review cursor now reviews the text of the buffer, rather than just the internal text of the navigator object (which is often not useful to the user). This means that you can navigate the virtual buffer hierarchically using object navigation and the review cursor will move to that point in the buffer.
- Handle some additional states on Java controls.
- If the title command (NVDA+t) is pressed twice, it spells the title. If pressed thrice, it is copied to the clipboard.
- Keyboard help now reads the names of modifier keys when pressed alone.
- Key names announced by keyboard help are now translatable.
- Added support for the recognized text field in SiRecognizer. (#198)
- Support for braille displays!
- Added a command (NVDA+c) to report the text on the Windows clipboard. (#193)
- In virtualBuffers, if NVDA automatically switches to focus mode, you can use the escape key to switch back to browse mode. NVDA+space can still also be used.
- In virtual buffers, when the focus changes or the caret is moved, NVDA can automatically switch to focus mode or browse mode as appropriate for the control under the caret. This is configured from the Virtual Buffers dialog. (#157)
- Rewritten SAPI4 synthesizer driver which replaces the sapi4serotek and sapi4activeVoice drivers and should fix the problems encountered with these drivers.
- The NVDA application now includes a manifest, which means that it no longer runs in compatibility mode in Windows Vista.
- The configuration file and speech dictionaries are now saved in the user's application data directory if NVDA was installed using the installer. This is necessary for Windows Vista and also allows multiple users to have individual NVDA configurations.
- Added support for position information for IAccessible2 controls.
- Added the ability to copy text to the clipboard using the review cursor. NVDA+f9 sets the start marker to the current position of the review cursor. NVDA+f10 retrieves the text between the start marker and the current position of the review cursor and copies it to the clipboard. (#240)
- Added support for some edit controls in pinacle tv software.
- When announcing selected text for long selections (512 characters or more), NVDA now speaks the number of selected characters, rather than speaking the entire selection. (#249)
変更点
- If the audio output device is set to use the Windows default device (Microsoft Sound Mapper), NVDA will now switch to the new default device for eSpeak and tones when the default device changes. For example, NVDA will switch to a USB audio device if it automatically becomes the default device when it is connected.
- Improve performance of eSpeak with some Windows Vista audio drivers.
- reporting of links, headings, tables, lists and block quotes can now be configured from the Document Formatting settings dialog. Previously to configure these settings for virtual buffers, the virtual buffer settings dialog would have been used. Now all documents share this configuration.
- Rate is now the default setting in the speech synthesizer settings ring.
- Improve the loading and unloading of appModules.
- The title command (NVDA+t) now only reports the title instead of the entire object. If the foreground object has no name, the application's process name is used.
- Instead of virtual buffer pass through on and off, NVDA now reports focus mode (pass through on) and browse mode (pass through off).
- Voices are now stored in the configuration file by ID instead of by index. This makes voice settings more reliable across systems and configuration changes. The voice setting will not be preserved in old configurations and an error may be logged the first time a synthesizer is used. (#19)
- The level of a tree view item is now announced first if it has changed from the previously focused item for all tree views. Previously, this was only occurring for native Windows (SysTreeView32) tree views.
バグ修正
- The last chunk of audio is no longer cut off when using NVDA with eSpeak on a remote desktop server.
- Fix problems with saving speech dictionaries for certain voices.
- Eliminate the lag when moving by units other than character (word, line, etc.) towards the bottom of large plain text documents in Mozilla Gecko virtual buffers. (#155)
- If speak typed words is enabled, announce the word when enter is pressed.
- Fix some character set issues in richedit documents.
- The NVDA log viewer now uses richedit instead of just edit to display the log. This improves reading by word with NVDA.
- Fix some issues related to embedded objects in richedit controls.
- NVDA now reads page numbers in Microsoft Word. (#120)
- Fix the issue where tabbing to a checked checkbox in a Mozilla Gecko virtual buffer and pressing space would not announce that the checkbox was being unchecked.
- Correctly report partially checked checkboxes in Mozilla applications.
- If the text selection expands or shrinks in both directions, read the selection as one chunk instead of two.
- When reading with the mouse, text in Mozilla Gecko edit fields should now be read.
- Say all should no longer cause certain SAPI5 synthesizers to crash.
- Fixed an issue which meant that text selection changes were not being read in Windows standard edit controls before the first focus change after NVDA was started.
- Fix mouse tracking in Java objects. (#185)
- NVDA no longer reports Java tree view items with no children as being collapsed.
- Announce the object with focus when a Java window comes to the foreground. Previously, only the top-level Java object was announced.
- The eSpeak synthesizer driver no longer stops speaking completely after a single error.
- Fix the issue whereby updated voice parameters (rate, pitch, etc.) were not saved when the voice was changed from the synthesizer settings ring.
- Improved the speaking of typed characters and words.
- Some new text that was previously not spoken in text console applications (such as some text adventure games) is now spoken.
- NVDA now ignores focus changes in background windows. Previously, a background focus change could be treated as if the real focus changed.
- Improved the detection of the focus when leaving context menus. Previously, NVDA often didn't react at all when leaving a context menu.
- NVDA now announces when the context menu is activated in the Start menu.
- The classic Start menu is now announced as Start menu instead of Application menu.
- Improved the reading of alerts such as those encountered in Mozilla Firefox. The text should no longer be read multiple times and other extraneous information will no longer be read. (#248)
- The text of focusable, read-only edit fields will no longer be included when retrieving the text of dialogs. This fixes, for example, the automatic reading of the entire license agreement in installers.
- NVDA no longer announces the unselection of text when leaving some edit controls (example: Internet Explorer address bar, Thunderbird 3 email address fields).
- When opening plain text emails in Outlook Express and Windows Mail, focus is correctly placed in the message ready for the user to read it. Previously the user had to press tab or click on the message in order to use cursor keys to read it.
- Fixed several major issues with the "Speak command keys" functionality.
- NVDA can now read text past 65535 characters in standard edit controls (e.g. a large file in Notepad).
- Improved line reading in MSHTML edit fields (Outlook Express editable messages and Internet Explorer text input fields).
- NVDA no longer sometimes freezes completely when editing text in OpenOffice. (#148, #180)
0.6p2
- Improved the default ESpeak voice in NVDA
- Added a laptop keyboard layout. Keyboard layouts can be configured from NVDA's Keyboard settings dialog. (#60)
- Support for grouping items in SysListView32 controls, mainly found in Windows Vista. (#27)
- Report the checked state of treeview items in SysTreeview32 controls.
- Added shortcut keys for many of NVDA's configuration dialogs
- Support for IAccessible2 enabled applications such as Mozilla Firefox when running NVDA from portable media, with out having to register any special Dll files
- Fix a crash with the virtualBuffers Links List in Gecko applications. (#48)
- NVDA should no longer crash Mozilla Gecko applications such as Firefox and Thunderbird if NVDA is running with higher privilages than the Mozilla Gecko application. E.g. NVDA is running as Administrator.
- Speech dictionaries (previously User dictionaries) now can be either case sensitive or insensitive, and the patterns can optionally be regular expressions. (#39)
- Whether or not NVDA uses a 'screen layout' mode for virtual buffer documents can now be configured from a settings dialog
- No longer report anchor tags with no href in Gecko documents as links. (#47)
- The NVDA find command now remembers what you last searched for, across all applications. (#53)
- Fix issues where the checked state would not be announced for some checkboxes and radio buttons in virtualBuffers
- VirtualBuffer pass-through mode is now specific to each document, rather than NVDA globally. (#33)
- Fixed some sluggishness with focus changes and incorrect speech interuption which sometimes occured when using NVDA on a system that had been on standby or was rather slow
- Improve support for combo boxes in Mozilla Firefox. Specifically when arrowing around them text isn't repeated, and when jumping out of them, ancestor controls are not announced unnecessarily. Also virtualBuffer commands now work when focused on one when you are in a virtualBuffer.
- Improve accuracy of finding the statusbar in many applications. (#8)
- Added the NVDA interactive Python console tool, to enable developers to look at and manipulate NVDA's internals as it is running
- sayAll, reportSelection and reportCurrentLine scripts now work properly when in virtualBuffer pass-through mode. (#52)
- The increase rate and decrease rate scripts have been removed. Users should use the synth settings ring scripts (control+nvda+arrows) or the Voice settings dialog
- Improve the range and scale of the progress bar beeps
- Added more quick keys to the new virtualBuffers: l for list, i for list item, e for edit field, b for button, x for checkbox, r for radio button, g for graphic, q for blockquote, c for combo box, 1 through 6 for respective heading levels, s for separator, m for frame. (#67, #102, #108)
- Canceling the loading of a new document in Mozilla Firefox now allows the user to keep using the old document's virtualBuffer if the old document hadn't yet really been destroyed. (#63)
- Navigating by words in virtualBuffers is now more accurate as words do not accidentally contain text from more than one field. (#70)
- Improved accuracy of focus tracking and focus updating when navigating in Mozilla Gecko virtualBuffers.
- Added a findPrevious script (shift+NVDA+f3) for use in new virtualBuffers
- Improved sluggishness in Mozilla Gecko dialogs (in Firefox and Thunderbird). (#66)
- Add the ability to view the current log file for NVDA. it can be found in the NVDA menu -> Tools
- Scripts such as say time and date now take the current language in to account; punctuation and ordering of words now reflects the language
- The language combo box in NVDA's General settings dialog now shows full language names for ease of use
- When reviewing text in the current navigator object, the text is always up to date if it changes dynamically. E.g. reviewing the text of a list item in Task Manager. (#15)
- When moving with the mouse, the current paragraph of text under the mouse is now announced, rather than either all the text in that particular object or just the current word. Also audio coordinates, and announcement of object roles is optional, they are turned off by default
- Support for reading text with the mouse in Microsoft Word
- Fixed bug where leaving the menu bar in applications such as Wordpad would cause text selection to not be announced anymore
- In Winamp, the title of the track is no longer announced again and again when switching tracks, or pausing/resuming/stopping playback.
- In Winamp, Added ability to announce state of the shuffle and repeat controls as they are switched. Works in the main window and in the playlist editor
- Improve the ability to activate particular fields in Mozilla Gecko virtualBuffers. May include clickable graphics, links containing paragraphs, and other weird structures
- Fixed an initial lag when opening NVDA dialogs on some systems. (#65)
- Add specific support for the Total Commander application
- Fix bug in the sapi4serotek driver where the pitch could get locked at a particular value, i.e. stays high after reading a capital letter. (#89)
- Announce clickable text and other fields as clickable in Mozilla Gecko VirtualBuffers. e.g. a field which has an onclick HTML attribute. (#91)
- When moving around Mozilla Gecko virtualBuffers, scroll the current field in to view -- useful so sighted peers have an idea of where the user is up to in the document. (#57)
- Add basic support for ARIA live region show events in IAccessible2 enabled applications. Useful in the Chatzilla IRC application, new messages will now be read automatically
- Some slight improvements to help use ARIA enabled web applications, e.g. Google Docs
- Stop adding extra blank lines to text when copying it from a virtualBuffer
- Stop the space key from activating a link in the Links List. Now it can be used like other letters in order to start typing the name of a particular link you wish to go to
- The moveMouseToNavigator script (NVDA+numpadSlash) now moves the mouse to the centre of the navigator object, rather than the top left
- Added scripts to click the left and right mouse buttons (numpadSlash and numpadStar respectively)
- Improve access to the Windows System Tray. Focus hopefully should no longer seem to keep jumping back to one particular item. Reminder: to get to the System Tray use the Windows command WindowsKey+b. (#10)
- Improve performance and stop announcing extra text when holding down a cursor key in an edit field and it hits the end
- Stop the ability for NVDA to make the user wait while particular messages are spoken. Fixes some crashes/freezes with particular speech synthesizers. (#117)
- Added support for the Audiologic Tts3 speech synthesizer, contribution by Gianluca Casalino. (#105)
- Possibly improve performance when navigating around documents in Microsoft Word
- Improved accuracy when reading text of alerts in Mozilla Gecko applications
- Stop possible crashes when trying to save configuration on non-English versions of Windows. (#114)
- Add an NVDA welcome dialog. This dialog is designed to provide essential information for new users and allows CapsLock to be configured as an NVDA modifier key. This dialog will be displayed when NVDA is started by default until it is disabled.
- Fix basic support for Adobe Reader so it is possible to read documents in versions 8 and 9
- Fix some errors that may have occured when holding down keys before NVDA is properly initialized
- If the user has configured NVDA to save configuration on exit, make sure the configuration is properly saved when shutting down or logging out of Windows.
- Added an NVDA logo sound to the beginning of the installer, contributed by Victer Tsaran
- NVDA, both running in the installer and otherwise, should properly clean up its system tray icon when it exits
- Labels for standard controls in NVDA's dialogs (such as Ok and cancel buttons) should now show in the language NVDA is set to, rather than just staying in English.
- NVDA's icon should now be used for the NVDA shortcuts in the start menu and on the Desktop, rather than a default application icon.
- Read cells in MS Excel when moving with tab and shift+tab. (#146)
- Fix some double speaking in particular lists in Skype.
- Improved caret tracking in IAccessible2 and Java applications; e.g. in Open Office and Lotus Symphony, NVDA properly waits for the caret to move in documents rather than accidentally reading the wrong word or line at the end of some paragraphs. (#119)
- Support for AkelEdit controls found in Akelpad 4.0
- NVDA no longer locks up in Lotus Synphony when moving from the document to the menu bar.
- NVDA no longer freezes in the Windows XP Add/Remove programs applet when launching an uninstaller. (#30)
- NVDA no longer freezes when opening Spybot Search and Destroy
0.6p1
Access to web content with new in-process virtualBuffers (so far for Mozilla Gecko applications including Firefox3 and Thunderbird3)
- Load times have been improved almost by a factor of thirty (you no longer have to wait at all for most web pages to load in to the buffer)
- Added a links list (NVDA+f7)
- Improved the find dialog (control+nvda+f) so that it performs a case-insencitive search, plus fixed a few focus issues with that dialog box.
- It is now possible to select and copy text in the new virtualBuffers
- By default the new virtualBuffers represent the document in a screen layout (links and controls are not on separate lines unless they really are visually). You can toggle this feature with NVDA+v.
- It is possible to move by paragraph with control+upArrow and control+downArrow.
- Improved support for dynamic content
- Improved over all accuracy of reading lines and fields when arrowing up and down.
Internationalization
- It is now possible to type accented characters that rely on a "dead character", while NVDA is running.
- NVDA now announces when the keyboard layout is changed (when pressing alt+shift).
- The announce date and time feature now takes the system's current regional and language options in to account.
- added czech translation (by Tomas Valusek with help from Jaromir Vit)
- added vietnamese translation by Dang Hoai Phuc
- Added Africaans (af_ZA) translation, by Willem van der Walt.
- Added russian translation by Dmitry Kaslin
- Added polish translation by DOROTA CZAJKA and friends.
- Added Japanese translation by Katsutoshi Tsuji.
- added Thai translation by Amorn Kiattikhunrat
- added croatian translation by Mario Percinic and Hrvoje Katic
- Added galician translation by Juan C. buno
- added ukrainian translation by Aleksey Sadovoy
Speech
- NVDA now comes packaged with eSpeak 1.33 which contains many improvements, among those are improved languages, named variants, ability to speak faster.
- The voice settings dialog now allows you to change the variant of a synthesizer if it supports one. Variant is usually a slight variation on the current voice. (eSpeak supports variants).
- Added the ability to change the inflection of a voice in the voice settings dialog if the current synthesizer supports this. (eSpeak supports inflection).
- Added the ability to turn off speaking of object position information(e.g. 1 of 4). This option can be found in the Object presentation settings dialog.
- NVDA can now beep when speaking a capital letter. This can be turned on and off with a check box in the voice settings dialog. Also added a raise pitch for capitals check box to configure whether NVDA should actually do its normal pitch raise for capitals. So now you can have either raise pitch, say cap, or beep, for capitals.
- Added the ability to pause speech in NVDA (like found in Voice Over for the Mac). When NVDA is speaking something, you can press the control or shift keys to silence speech just like normal, but if you then tap the shift key again (as long as you havn't pressed any other keys) speech will continue from exactly where it left off.
- Added a virtual synthDriver which outputs text to a window instead of speaking via a speech synthesiser. This should be more pleasant for sighted developers who are not used to speech synthesis but want to know what is spoken by NVDA. There are probably still some bugs, so feedback is most definitely welcome.
- NVDA no longer by default speaks punctuation, you can enable speaking of punctuation with NVDA+p.
- eSpeak by default now speaks quite a bit slower, which should make it easier for people who are using eSpeak for the first time, when installing or starting to use NVDA.
- Added user dictionaries to NVDA. These allow you to make NVDA speak certain text differently. There are three dictionaries: default, voice, and temporary. Entries you add to the default dictionary will happen all the time in NVDA. Voice dictionaries are specific to the current synthesizer and voice you currently have set. And temporary dictionary is for those times you quickly want to set a rule while you are doing a particular task, but you don't want it to be perminant (it will disappear if you close NVDA). For now the rules are regular expressions, not just normal text.
- Synthesizers can now use any audio output device on your system, by setting the output device combo box in the Synthesizer dialog before selecting the synthesizer you want.
Performance
- NVDA no longer takes up a huge amount of system memory , when editing messages in mshtml edit controls
- Improved performance when reviewing text inside many controls that do not actually have a real cursor. e.g. MSN Messenger history window, treeview items, listview items etc.
- Improved performance in rich edit documents.
- NVDA should no longer slowly creep up in system memory size for no reason
- Fixed bugs when trying to focus on a dos console window more than three or so times. NVDA did have a tendency to completely crash.
Key commands
- NVDA+shift+numpad6 and NVDA+shift+numpad4 allow you to navigate to the next or previous object in flow respectively. This means that you can navigate in an application by only using these two keys with out having to worry about going up by parent, or down to first child as you move around the object hyerarchy. For instance in a web browser such as firefox, you could navigate the document by object, by just using these two keys. If next in flow or previous in flow takes you up and out of an object, or down in to an object, ordered beeps indicate the direction.
- You can now configure voice settings with out opening the voice settings dialog, by using the Synth Settings Ring. The synth settings ring is a group of voice settings you can toggle through by pressing control+NVDA+right and control+NVDA+left. To change a setting use control+NVDA+up and control+NVDA+down.
- Added a command to report the current selection in edit fields (NVDA+shift+upArrow).
- Quite a few NVDA commands that speak text (such as report current line etc) now can spell the text if pressed twice quickly.
- the capslock, numpad insert and extended insert can all be used as the NVDA modifier key. Also if one of these keys is used, pressing the key twice with out pressing any other keys will send the key through to the operating system, just like you'd pressed the key with out NVDA running. To make one of these keys be the NVDA modifier key, check its checkbox in the Keyboard settings dialog (used to be called the keyboard echo dialog).
Application support
- Improved support for Firefox3 and Thunderbird3 documents. Load times have been improved by almost a factor of thirty, a screen layout is used by default (press nvda+v to toggle between this and no screen layout), a links list (nvda+f7 has been added), the find dialog (control+nvda+f) is now case-insensitive, much better support for dynamic content, selecting and copying text is now possible.
- In the MSN Messenger and Windows Live Messenger history windows, it is now possible to select and copy text.
- Improved support for the audacity application
- Added support for a few edit/text controls in Skype
- Improved support for Miranda instant messenger application
- Fixed some focus issues when opening html and plain text messages in Outlook Express.
- Outlook express newsgroup message fields are now labeled correctly
- NVDA can now read the addresses in the Outlook Express message fields (to/from/cc etc)
- NVDA should be now more accurate at announcing the next message in out look express when deleting a message from the message list.
APIs and toolkits
- Improved object navigation for MSAA objects. If a window has a system menu, title bar, or scroll bars, you can now navigate to them.
- Added support for the IAccessible2 accessibility API. A part from the ability to announce more control types, this also allows NVDA to access the cursor in applications such as Firefox 3 and Thunderbird 3, allowing you to navigate, select or edit text.
- Added support for Scintilla edit controls (such controls can be found in Notepad++ or Tortoise SVN).
- Added support for Java applications (via the Java Access Bridge). This can provide basic support for Open Office (if Java is enabled), and any other stand-alone Java application. Note that java applets with in a web browser may not work yet.
Mouse
- Improved support for reading what is under the mouse pointer as it moves. It is now much faster, and it also now has the ability in some controls such as standard edit fields, Java and IAccessible2 controls, to read the current word, not just the current object. This may be of some used to vision impared people who just want to read a specific bit of text with the mouse.
- Added a new config option, found in the mouse settings dialog. Play audio when mouse moves, when checked, plays a 40 ms beep each time the mouse moves, with its pitch (between 220 and 1760 hz) representing the y axis, and left/right volume, representing the x axis. This enables a blind person to get a rough idea of where the mouse is on the screen as its being moved. This feature also depends on reportObjectUnderMouse also being turned on. So this means that if you quickly need to disable both beeps and announcing of objects, then just press NVDA+m. The beeps are also louder or softer depending on how bright the screen is at that point.
Object presentation and interaction
- Improved support for most common treeview controls. NVDA now tells you how many items are in the branch when you expand it. It also announces the level when moving in and out of branches. And, it announces the current item number and number of items, according to the current branch, not the entire treeview.
- Improved what is announced when focus changes as you move around applications or the operating system. Now instead of just hearing the control you land on, you hear information about any controls this control is positioned inside of. For instance if you tab and land on a button inside a groupbox, the groupbox will also get announced.
- NVDA now tries to speak the message inside many dialog boxes as they appear. This is accurate most of the time, though there are still many dialogs that arn't as good as they could be.
- Added a report object descriptions checkbox to the object presentation settings dialog. Power users may wish to sometimes uncheck this to stop NVDA announcing a lot of extra descriptions on particular controls, such as in Java applications.
- NVDA automatically announces selected text in edit controls when focus moves to them. If there isn't any selected text, then it just announces the current line like usual.
- NVDA is a lot more careful now when it plays beeps to indicate progress bar changes in applications. It no longer goes crazy in Eclipse applications such as Lotus Notes/Symphony, and Accessibility Probe.
User Interface
- Removed the NVDA interface window, and replaced it with a simple NVDA popup menu.
- NVDA's user interface settings dialog is now called General Settings. It also contains an extra setting: a combo box to set the log level, for what messages should go to NVDA's log file. Note that NVDA's log file is now called nvda.log not debug.log.
- Removed the report object group names checkBox from the object presentation settings dialog, reporting of group names now is handled differently.
0.5
- NVDA now has a built-in synthesizer called eSpeak, developed by Jonathan Duddington.It is very responsive and lite-weight, and has support for many different languages. Sapi synthesizers can still be used, but eSpeak will be used by default.
- eSpeak does not depend on any special software to be installed, so it can be used with NVDA on any computer, on a USB thumb drive, or anywhere.
- For more info on eSpeak, or to find other versions, go to https://espeak.sourceforge.net/.
- Fix bug where the wrong character was being announced when pressing delete in Internet Explorer / Outlook Express editable panes.
- Added support for more edit fields in Skype.
- VirtualBuffers only get loaded when focus is on the window that needs to be loaded. This fixes some problems when the preview pane is turned on in Outlook Express.
- Added commandline arguments to NVDA:
- -m, --minimal: do not play startup/exit sounds and do not show the interface on startup if set to do so.
- -q, --quit: quit any other already running instance of NVDA and then exit
- -s, --stderr-file fileName: specify where NVDA should place uncaught errors and exceptions
- -d, --debug-file fileName: specify where NVDA should place debug messages
- -c, --config-file: specify an alternative configuration file
- -h, -help: show a help message listing commandline arguments
- Fixed bug where punctuation symbols would not be translated to the appropriate language, when using a language other than english, and when speak typed characters was turned on.
- Added Slovak language files thanks to Peter Vagner
- Added a Virtual Buffer settings dialog and a Document Formatting settings dialog, from Peter Vagner.
- Added French translation thanks to Michel Such
- Added a script to toggle beeping of progress bars on and off (insert+u). Contributed by Peter Vagner.
- Made more messages in NVDA be translatable for other languages. This includes script descriptions when in keyboard help.
- Added a find dialog to the virtualBuffers (internet Explorer and Firefox). Pressing control+f when on a page brings up a dialog in which you can type some text to find. Pressing enter will then search for this text and place the virtualBuffer cursor on this line. Pressing f3 will also search for the next occurance of the text.
- When speak typed characters is turned on, more characters should be now spoken. Technically, now ascii characters from 32 to 255 can now be spoken.
- Renamed some control types for better readability. Editable text is now edit, outline is now tree view and push button is now button.
- When arrowing around list items in a list, or tree view items in a tree view, the control type (list item, tree view item) is no longer spoken, to speed up navigation.
- Has Popup (to indicate that a menu has a submenu) is now spoken as submenu.
- Where some language use control and alt (or altGR) to enter a special character, NVDA now will speak these characters when speak typed characters is on.
- Fixed some problems with reviewing static text controls.
- Added Translation for Traditional Chinese, thanks to Coscell Kao.
- Re-structured an important part of the NVDA code, which should now fix many issues with NVDA's user interface (including settings dialogs).
- Added Sapi4 support to NVDA. Currently there are two sapi4 drivers, one based on code contributed by Serotek Corporation, and one using the ActiveVoice.ActiveVoice com Interface. Both these drivers have issues, see which one works best for you.
- Now when trying to run a new copy of NVDA while an older copy is still running will cause the new copy to just exit. This fixes a major problem where running multiple copies of NVDA makes your system very unusable.
- Renamed the title of the NVDA user interface from NVDA Interface to NVDA.
- Fixed a bug in Outlook Express where pressing backspace at the start of an editable message would cause an error.
- Added patch from Rui Batista that adds a script to report the current battery status on laptops (insert+shift+b).
- Added a synth driver called Silence. This is a synth driver that does not speak anything, allowing NVDA to stay completely silent at all times. Eventually this could be used along with Braille support, when we have it.
- Added capitalPitchChange setting for synthesizers thanks to J.J. Meddaugh
- Added patch from J.J. Meddaugh that makes the toggle report objects under mouse script more like the other toggle scripts (saying on/off rather than changing the whole statement).
- Added spanish translation (es) contributed by Juan C. buo.
- Added Hungarian language file from Tamas Gczy.
- Added Portuguese language file from Rui Batista.
- Changing the voice in the voice settings dialog now sets the rate, pitch and volume sliders to the new values according to the synthesizer, rather than forcing the synthesizer to be set to the old values. This fixes issues where a synth like eloquence or viavoice seems to speek at a much faster rate than all other synths.
- Fixed a bug where either speech would stop, or NVDA would entirely crash, when in a Dos console window.
- If support for a particular language exists, NVDA now automatically can show its interface and speak its messages in the language Windows is set to. A particular language can still be chosen manualy from the user interface settings dialog as well.
- Added script 'toggleReportDynamicContentChanges' (insert+5). This toggles whether new text, or other dynamic changes should be automatically announced. So far this only works in Dos Console Windows.
- Added script 'toggleCaretMovesReviewCursor' (insert+6). This toggles whether the review cursor should be automatically repositioned when the system caret moves. This is useful in Dos console windows when trying to read information as the screen is updating.
- Added script 'toggleFocusMovesNavigatorObject' (insert+7). This toggles whether the navigator object is repositioned on the object with focus as it changes.
- Added some documentation translated in to various languages. So far there is French, Spannish and Finish.
- Removed some developer documentation from the binary distribution of NVDA, it is only now in the source version.
- Fixed a possible bug in Windows Live Messanger and MSN Messenger where arrowing up and down the contact list would cause errors.
- New messages are now automatically spoken when in a conversation using Windows Live Messenger. (only works for English versions so far)
- The history window in a Windows Live Messenger conversation can now be read by using the arrow keys. (Only works for English versions so far)
- Added script 'passNextKeyThrough' (insert+f2). Press this key, and then the next key pressed will be passed straight through to Windows. This is useful if you have to press a certain key in an application but NVDA uses that key for something else.
- NVDA no longer freezes up for more than a minute when opening very large documents in MS Word.
- Fixed a bug where moving out of a table in MS Word, and then moving back in, caused the current row/column numbers not to be spoken if moving back in to exactly the same cell.
- When starting NVDA with a synthesizer that doesn't exist, or is not working, the sapi5 synth will try and be loaded in stead, or if sapi5 isn't working, then speech will be set to silence.
- Increasing and decreasing rate scripts can no longer take the rate above 100 or below 0.
- If there is an error with a language when choosing it in the User Interface Settings dialog, a message box will alert the user to the fact.
- NVDA now asks if it should save configuration and restart if the user has just changed the language in the User Interface Settings Dialog. NVDA must be restarted for the language change to fully take effect.
- If a synthesizer can not be loaded, when choosing it from the synthesizer dialog, a message box alerts the user to the fact.
- When loading a synthesizer for the first time, NVDA lets the synthesizer choose the most suitable voice, rate and pitch parameters, rather than forcing it to defaults it thinks are ok. This fixes a problem where Eloquence and Viavoice sapi4 synths start speaking way too fast for the first time.